Little Simz、YOSA & TAARらが話題の渋谷ストリームに登場、BACARDÍ“Over The Border” 2018レポート

音楽とアートを通じて、”既存の概念を超えて”というキーワードを掲げた熱狂のイベントを振り返る。
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2018.11.16 10:00

11月5日(月)話題のニュースポット、渋谷ストリームホールにて、バカルディが主催する完全招待制フリーパーティ「BACARDÍ “Over The Border”」が行われた。


”既存の概念を超えて”アートと音楽が交差した夜


同パーティはバカルディが掲げる”既存の概念を超えて”というコンセプトに沿ったもので、先鋭的な音楽とアートが交差/越境する場となり、会場のエントランスを抜けるといきなりアブストラクトな装飾が目に飛び込んできた。そして、それを抜けた先にはあったのは今回の「BACARDÍ “Over The Border”」のメインヴィジュアルも手がけたアーティスト、JOE CRUZによる特大の壁面アート。インパクトのあるトランスジェンダーカップルがキスをするこちらは、まさにこのパーティのコンセプトである”既存の概念を超えて”というものにふさわしいものになっていたように思える。



photo by Gaku Maeda/BACARDÍ “Over The Border” 2018



photo by Gaku Maeda/BACARDÍ “Over The Border” 2018



今回、筆者にとっても初となる渋谷ストリームホール。パーティは4階から6階のスペースを使った3フロア構成になっており、まず4階には、先述のJOE CRUZをはじめ、Hiroyasu Tsuri a.k.a. TWOONE、KOSUKE KAWAMURA、JUN INOUEらによるアート作品が展示されていた。


photo by Gaku Maeda/BACARDÍ “Over The Border” 2018

そのなかでも当日、6階で日本が世界に誇るハードディガーことDJ KOCO a.k.a. ShimokitaとのDJxペインティングというライヴアート性が高い迫力満点のセッションパフォーマンスを披露したJUN INOUEの日本特有の精神性をアブストラクトな線で描いた作品は、シンプルながらも独特の存在感を放っており、アートに明るいとは言えない筆者の胸にも何か作り手の熱が伝わってくるように感じた。



photo by Masanori Naruse/BACARDÍ “Over The Border” 2018


photo by Gaku Maeda/BACARDÍ “Over The Border” 2018



Yukibeb、YOSA & TAARらblock.fmナビゲーター陣も出演


また6階のオープニングDJはblock.fmでも番組を持つYukibebからスタート。ヒップホップクラシックとしなやかかつ流麗なサウンドの選曲が心地よい時間を来場者に提供していた。またblock.fmナビゲーター陣からは新世代のハウス〜ディスコを提唱するYOSA & TAARも4階ブースのトリとして登場。この日のアーティーな雰囲気に沿ったアーバンなサウンドは、大いに観客を魅了したことだろう。



photo by Masanori Naruse/BACARDÍ “Over The Border” 2018


photo by Masanori Naruse/BACARDÍ “Over The Border” 2018


個人的にはLil Mofoの硬質なインダストリアル系テクノ、アナログフィーリングでマシーンライクなローハウスなどを織り交ぜたアブストラクトながらもビートの聴いた曲を会場の雰囲気と合わせながらプレイしていく姿が非常に印象的だった。



photo by Masanori Naruse/BACARDÍ “Over The Border” 2018


6階のトリを飾ったのがUKの大注目フィメールラッパーLittle Simzなのだが、彼女の前にプレイしていたウガンダから初来日となるKampireのアフロダンスミュージックを中心としたプレイも東京のオルタナティヴな夜を感じさせたため、まさに”国境”、ボーダーを超えるプレイだったと思う。現在、クラブミュージックシーンでもMajor Lazerのような大物も自らの音楽性に積極的に取り入れていることで注目度が急上昇中のアフリカ発のエレクトリックミュージック。今後の彼の動向にも要注目が必要だろう。



photo by Masanori Naruse/BACARDÍ “Over The Border” 2018




UKの要注目ラッパーLittle Simzのパフォーマンスに酔いしれる


そして、先述のLittle Simz。おそらく来場者のほとんどはこの才能溢れるノースロンドン生まれの気鋭のラッパーのパフォーマンスが目当てだったに違いないと思わせるぶりの大盛況のライヴだった。そのパフォーマンスでは、低音の効いたベーシーなベースやビートを華麗に乗りこなし、エッジィなラップで会場を包み込んでいく。そんな彼女のクールな姿に思わず見とれてしまった。



photo by Masanori Naruse/BACARDÍ “Over The Border” 2018


ちなみにLittle Simzは先月最新曲「Offence」のMVを公開したばかり。オールドスクールなファンクを彷彿とさせる土着ファンク系のトラックにあわせた彼女のラップは最高にクールなので是非こちらもチェックしてほしい。




このように音楽、アートの垣根を超えるパーティでは5階に「BACARDÍ “Over The Border”」恒例とも言える、モヒートのワークショップも登場。こちらではフレッシュなミントに、好みの果物を組み合わせてモヒートを作ることができたため、来場者は思い思いのオリジナルモヒートを作りながら、ラムの新たな魅力も発見できるスペースとなっていた。


photo by Gaku Maeda/BACARDÍ “Over The Border” 2018



photo by Gaku Maeda/BACARDÍ “Over The Border” 2018


これら全てを引っ括めて今回のBACARDÍ“Over The Border”はまさに”既存の概念を超える”コセンプトどおりのパーティになっていたことは間違いない。そう実感した夜だった。


written by Jun Fukunaga


photo by Masanori Naruse, Gaku Maeda/BACARDÍ “Over The Border” 2018




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