DJ・アーティスト、やけのはらについて

やけのはらの活動内容
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2020.02.18 02:00

やけのはらの活動内容


有名アーティストの1人である「やけのはら」は、DJを始めとしてラッパーやトラックメーカーの活動を行っている。発表したアルバムやリミックスに関わったアーティストや活動内容など、やけのはらについての情報を紹介する。



幅広く多彩な曲調を扱うアーティスト


やけのはらは、中高生から始めたバンド活動を経てDJになった。ただいい曲を作るということに注力しており、それが最終的に残る強さだとその考えをとても大事にしている。やけのはらはDJとして活動しだしてから『FUJI ROCK FESTIVAL』や『METAMORPHOSE』などのビッグフェスティバル、屋内で行うアンダーグラウンドパーティーなど、多数のパーティーに10年以上参加している。そんなやけのはらの魅力のひとつが、取り扱う曲調の幅広さだ。パーティーに参加した時は、TPOに合わせて雰囲気とマッチした曲を選ぶのである。盛り上がりたい時には観客が盛り上がれるようになど、場の雰囲気を活かすような曲選びをしてくれるので、彼の参加するパーティーでは会場が大いに沸き上がる。観客の要望と雰囲気を読み取るのがとてもうまいのだ。


彼の発表したアルバムにも、多彩な音楽性がよく見られる。ドラムベースの曲があれば民族楽器の曲があったりと、使われる楽器だけでも多様なバリエーションがある。曲調も同様に多様で、小気味いいポップ調の曲をメインに、「CITY LIGHTS」のような幻想的な雰囲気の曲も手掛けている。どの曲もすばらしく、人気の高い曲がたくさんある。アルバムひとつでも挿入曲のバリエーションが豊富なので、ラップ好きであれば一度聞いてみて欲しい。控えめでシャイな彼が音楽アーティスト活動に懸ける思いがよく分かるだろう。




シングル「Rollin’Rollin’」で一躍話題に


やけのはらの最初のアルバムは、2003年に発表された『なれのはてな』だ。ユニット「ALPHABETS」として活動していた時に公開されたもので、メンバーである「かまさん」と一緒にALPHABETSの名義で出している。これを始め、多数の曲を制作している。2006年と2007年はDJMIX作品を多くリリース。公開したのは『SUMMER GIFT FOR YOU』と『V.V.SLOW? SPECIAL MIX』そして『XXX-FILE』の3つである。2008年にも『BRILLIANT EMPTY HOURS』と『ExT Recordings 1st ANNIVERSARY MASTER MIX』の2つのDJMIXを発表している。2009年にはシングル「Rollin'Rollin'」をリリースし、話題の人となった。「Rollin'Rollin'」は、七尾旅人と共演したことでも知られる名作のひとつである。


2010年には、初のラップアルバム『THIS NIGHT IS STILL YOUNG』をリリ-ス。初めてソロで出したアルバムであり、やけのはらを象徴する作品の一つでもある。ロサンゼルスのレコードレーベル『Stones Throw』の15周年記念にも携わっており、記念作品である『Stones Throw 15 mixed by やけのはら』を手掛けた。また、『CHOUJA-MACHI SATURDAY MORNING』というミックス作品も同年に公開しており、こちらはミスターメロディとタカラダミチノブと共演したことで知られる。やけのはらは「UNKNOWN ME」のメンバーとしても活動している。アルバムも出しており、2016年に『sunday void』を、2017年にアメリカレーベルのNOT NOT FUNより『subtropics』をリリースしている。




リミックスで多数のアーティストと共演


やけのはらは、自身の活動以外に他のアーティストとの共演も行っている。山下達郎、THE BLUE HEARTS、YUKIといった著名なアーティストのリミックス作品などに多数参加しており、参加した回数は100以上に上る。リミックス作品も幅広く、ロックバンドからダンスミュージックまで多くのジャンルをこなす。トラックメーカーの活動では、中村一義、メレンゲ、サイプレス上野とロベルト吉野などのリミックス作品を手掛けた。また、ダンスミュージックコンピやテレビ番組への曲提供も多数行っている。


前述のコンピや番組に提供するほかにも、漫画『ピューっと吹く!ジャガー』のドラマCDに使う曲のような、サブカルチャー作品用の曲を手掛けることもある。このほか、曽我部恵一が主宰のレーベルである「ROSE RECORDS」のコンピにも個人名義のラップ曲を提供していたり、ハードコアパンクとディスコの合体バンドである「younGSounds」でも作曲活動をしていたりと、実にマルチに活動している。トラックメーカーとしての活動範囲が広いため、意外なところでやけのはらの名前を見ることがあるかもしれない。




アーティストとしてだけでなく執筆活動も


やけのはらは、マガジンハウスの雑誌『POPEYE』でエッセイの連載を行っており、2019年10月に6年分の連載内容をまとめた書籍『文化水流探訪記』の発売を決定した。6年分のエッセイのほかに書き下ろし原稿なども加わった濃厚な一冊である。やけのはら自身も愛読家であり、幼少期から「ひとり遊び」として音楽や映画といった創作物の世界を考察してきた。この書籍には、その独自の考察を含めたやけのはら自身のカルチュア論がぎっしりとまとめられているだろう。


文化水流探訪記は多数の文化についての考察が楽しめる本である。タモリ、向田邦子などの芸能人、『まんが道』や『おもいでぽろぽろ』といった作品などが、やけのはらが幼少期から培ってきたカルチュア論によって鋭く紐解かれている。音楽アーティストというフィールドを独自の嗅覚と感性で渡り歩くやけのはらが、文化についてどんな考えを持っているのかが、これを見れば分かるかもしれない。音楽活動に執筆活動にと、実に多くの分野で活動するアーティストである。



written by 編集部


photo: YouTube

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