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    aimi インタビュー|新鋭R&Bシンガーのこれまでとこれからを紐解く“3枚のアルバム”

    2021/01/28 (Thu) 09:00
    admin

    Chill R&Bシーンに現れたシンガー・ソングライター、aimiの過去から現在を“3枚のアルバム”というお題で深堀り。

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    2020年、Chill R&Bシーンに現れたシンガー・ソングライター、aimi。透明感がありながらも力強く響く歌声が早耳リスナーからも注目される存在だ。

    そんなaimiの過去から現在を深掘るべく、“aimiを紐解く3枚のアルバム”というお題で彼女にインタビューを行った。

    シンガー・ソングライターとしての10年に渡る活動、プロデュースを手掛けるShingo.Sとの出会い、そして盟友Furui Rihoとの最新作「The Wave」について話を聞く。

    Destiny's Child『#1’s』

    沖縄で出会った父親と母親は共にディスコ好きで、幼少期からファンクやソウルを聴く環境で育ってきたというaimi。

    「小学生の頃、家にあったディスコオムニバスを聴き始めたのが音楽への入り口でした。中学生になる頃にはMTVを毎日のように観ていて。TLC、Brandy、Beyoncé、Joss Stoneのようなディーバが大好きで、その流れでデスチャも聴くようになりました。」

    「当時はアメリカのカルチャーにすごく憧れていました。その中でもBeyoncéやDestiny's Childはまさに思い描く“アメリカン・ガール”という感じでしたね。」

    『#1’s』を“青春が詰まっているアルバム”と語るaimi。「Say My Name」が好きで、洋楽好きの友達とカラオケで何度も歌ったと振り返る。

    「R&Bにはファンクやソウルからサンプリングされた曲がたくさんありますよね。小さい頃に聴いていた曲の要素がR&Bの中にもあって、それをまた好きになっているんだなっていうことに、最近改めて気づいたんです。」

    高校生になると父親のギターを弾き始め、自分なりにポエムや曲を書いていたという。そんなaimiが職業としてのシンガー・ソングライターを意識したのは18歳のときに受けたオーディションがきっかけだったそうだ。

    「1万5千人くらい受けた中で準優勝をいただいて。それをきっかけに、ただ好きで歌ってるだけではなく、人の前で演奏したり、自分の生業として歌っていってもいいのかもしれないと思うようになりました。それから本格的にオリジナル曲を書いて、ライブ活動もスタートさせたんです。」

    さらに20歳で留学したイギリスでもライブオーディションを受け、優勝。その体験で心が決まり、日本に帰国後は、ギターの弾き語りスタイルでシンガー・ソングライターとしての活動をスタートさせた。

    H.E.R.『I Used to Know Her』

    「2019年にリリースされたこのアルバムは、アコギの弾き語りがフィーチャーされているのがすごく印象的で。ギターを弾きながらR&Bを歌って、それがメインストリームだということにとても衝撃を受けた1枚です。」

    「H.E.R.が出た『Tiny Desk Concerts』のライブがすごく素敵で、何十回と繰り返し観ています。とても自由で、作り込まれていないオーガニックな感じが格好よくて。そのライブでも演奏していた『Hard Place』という曲は、私も大好きでよくカバーさせてもらっています。」

    10年ほど本名名義で活動していた彼女は、2020年から「aimi」というプロジェクトで再始動を決意する。

    「2019年の夏にプロデューサーのShingo.Sさんと出会って、『一緒に曲を作ってみない?』とお誘いを受けたんです。『恋におちたら』のようなShingoさんの手掛けたヒット曲を歌ってきた世代なので、本当に信じられなかったですね。」

    恐る恐る訪れたという初めての打ち合わせで、Shingo.Sから「もっとわがままに歌を歌ってみたらどうだろう」という意外な提案を受けたという。

    「『今まで作ってきた上質なポップスもすごくいいけど、今メインストリームになっているチルなR&Bで、自分のありのままの感情を歌っている姿を見てみたい」と言ってもらったんです。その後送られてきたトラックを聴いたら、歌いたい情景がすぐに思い浮かんでスルスルと曲が書けました。そこで初めて、『ソングライティングって楽しい』と感じることができたんです。」

    「今までは、“ギター1本だけで説得力のある人生観を歌うアーティスト”っていうなりたい自分があったものの、先が見えない気持ちもあったんですよね。そんなときにShingoさんから新しいアイデアをいただいて、『自分のルーツにある音楽だしこれなら好きでやり続けられる』と思って、ありのままの自分で歌う新しい『aimi』というプロジェクトでリスタートを切ったんです。」

    Jhené Aiko『Chilombo』

    「2020年に出たアルバムなんですが、私にとってのバイブル。Jhené Aikoは2011年にミックステープをリリースして、その後にDrakeとか錚々たる人たちにフィーチャリングされてブレイクしたアーティストなんですが、今でもすごくオルタナティブ。自分の感情を素直すぎるくらい素直に歌うスタイルで、言っちゃいけないことなんかないんじゃないかって思わされます。自分の感情を赤裸々に歌うR&Bの名曲が詰まってるのが、この『Chilombo』です。」

    「このアルバムに対しては好きという想いが強すぎて語るのが難しいんですけど、トラックメイクやトップラインの書き方、声の出し方、どこをとってもアーティストとしてすごくインスパイアされています。コロナでどこにも行けなかった1年間、聴き続けられたのはこのアルバムだけでした。モヤモヤしたことがあってもアルバムの中の1曲で必ず救われるような、精神安定剤のようなアルバムです。」

