スタジオトリガーのアニメ作品の魅力

スタジオトリガーのアニメ作品
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2020.03.11 23:07

スタジオトリガーのアニメ作品


日本のアニメは今や世界中にコアなファンを作るほど、その知名度を上げているのだ。そして作品には必ず制作会社が存在する。スタジオトリガーもその1つだ。だが、なぜスタジオトリガーのアニメ作品は日本のみならず海外でも多くのアニメファンの魅力をつかんだのだろう。そこでスタジオトリガーがどのように設立したのか、そしてどのようなアニメ作品を世に出してきたのかを解説したい。





スタジオトリガー誕生


「作品が弾丸だとしたら、それを打ち出す引き金でありたい」という想いから、演出家の大塚雅彦と今石洋之、そして制作プロデューサーの舛本和也がガイナックスから独立したのは、2011年のことだった。オリジナルアニメから原作付きまでをも得意とし、『キルラキル』を始め、次々と名作を生み出していったのである。迫力のある画風とスケールの大きなストーリーで、瞬く間にコアなファンを獲得していったのだ。なぜ、彼らはガイナックスから独立をしたのか、その理由はガイナックスで今石洋之が『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の放送が終了したことから始まった。今度は自分たちでアニメを制作したい。その強い想いから、今石洋之と大塚雅彦はガイナックスを辞める決意をしたのである。


そして2人はマネージメントを舛本和也に依頼したのだ。悩み抜いた末に舛本和也が出した答えは、今石洋之が監督をするオリジナル映画を制作できる会社ならというものだった。その作風は金田系とも一部のファンからは呼ばれている。金田系というのは、伝説的なアニメーター金田伊功の影響を受けている作風という意味だ。日本のアニメーションを劇的に進化させたその画風は多くのアニメーターに影響を与え、その手法は今石洋之にも受け継がれていた。そしてスタジオトリガーはかつての人気作品の良さを残しつつ、斬新で新しい手法で話題作を生み出していったのだ。



スタジオトリガーの魅力


スタジオトリガーを設立して間もない頃はテレビアニメの下請けの仕事が多かったが、2015年からはテレビアニメをオリジナルで2本同時に制作するなど、その実力はジワジワと周囲に浸透していったのである。手掛けた作品からはほとばしるような情熱や固い友情、そして義理や人情といった人々の内面を強くクローズアップしたものが多い。その魅力を一言で言い表すのであれば、懐かしくて斬新なところにあるのだ。どこか1980~90年代のアニメ作品の色を感じながら、それでいてエッジが効いた見せ方は当時を知るアニメファンに懐かしさを感じさせ、当時を知らない若い世代には斬新さを与えたのである。


例えば原作付きのアニメを制作する場合、原作のイメージを壊さないことを意識する。だがスタジオトリガーは原作のイメージを壊さないままに、自分らしさをうまくアレンジするのだ。作品を観たファンがトリガーらしさを感じる演出を作品中にちりばめているのだ。どんな作品にも自分達のカラーを取り入れる。そこがスタジオトリガーの魅力なのである。



スタジオトリガー作品の凄さ


スタジオトリガーの凄さを知るには、まずは作品を知ることが必要なのである。スタジオトリガー初期の作品である『キルラキル』のように、父親を殺した者への復讐というシンプルでシリアスなストーリーながら、その中にコミカルさや激しい動きなどを取り入れ、視聴者を飽きさせないことだ。まるで劇画のように激しくキャラクターが動き回ることにより、よりアグレッシブルな印象を強くし、台詞1つとっても癖が強く、全体的に勢いを感じさせる。スタジオトリガーのポリシーは、自分たちが楽しめない作品はお客さんも楽しめないというものである。スタジオトリガーの凄さは、作品のスケールをあっという間に広げてしまうということだ。作品を観ている内に、気がつけばその世界観から目が離せなくなっているのだ。





スタジオトリガー作品の楽しみ方


これまでスタジオトリガーの作品を観てはこなかったという人は、どの作品から観たら良いのか迷う人もいるだろう。作品数はテレビアニメや劇場アニメ、webアニメと膨大な数だ。そんな時にはスタジオトリガーが初めてオリジナル作品として世に放った『キズナイーバー』から観てみるのが良いのではないだろうか。人気脚本家である岡田麿里が手掛け、キャラクターデザインを三輪士郎が担当という豪華な作品だ。ストーリーは体に痛みを感じない無気力な高校生である阿形勝平が、謎の少女との出会いにより自身の秘密を知るというものだ。


個性的なキャラクターやキズナを通じて繋がる少年や少女達という青春アニメのようでもあり、謎解きのようなミステリアスな展開が多くの視聴者の関心を集めたのである。本来なら暗く深刻になりがちな作品に笑えるシーンを取り入れるなど、スタジオトリガーらしさを感じるには最適な作品だろう。まずは原点とも言えるこの作品を観て、その面白さや奥の深さを知ってからもっとディープな内容の作品を楽しむことが良いのではないだろうか。




written by 編集部


photo: http://www.st-trigger.co.jp/


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