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Andrew Weatherall追悼、クラブとロックをつないだ名リミックス、プロデュース作品を振り返る
UKクラブシーンとロックシーンをつなぐ最重要人物の功績を振り返りトリビュートする。
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UKクラブシーンの重要人物で90年代に数多くの有名ロックアーティストのリミックスを手がけ、両シーンをつなぐキーパーソンとして活躍したDJ/プロデューサーのAndrew Weatherallが2月17日に亡くなった。
Andrew Weatherallといえば、UKレイヴ、セカンド・サマー・オブ・ラブ期を代表するPrimal Screamの名盤『Screamadelica』のほとんどの収録曲でプロデューサーを務め、アルバムの成功とともにその功績が語られることが多いが、ほかにも同時期に活躍したHappy Mondays、My Bloody Valentineといった「Creation」一派やSaint Etienneなどバンドのリミキサーとしても名作リミックスを残している。
関連記事:UKクラブシーンの重要人物Andrew Weatherallが死去、享年56歳
そのポスト・パンクな作風で独自の地位を築き上げてきた名プロデューサー、リミキサーであるAndrew Weatherallの追悼として、今回は彼によるクラブとロックをつないだ名リミックスやプロデュース作品を紹介し、彼をトリビュートしたい。
Primal Scream - 「Loaded」
言わずと知れたAndrew Weatherallのベストプロダクション「Loaded」。本曲は「Come Together」、「Slip Inside This House」などともにAndrew Weatherallが手がけた『Screamadelica』に収録された曲なのだが、元々はPrimal Screamの「I’m Losing More Than I'll Ever Have」という曲だったものをバンドのAndrew InnesとAndrew Weatherallが共にリミックスすることで「Loaded」に生まれ変わらせた曲だ。その後、「Loaded」は、「Come Together」やThe Orbプロデュースの「Higher Than the Sun」ともに『Screamadelica』を代表する曲になっただけでなく、セカンド・サマー・オブ・ラブを代表する曲になった。
Primal Scream - Higher Than the Sun (A Dub Symphony in Two Parts)
先述のとおり、『Screamadelica』に収録された「Higher Than the Sun」は、The Orbプロデュース曲だが、こちらはAndrew Weatherallがプロデュースを手がけたバージョン。原曲のアンビエントさをよりドロドロにダビーにした本曲はまさにこの時代の”Eカルチャー”を象徴する”陶酔感”爆盛り曲になっているのが特徴だ。ズブズブとした精神の沼にゆっくりと沈んでいく。その感覚を見事に音で表現したAndrew Weatherallのセンスが光る傑作だ。
My Bloody Valentine - Soon (The Andrew Weatherall Mix)
90年代初頭にUKで起こったシューゲーザームーブメントの代表格My Bloody Valentine。その名盤『Loveless』収録の名曲「Soon」をWeatherall流にリミックスしたのがこのバージョン。原曲のフレーズをうまく活かしつつも尺を引き伸ばし、声ネタをブレイクビーツに乗せてトリッピーにエディットしていく。今、聴くと改めて、当時この曲は”クラブとロックシーンをつなぐ”ということよりも、もう一歩踏み込んで”シューゲイザーとレイヴ”をつなぐというイメージの元に作られたのかなと思ったり…。
Happy Mondays - Hallelujah(Club Remix)
セカンド・サマー・オブ・ラブの象徴的バンドといえば、Shaun Ryder率いるHappy Mondaysだ。その代表曲「Hallelujah」をUKのレジェンドDJの1人Paul OakenfoldとともにAndrew Weatherallが手がけたのがこのClub Remix。原曲の雰囲気はそのままにこちらもクラブ仕様のため、長尺化。イメージ的に”ベタン、ベタン”と鳴っているようなキックとレイヴィーなピアノ、そして歪んだギターが絡み合うパートが秀逸なリミックスになっている。
Saint Etienne - Only Love can Break your Heart (A Mix of Two Halves)
90年代にUKで活躍したエレポップバンドの代表曲のひとつをAndrew Weatherallがリミックス。元々はNeil Youngのカバー曲をAndrew Weatherallがダビーに処理していくことでバレアリックさを醸し出させた名リミックス。音の広がりを感じるダビーかつレイヴィーなピアノリフがかっこいい。
Primal Scream - Stuka (Two Lone Swordsmen Mix)
Andrew Weatherallが再び、Primal Screamとタッグを組んだ97年のアルバム『Vanishing Point』収録曲「Stuka 」を、Andrew WeatherallとRadioactive ManことKeith Tenniswoodによるユニット「 Two Lone Swordsmen」名義でリミックス。原曲はPrimal Scream流ダブなのだが、それをダークなエレクトロボディ風にリミックスに、フロアライクなトラックへと変貌させているところに注目してほしい。なお、このリミックスはプロモ音源のみのレアリミックスとしてファンの間で知られている。
The Sabres of Paradise - Smokebelch II (Beatless mix)
Andrew WeatherallとTwo Lone SwordsmenのメンバーでもあるKeith Tenniswood、音楽プロデューサーのJagz Kooner、Gary Burnsによって90年代に結成されたユニットで名門「WARP」からもリリースを行なっていたユニット、The Sabres of Paradise。レア曲L.B. Bad「The New Age of Faith」をサンプリングした「Smokebelch II」のオリジナルはアンビエント色が強いレフトフィールド・ハウス調だが、こちらのビートレスバージョンはよりバレアリックなものに。現在でも語り継がれるチルアウト・ミュージックの名曲だ。
written by Jun Fukunaga
photo: Prescription PR
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