マネジメントに加えクリエイターチームの顔を持つレーベル、origami PRODUCTIONSとは?

自由な音楽スタイルが魅力の音楽レーベル
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2020.03.10 15:11

自由な音楽スタイルが魅力の音楽レーベル


origami PRODUCTIONS(オリガミ・プロダクション)は、2007年に設立した音楽レーベルだ。アーティストのマネジメントをはじめ、クリエイターチームとして楽曲制作なども手掛けている。所属アーティストは個人活動だけでなく、チーム案件にも携わるという。個性が際立つレーベル、origami PRODUCTIONSについて紹介していく。



大手のマネジメントを辞めて新レーベルを設立


origami PRODUCTIONSを設立した人物は、代表のYoshi Tsushima(対馬芳昭)である。渋谷を中心に繰り広げられていたフリーのジャムセッションに興味を抱き、彼らをサポートするために自身のレーベルを立ち上げた。当時の音楽業界では、メジャーレーベルでフリーセッションをやることは難しく、リリースできないアーティストたちが大勢いたという。そこで自分でマネジメントをしようと思い立ち、ビクターエンタテインメントを退社してorigami PRODUCTIONSを発足することになる。


フリーセッションは自由な音楽スタイルなため、ロックやジャズといった明確なジャンルわけができない。加えて、日本語の楽曲もあれば、英語の楽曲もあり、邦楽なのか洋楽なのかといったカテゴリーにも当てはまりにくい。逆にそれが、フリーのジャムセッションの強みでもある。ジャズフェスだろうが、ロックフェスだろうが、ジャンルに関係なく出演することができるからだ。レーベル名の「origami」は、折り紙に由来するという。折り紙は海外でも広く知られている日本文化であり、たった1枚の紙から様々な作品が生み出される。1つの楽器さえあれば、多様な音楽を奏でることができる、そんなコンセプトを表すのに折り紙が最適だったのだ。



origami PRODUCTIONSの所属アーティスト


origami PRODUCTIONSに所属しているアーティストは、Ovall(関口シンゴ、Shingo Suzuki、mabanua)をはじめとして、Michael KanekoやKan Sano、Hiro-a-keyである(2019年10月19日時点)。それぞれがアルバムをリリースしており、『FUJI ROCK FESTIVAL』などのフェスにも出演するなど、アーティストとしての活躍も目立つ。他にも、45 a.k.a. SWING-Oや竹内朋康、thirdiq (渥美幸裕)など、様々なアーティストたちがorigami PRODUCTIONSからアルバムをリリースした。レーベルの自由で型破りなスタイルは、国内外の音楽ファンを魅了し続けている。


origami PRODUCTIONSのユニークな点は、アーティストのマネジメントはもちろん、クリエイターチームとしても豊富な実績があることだろう。所属アーティストたちは、自身の作品活動だけでなく、状況に応じてクリエイターチームの案件にも携わる。例えば、ツアーのサポートや他のアーティストのプロデュース、テレビCMの楽曲制作などがあげられる。設立当時は予算が限られていたこともあり、所属アーティストが自らのマネジメントも担っていたという。コーラスやミックス、レコーディングのマイキングに加え、アルバムのジャケットデザインまで自分でやってのけたこともあるそうだ。


そのような状況を経験していくうちに、いちアーティストの範疇を超えて、様々な技術を身につけていった。その技術の蓄積が、クリエイターチームの案件に生かされているというわけだ。ビクターエンタテインメントでもマネジメント経験のあるYoshi Tsushimaは、多才なミュージシャンが求められる時代になりつつあると語っている。以前は一人ひとりが専門の仕事をするのが主流だったが、パソコンやスマホさえあれば誰でもできるようになったので、1つの技術に精通しているだけでは勝ち残っていけない。所属アーティストにとってクリエイターチームの仕事は、自身の能力を広げることにも役立っているようだ。



クリエイターチームとしてテレビドラマの劇伴を担当


テレビドラマ『僕たちがやりました』の劇伴を担当したのは、origami PRODUCTIONSのクリエイターチームである。このドラマは大ヒットしたコミックを実写化した作品であり、若い世代を中心に大きな話題を呼んだ。番組プロデューサーの意向から、尖った音楽にしたいということで、origami PRODUCTIONSが抜擢されたらしい。連ドラとレーベルがタッグを組むことは非常に珍しく、試行錯誤をしながらの挑戦になった。このチャレンジが功を奏し、劇伴に関する視聴者の反響も大きかったようだ。


マネジメントを手がける代表のYoshi Tsushimaによると、単曲での依頼は過去にもあったが、ドラマ全部を担当するのは「僕たちがやりました」が初だったという。それぞれの強みを発揮できるうえ、面白い仕上がりになると予想して、所属アーティストが1人で担当するよりも、クリエイターチームとして引き受けることを選択した。origami PRODUCTIONSの所属アーティストは、ギターやベース、ドラムなど、それぞれ得意な楽器が異なる点もチームとしての強みに繋がっている。



レーベルイベント『origami SAI』の開催


レーベルイベント『origami SAI』が、2019年11月1日渋谷にて開催されることになった。前回のイベント『O2』からは、実に7年ぶりとなる。origami PRODUCTIONS設立5周年イベントの『O2』は、2012年に全国5ヶ所で開催され、多くの観客を動員して賑わいをみせた。『origami SAI』は、SAI(祭)という名前の通り、所属アーティストが久しぶりに集合してパフォーマンスを披露するお祭りなのだ。さらに追加アーティストとして、Nenashiの初ライブも決定している。自由で型破りなorigamiサウンドから、今後も目が離せない。




written by 編集部


photo: https://www.facebook.com/pg/origamiproductions/photos/?ref=page_internal


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