Nulbarich、名前のメンバー構成と名曲を徹底解析

国内外でブレイクしているNulbarich
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2020.03.05 05:30

国内外でブレイクしているNulbarich


日本で2016年に結成されたバンド・Nulbarich(ナルバリッチ)。武道館ライブを2年後に達成後は、韓国や台湾・中国などでコンサートを開催している。そんな売れっ子の彼らだが、メンバー構成などが今ひとつ掴めないと感じている人も少なくない。そこで今回は、メンバーはどうなっているか、名曲を徹底解析してみた。




Nulbarichのプロフィールとメンバー構成


Nulbarichのリーダーは、シンガーソングライターのJQである。JQ(ボーカル)の他に、ギター・ドラム・ベース・キーボードで主に構成されているが、決まったメンバーは彼だけで他は音楽の演奏形態で自由に変わるというユニークなバンドだ。実際に公式ホームページやMVを見ても、目に稲妻を光らせた黒い帽子をかぶったキャラクターが記載されており、メンバーの画像がないことに気づく。Nulbarichは、Null(ゼロ=何もない)Rich(満たされている)という反対の意味を持つ言葉が繋げてあるが、魂や愛・感情などの形のないもので満たされているというJQの想いが込められている。


またJQはバイリンガルで、彼の音楽の歌詞に使用される英語がリスナーに自然に届くことも人気の理由になっている。Nulbarichの音楽を洋楽と思って聴いていると、歌詞の途中でぽつりと日本語が入ってくる。「あれ、この曲歌ってるの日本人なの?」と驚く人がいるのもこのためである。2016年の始めに音楽活動をスタートし、確かな演奏力と音楽センスの良さで、すぐにファンを獲得する。YATSUI FESTIVAL! 2016に6月に出演して以降、同じ月に映画主題歌のファーストシングル「Hometown」10月にファーストアルバム『Guess Who?』を発表する。


このファーストアルバムは、タワレコメン/2016年邦楽編と第9回CDショップ大賞2017に選ばれて、今後の活動が大きく期待されていることが分かる結果となった。2019年にはサードアルバム『Blank Envelope』が発売され、Nulbarichの曲をさまざまな世代に配信し支持を受けている。




Nulbarichのオススメの曲


Nulbarichのファーストシングル「Hometown」は、心地よい音楽に思わず笑みがこぼれる1曲だ。重々しく落ち着いたホーンの音色がイントロで流れるが、途中から底抜けに明るいhelloと繰り返す音楽が入ってくる。聴いている間に誰もが底抜けに幸せな気分になれる曲である。6月のJ-WAVE Tokio Hot 100でチャートインし、同番組がピックアップするMonthly Selectionの注目新譜にもNulbarichの「Hometown」が選ばれている。


「NEW ERA」はNulbarichの代表的な曲で、ファーストアルバムに収録されている。MVでは最初広い海の光景が映し出され、ボーカルJQのスローテンポな歌声がのびのびとした雰囲気を醸し出す。シンセサイザーの繰り返される短いフレーズが印象的で、「まあラフにタフにgo」や「気ままに空気ふかせ」など開放感溢れる歌詞が盛り込まれている。現実から逃避するのではなく、明日が少しでも良くなるように肩の力を抜いていこうということを繊細な歌声と軽快な音楽で表現しているNulbarichの世界観を代表する1曲だ。ホンダグレイスのCM曲として採用され、Nulbarichの知名度がこの曲で一気に高まったと言っても過言ではない。


テレビのBGMとして流れることが多い「Lipstick」はMVも製作されており、Nulbarichの遊び心が感じられる1曲だ。チャイニーズっぽい短いフレーズが曲全体に多用されているのが特徴だ。その中に、ハイトーンなボーカルJQの柔らかい歌声が繊細に溶け込んでいる。「It’s Who We Are」は、ギター好きにはたまらない1曲である。スタート部分からギターの小刻みなカッティング音が響き、ファンク系音楽の要素が強い構成になっている。ただ、ボーカルののびやかで繊細な歌声とミックスされ、上品さが感じられる曲になっている。


Nulbarichの曲の中で、1度聴くと忘れられなくなるのが「Kiss You Back」である。乗りの良いギターとボーカルの歌声で始まるこの曲は、途中からバックコーラスが加わり迫力を増していく。ドラムの4つ打ちキックがダンスミュージックのような軽快感をイメージさせる。2018年に資生堂アネッサのCMソングに採用されたので、聴いたことがある人も多い1曲だ。ヒップホップをベースに作られた「In Your Pocket」は、90年代のヒップホップ曲から大きな影響を受けたというJQのルーツが垣間見れる作品だ。ボーカルとギターだけの静かな旋律で始まり、途中からダイナミックなフレーズが入ってくる。大胆な曲構成全体を、ボーカルの甘くリズミカルな歌声がカバーしており、聴くだけで最高にクールになれる音楽だ。


その他にも、シチズンクロスシーのCMソング「VOICE」や、映画台北暮色のエンディングテーマ「Silent Wonderland」デザイナー渋井直人の休日のエンディングテーマ「Sweet and Sour」など次々に話題の曲を発表し続けている。Nulbarichの曲は、それぞれ違うメンバーで作られどれも都会的で洗練されているが、聴く人にいつも寄り添ってくれる心地よさがある。これは、JQをはじめメンバー全員が、自分たちの音楽とは何かを考え続けている結果で、これからも多くの人に受け入れられながら進化を続けることが期待されている。




written by 編集部


photo: https://nulbarich.com/feature/biography

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