なんとApple Musicでファンによるブートリミックスや非公式DJ MIXが聴ける？このサービスを仕掛けたDubsetとは？

<p><strong>Written  by Jun Fukunaga</strong><autobr /><autobr />Appleがアメリカの「Dubset Media Holdings」との提携を発表し、これまで著作権上の理由からデジタル音楽配信サービスでは配信できなかったファンによるいわゆるブートレグリミックスやアマチュアDJによるDJ MIXが、定額配信サービス”Apple Music”で楽しめるようになると海外有力メディアである「<a href="http://www.billboard.com/articles/news/7256376/apple-music-dubset-partner-previously-unlicensed-remixes-dance?utm_content=buffer5b474&utm_medium=social&utm_source=facebook.com&utm_campaign=buffer" target="_blank" rel="noopener">Billboard</a>」が報じている。<autobr /><autobr />この驚きのサービスが提案された背景には昨今のEDMの隆盛により、ファンによるリミックスがネット状で普及する一方、著作権管理の問題が深刻化してきているということがある。<autobr /><autobr /><center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/OLAqWQ90Y_8" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></center><autobr /><autobr />このサービスを仕掛ける<a href="http://www.dubset.com/#intro-to-dubset" target="_blank" rel="noopener">Dubset</a>は、NYを拠点に最新の音楽を紹介したり、クラブイベントのプレミア放送などを行うプラットフォームサイトで、独自開発した「<a href="http://www.dubset.com/mixbank/#intro-to" target="_blank" rel="noopener">MixBank</a>」と呼ばれる技術によって、リミックスやDJ MIXの音源ファイルを解析し、ファイル内で用いられている音楽を識別。その解析されたデータを元にレーベルとパブリッシャーに楽曲使用に関するロイヤリティを支払っている。<autobr /><autobr />DubsetのCEOであるスティーブン・ホワイトによると、ひとつのDJ MIXでも25～30曲を使っているのが一般的で、それに準じれば25～30のレーベル、2～10のパブリッシャーへのロイヤリティ支払いが発生するとのこと。現在、Dubsetは1万4,000以上のレーベル、パブリッシャーと提携しているそうだ。<autobr /><autobr /><center><iframe loading="lazy" width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/pS7-CjA0_IM" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></center><autobr /> <autobr /> <autobr />そして、今回のApple MusicとDubsetの提携により、これまで課金制、定額制問わず、デジタル音楽配信サービスでは公式に配信されなかったブートリミックス、DJ MIXが、Apple Musicで合法的に聴くことが可能に。また、例え、アマチュアによる音源でもレーベル側やDJおよび利ミキサーにとってもこれまでになかった新たな「音楽」に関する収益の道が開かれることを意味する。<autobr /> <autobr />スティーブン・ホワイトはApple Musicを足掛かりに、世界に400以上ある音楽配信サービスと提携したいと語っている。<autobr /><autobr /><center><iframe loading="lazy" width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/sKYk8hWrzcs" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></div></center><autobr /><autobr />現在、昨年から始まった機材メーカー、Native Instruments社によるマルチチャンネル対応の新しいオーディオフォーマット「Stems」などを用いれば、DAWやDJソフトを使って、少しばかりのDTMの知識があれば、誰でもブートRemixは制作することが可能だ。しかしながら、その制作したトラックをアップロードし、公開する先として、おそらく世界中の音楽ファン、トラックメイカーに利用されている「Soundcloud」はここ最近、以前以上に著作権管理が厳しく、いわゆる「サンクラポリス」に見つかり、せっかく完成させたトラック、DJ MIXも泣く泣く、削除したという経験を持つユーザーは少なくはないはず。<autobr /><autobr />しかしながら、この新たなサービスを利用すれば、著作権問題もクリアし、しかも大好きなアーティスト、レーベルをこれまでとは違った形でサポートすることが可能となるので、音楽シーン全体にとって期待のサービスといっても良いだろう。<autobr /></p>


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