    “ありのままの自分を歌う”、aimiとして再スタートを切った2020年。そして2021年早くもリリースとなるのが、1月27日にリリースされる新曲「The Wave」だ。北海道を拠点に活動するシンガー・ソングライター、Furui Rihoとの初コラボ曲だが、8年ほど前に出会った2人は2019年頃からぐっと距離を縮めたという。

    「Rihoは北海道、私は千葉の成田市を中心に、地元でのアーティスト活動を大事にしていて。そんな中、私たちの活動が地元から各地に少しずつ広まっていったタイミングだったんですね。そんなときに2人で“決意表明飲み会”みたいなことをして、お互い頑張っていこうって確認し合ったことがあったんです。『The Wave』はそれがそのまま曲になってるんですよ。」

    「Rihoと歌うなら、私は何を歌いたいんだ」と、自問自答を繰り返しながら今回の新曲を書いたとaimiは語る。

    「”God only knows I’m worthy” “All I got is a mission”といった歌詞は、Rihoがゴスペルをルーツに持つシンガーであることから書きました。2人で歌うという文脈を編みたいと思って作っていたんですが、特にサビは本当に悩みましたね。何度も書き直してやっと出来上がったものをRihoに聴かせたら『歌詞が好き』と言ってくれて。彼女もリリシストだから、想いを汲んでくれたんだと思います。」

    「ブリッジの部分は2人で書いたんですけど、2年前の”決意表明飲み会”のときのことをRihoがメモ帳に書き留めていたんですよ。2人でお酒を飲んで、酔っ払ってスクランブル交差点を渡りながら『We can do it!』って叫んだりとか(笑)」

    2020年最後のシングル「Fight No More」は自分に対する不安や変化することへの葛藤について歌った歌である一方、今回の「The Wave」は“私ならなんでもできる”という強い意志がこもった歌に仕上がった。

    「自分と同じような考えを持っている人が一人でもいれば、“きっと大丈夫だ”と思えるようなことってありませんか?「The Wave」ではそんな気持ちが表現できました。Rihoも私も下積みが長いんですが、長く続けているからこそ小さな波にも気づけて、“なにか起きるかもしれない”という希望を見つけられる。波を待ってきたからこそ、今小さな波に乗って、それが大きな波に変わっていけばいいなという思いでこのタイトルをつけました。」

    2月24日には2nd EP『Changed 4 Good』のリリースを控えるaimi。今年からはblock.fmのマンスリープログラム『Vibe-In Radio』のパーソナリティとして、“R&Bシーンの今”を発信する役割も担う。

    「aimiとしてリスタートして、自分ひとりではできないことが誰かとコラボすることで可能になると改めて気づけたので、今年はもっといろんなクリエイターとコラボしたいですね。ラッパーとも曲を作ってみたいし、いろんな人との表現に挑戦してみたい。そして、『R&Bならaimiが間違いないよね』と思われる存在になれたら嬉しいなと思います。」

    「今世界的にR&Bが再燃しているからこそ、音楽を作ってリリースするのはもちろん、情報発信という部分でも、R&Bを面白いと思ってもらえる機会を作りたいんです。『Vibe-In Radio』は、まさにそういった最先端のR&Bを伝えていく番組だし、disk unionでの連載コラムという形でも伝えていく予定です。改めてR&Bの面白さや可能性を知ってもらって、日本でR&Bが新たな形で浸透していくことに貢献できればと思っています。」

    最後までR&Bに対して熱い想いを語ってくれたaimi。その熱量が生み出す波は、幾重にも寄せるうちにきっと大きなうねりとなっていくことだろう。

    【リリース情報】

    「The Wave feat. Furui Riho」

    1月27日(水)リリース

    配信URL:https://orcd.co/thewave

    2nd EP『Changed 4 Good』

    2月24日(水)リリース

     < 収録曲 >

    1. Fight No More 

    2. On You 

    3. The Wave feat. Furui Riho

    4. Back In Luv

    5. KMHH

    【プロフィール】

    aimi

    コンテンポラリーR&Bシンガーソングライター。千葉県成田市出身。幼少期にソウルやディスコミュージックを聴き始め、90's, 00's R&Bに影響を受ける。学生時代に留学先のイギリスマンチェスターでライブオーディションに出場し、アジア人として初優勝。歌手の道に進むことを決意する。長年のライブ活動と自主制作を経て、2020年『aimi』として新たなプロジェクトを始動。 2019年、音楽プロデューサーShingo.Sとの出会いをきっかけに、楽曲制作をスタート。2020年5月にリリースしたデビューEP「Water Me」が iTunes R&B / ソウルチャートで初登場1位を獲得。リード曲「Sorry」が J-WAVEのSONAR TRAXに選ばれ、パワープレイされる。楽曲は英語と日本語両方で制作しており、国境を越えた音楽活動を目指し、精力的に活動している。 2021年1月よりblock.fmにてDaBookとDJ AKITO (Chilly Source) とR&Bプログラム『Vibe-In Radio』のパーソナリティを務める。またdisk union公式サイトにてR&B楽曲を紹介する連載コラムも担当。

    公式サイト:https://www.aimimukohara.com/

    SNS

    Twitter:https://twitter.com/aimi_music

    Instagram:https://www.instagram.com/aimimusicofficial/

    【ラジオ】

    Vibe-In Radio

    毎月第2木曜 22:00-23:00放送

    ▶https://block.fm/radios/883

    【関連記事】

    Furui Rihoインタビュー|ゴスペルをルーツに持つシンガーが、今たどり着いた“ありのままの自分”で歌うこと

    written by Moemi

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