OvallのリーダーShingo Suzukiとは?

アーティストでもありプロデューサーでもある
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2020.02.19 06:31

アーティストでもありプロデューサーでもある


Shingo Suzuki(シンゴ・スズキ)は、origami PRODUCTIONS(オリガミ・プロダクション)に所属しているベーシストだ。ソロでの活動をしながら、Ovall(オーバル)というバンドのリーダーも務めている。さらには、音楽プロデューサーやトラックメイカーとして、幅広いシーンでの活躍も目立つ。そんなShingo Suzukiの主な活動を紹介しよう。




Shingo Suzukiはフランス帰りのベーシスト


Shingo Suzukiが音楽活動を始めたのは2000年頃からである。Jazzy HioHop & R&Bユニットでのベーシスト・バンマスをしながら、トラックメイカーとしても活動し始めた。その後Hard BossaやThe Belleなど、様々なバンドに参加した経験を持つ。そして2005年には日本を飛び出して、活動の拠点をフランスのパリへと移す。パリにあるライブハウスでレギュラーイベントを企画して、現地の人と組んだバンドでライブを開催していたそうだ。またライブだけでなく、楽曲制作や映画音楽制作など多方面での活動の場も広げていった。


2008年には、ファーストアルバム『The ABSTRACT TRUTH』をorigami PRODUCTIONSからリリースしている。このアルバムはiTunes HIP-HOPチャートにてTOP10入りを果たし、日本をはじめとしてフランスなどのEU圏でも注目を集めるなど、国内外で大きな話題を呼んだ。事実yahoo!ニュースやMyspaceで「2008年最も驚きの新人アーティスト」と紹介されたほどである。その後は、FUJI ROCKやSunSet Liveといった大型フェスへの出演も果たす。またKREVAやさかいゆう、七尾旅人など、数多くのアーティストの作品にプロデューサーとして携わっている。さらには大手企業のCMやジングル制作なども手がけ、多才な能力を発揮している。




Ovallのリーダーになる


Ovallは、リーダーのShingo Suzukiとドラムのmabanua、ギターの関口シンゴの3人で構成されているバンドだ。それぞれがソロのアーティストとしても活動しており、またプロデューサー業も手がけているという点が非常にユニークともいえる。Ovallというバンド名には、「楕円のグルーヴ」という意味があるそうだ。フランスから日本に戻ってきたShingo Suzukiがmabanuaと関口シンゴに声をかけて、2009年からグループでの活動を本格的にスタートさせることになった。ブラック・ミュージックをルーツとしつつも、ビートの効いた新しいスタイルがコアなファンを生んだ。


ところが、2013年にOvallは活動を休止した。メンバー全員がソロでの活動をしていることに加え、プロデューサーとしての仕事も増えてきたため、バンド活動との両立が難しくなったことが理由の1つである。そしてヒップホップではなくジャズでもない、どの型にもはまらないサウンドが求められるシーンは、当時はあまり多くはなかったことも影響しているようだ。「ビートの効いた音楽がしたい」というバンド結成時の思いが薄れ始め、ジレンマを抱えていたともいう。そのような経緯からファンに惜しまれながらもOvallの活動を休止することになった。



ニュープロジェクト「Hipnotics」を始動


Ovallの活動休止から約1年半後、ニュープロジェクト「Hipnotics」がスタートした。ヒップホップのフィルターを通した新しい音楽という意味合いを込めて、Hipnotics(ヒプノティクス)という名前をつけたそうだ。ライブハウスやフェスといったライブ活動を中心に、様々なアーティストたちとのセッションが各地で繰り広げられている。メンバーはその時々のイベントに合わせて選ぶスタイルなので、普段は見ることのできない豪華なセッションが最大の魅力だろう。Shingo Suzuki本人も、どんなサウンドができるのか楽しみだと語っている。レコーディグ作品とバンドセットをミックスさせて、カクテルのような新鮮で味わい深いサウンドを目指しているという。




4年のブランクを経てOvallが再始動


2013年の活動休止から4年の充電期間を経て、2017年ついにOvallの再始動が決まった。活動休止中に復活を望むファンの声も多く、その想いにようやく応えることができたのだ。復活後の第1弾として『In TRANSIT: Deluxe Edition』をリリースした。2012年にリリースしたミニアルバムなど、主に過去の作品が収録されている。復活後に作ったシングル「Winter Lights」も収録されており、それぞれのメンバーがこの4年で身につけてきた技術も盛り込まれているようだ。また再始動の直後からFUJI ROCK FESTIVALなどの大型フェスに出演したり、海外でのライブツアーを行ったりと意欲的な活動を続けている。


2019年2月リリースの「Stargazer」は、なんと150万回の再生を越えたそうだ。復活を遂げたOvallのサウンドは、さらにパワーアップして世界中のファンを魅了している。「自分は器用なタイプではない」というShingo Suzukiは、いろいろなものを少しずつ吸収していきながら周囲の反応をあまり意識しすぎにマイペースにやっていきたいと話している。とはいえOvallの活動はスピーディーに展開しているようだ。ニューアルバムの『Ovall』も2019年12月4日に発売された。彼らの考える良いサウンドを徹底的に追究し、Ovallらしさを前面に打ち出した究極のアルバムとなっている。




written by 編集部


photo: http://shingosuzuki.com/biography/

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