ゲームミュージックでも活躍、DJ TAKU INOUEに注目

ゲームミュージックに欠かせないDJ TAKU INOUEとは?
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2020.02.19 06:32

ゲームミュージックに欠かせないDJ TAKU INOUEとは?


DJ TAKU INOUEはゲームミュージックの作曲家や編曲も手掛けている、1983年生まれの注目のDJだ。本名は井上拓といい、applebonker(アップルボンカー)名義でミュージシャンとしても活躍していて、ミュージシャンにリミックス曲や楽曲を提供したりしている。さらにDJとしてもクラブイベントに登場している。多方面で活躍しているDJ TAKU INOUEについて紹介したい。




DJ TAKU INOUEの経歴とアイドルマスターの音楽


DJ TAKU INOUEはゲームミュージックのクリエイターとしてキャリアをスタートさせた。当初は有名な大手ゲーム制作会社、バンダイナムコに所属しており、同社のゲームミュージックを数多く手がけている。そのためゲーム好きには有名なミュージシャンでもある。ゲームをしたことがあるなら、彼のサウンドをどこかで聞いたことがあるだろう。


DJ TAKU INOUEの仕事のなかで最も有名なのが、人気ゲームであるアイドルマスターに提供された楽曲ではないだろうか。アイドルマスターとは、その名の通り女の子のアイドルを育成するゲームであり、音楽がゲームを進める要素となっている。実力派の有名声優が音声を担当しており、DJ TAKU INOUEの楽曲で歌っているシーンが重要な位置づけになっている。歴代の人気キャラクターが歌っているのは、彼による楽曲である。


さらにリミックス版も多く手掛けている。基本的には声優の確かなボーカルを生かしつつ、アイドルらしい華やかさと可愛らしさを出した作曲となっている。シンセサイザーのフローでポップな音楽は、キャラクターにアイドル性を与えており、DJ TAKU INOUEの確かな技術を感じさせる内容となっている。また、アイドルマスターの声優による番組に登場するなど、コンテンツの育成に積極的に参加してきた。




DJ TAKU INOUEによるゲームミュージックとさらなる進化


DJ TAKU INOUEのゲームミュージックはこれだけではない。『鉄拳タッグトーナメント2』では、格闘ゲームならではの音楽を披露している。鉄拳はスタイリッシュかつ迫力のあるバトルシーンに定評があり、世界的にも人気の格闘ゲームである。バトルを盛り上げるために構成された曲は、重低音を駆使した場面を盛り上げるリミックスとなっている。さらにヒップホップも取り入れることで、まるで映画のような場面展開を盛り上げている。ゲームミュージックの重要性を感じさせる音楽と言えるだろう。


DJ TAKU INOUEは、『塊魂 ノ・ビ〜タ』や『鉄拳7』など、数々のゲームミュージックを手掛けてきた。これらの音楽では、作曲だけでなく作詞も手掛けている。『塊魂 ノ・ビ〜タ』の主題歌である塊オン・ザ・ステージは、歌手の松崎しげるともコラボレーションしている。そのため、音楽が収録されたCDアルバムでは、松崎によるボーカルバージョンを聞くことができる。


他方で、アニメ主題歌も手掛けている。人気アニメ『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』では、拝啓グッバイさようならの作曲を提供した。この歌は歌手のDAOKOがボーカルと作詞を担当している。重層的なリミックスに、DAOKOの透明感があるボーカルとラップが特徴的な1曲だ。こちらはYouTubeでも聞くことができるので、DJ TAKU INOUEに興味を持った人は聞いて欲しい。またDJ TAKU INOUEはDAOKOと何回かにわたってタッグを組んでいる。


applebonkerとしては、正統派のDJとしての井上拓の音楽活動が展開されている。多層的なリミックスに低音を組み合わせた、DJ TAKU INOUEの確かな音楽性を楽しむことができる。こちらはもYouTubeで動画が公開されているので、確かめてみてほしい。




DJ TAKU INOUEの音楽性と魅力


DJ TAKU INOUEの音楽の特徴はサウンドデザイナーとしてだけでなく、コンポーザーとして確かな技術に裏打ちされた多層的なリミックスである。ゲームミュージックの場合はゲームサウンドとして場面を生かしたり、キャラクターのボイスを昇華させる作曲を行っている。多層的なリミックスによってゲーム場面に奥行きを出したり、キャラクターの特徴や魅力を生かしていると言えるだろう。


そのためDJ TAKU INOUEのミュージシャンとしての仕事は主役的なアーティストというより、むしろ舞台裏を支える職人的と言えるのではないだろうか。それでもDAOKOとのコラボレーションに見られるように、楽曲の魅力を押し出した華やかな音楽も手掛けている。そのため変化自在のつかみどころのなさも、DJ TAKU INOUEの魅力の一つとして挙げられる。


ゲームミュージックはやや軽く見られがちなジャンルである。しかし場面やキャラクターに造形を与える技術は、より評価されて然るべきではないだろうか。普段はゲームミュージックに関心がないリスナーも、DJ TAKU INOUEの音楽を聴いてもらいたい。CDとしてリリースされたものから、ニコニコ動画を中心に彼の音楽を聴くことができる。心地よいスタイリッシュなリミックスは、作業音楽にも向いている。


DJ TAKU INOUEは2019年よりフリーに転向して、活動の場をさらに広げている。さらに映画音楽やCM音楽など、幅広いジャンルの音楽を手掛けている。フリーに転向してからはクラブイベントも多く手掛けるようになった。確かな技術に裏打ちされた彼の音楽活動の今後にぜひ注目してほしい。




written by 編集部


photo: https://www.toysfactory.co.jp/artist/takuinoue



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