渋谷系を代表する歌手・野宮真貴とは?

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<h3>渋谷系を代表する歌手・野宮真貴とは?</h3>
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<p>野宮真貴（のみやまき）は北海道出身の歌手である。1990年に渋谷系音楽グループのピチカート・ファイヴに3代目ボーカルとして加入。歌唱力だけでなくファッションセンスでもファンを魅了し、解散までグループを牽引した。シンガーソングライターではないが、抜群のセンスで音楽だけにとどまらない幅広い活躍を見ていこう。</p>
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<h3>野宮真貴はどんな歌手?</h3>
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<p>野宮真貴は1960年北海道生まれ。専門学校時代にバンド活動を始めたがなかなか芽が出ず、卒業後しばらくはコンピューター関連の会社に勤務していた。OLをしながら音楽活動も継続し、1981年に「野宮“ロマン”真貴」名義で化粧品会社のCMソングでデビューする。実は当初は「野宮ロマン」の名前でデビューさせられそうになったが、本人が断固反対しミドルネーム扱いで「野宮“ロマン”真貴」の名前にしてもらった。しかし、野宮“ロマン”真貴としてしばらく活動した後に結局この名前も気に入らず、すぐに本名で活動するようになったとユーモアたっぷりにラジオ番組のインタビューで述べている。</p>
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<p>1982年、彼女はポータブル・ロックという音楽グループを結成。グループは1986年まで活動した後に休止する。ポータブル・ロックは、その後2000年代に不定期でアルバムを発表し、2011年に正式に解散した。その活動と並行しながら様々な音楽グループのゲストボーカルやラッパー、バックコーラスも担当するなど、1980年代の日本の音楽シーンで精力的な活動を行った。</p>
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<h3>ピチカート・ファイヴの3代目ボーカルとして渋谷系を代表するアーティストに</h3>
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<p>野宮真貴の知名度を高めたのは、何と言ってもピチカート・ファイブの存在が大きいだろう。ピチカート・ファイブは1984年に結成された音楽グループ。後に1990年代を席巻した「渋谷系」と呼ばれる音楽ジャンルの代表的存在になるが、デビューしてから数年の間はヒット曲に恵まれず、クラブに通う若者たちの間で支持されているような知る人ぞ知るグループ、というイメージが強かった。1990年ピチカート・ファイブは、レコード会社移籍とメンバーの脱退をきっかけに野宮真貴を3代目ボーカルとして迎える。実は彼女はボーカルになる前にサポートメンバーとしてこのグループに携わっていたため、メンバーとは気心知れた間柄だった。</p>
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<p>ピチカート・ファイヴは、1993年に大手化粧品会社のタイアップという大きなチャンスをつかむ。CMで使用された「スウィート・ソウル・レヴュー」はヒットし、グループの名前だけでなく野宮真貴の実力を一躍世間に知らしめた。同じ年の12月に発表した「東京は夜の七時」はテレビ番組の主題歌に起用されグループの代表曲となる。彼らはこれらの成功を皮切りに、1994年には北米でアルバムをリリースして世界デビューも果たす。この年にはメンバーの一人高浪慶太郎が脱退し、グループのメンバーは2人となった。</p>
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<p>ピチカート・ファイヴの魅力は、小西康陽が作詞作曲する多彩な楽曲にあるが、彼の作る曲にマッチする野宮真貴の抜群のファッションセンスも欠かすことができない。彼らの作り出すミュージックビデオは60年代や70年代の文化を意識した世界観で構成されている。野宮真貴はどんなファッションもおしゃれに着こなして出演し、その歌声とルックスで音楽・ビジュアルの両面からファンを惹きつけた。彼らは日本のファンのみならず、アメリカ・イギリス・フランスでも人気を獲得。彼らの楽曲はアメリカ映画に使われるなど世界的に高く評価された。残念ながらピチカート・ファイヴは2001年に解散したが、2018年に「東京は夜の七時」発売25周年特別バージョンを発表するなど根強い人気を誇っている。</p>
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<h3>ソロ活動後も注目される野宮真貴の活動</h3>
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<p>野宮真貴は渋谷系のカリスマアーティストとして多くの人に愛され、ファッションアイコンとしても活躍している。ミュージシャンとしての立場からシンガーソングライターだと思われがちだが、自分は歌手だがシンガーソングライターではないと公言。歌手活動は作詞作曲ができるシンガーソングライターの才能を求めることもあるが、彼女のように歌の世界を大切にし、長く愛される楽曲を世に送り出すことも才能だと言えよう。彼女が歌う「東京は夜の七時」25周年バージョンは東京タワー開業60周年記念ソングに決定しているが、このような抜擢が何よりも彼女の歌手としての実力を証明している。</p>
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<p>野宮真貴は1990年代に渋谷系を代表するミュージシャンの1人として一世を風靡したが、ソロに転向後した2000年代以降も渋谷系の楽曲を中心とした内容のコンサートを成功させている。2012年にはデビュー30周年を記念してセルフカバーアルバム『30 〜Greatest Self Covers &amp; More!!!〜』を発売し、様々なアーティストとのコラボが話題になった。</p>
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<h3>シンガーソングライターではないことを活かした幅広い活躍とは</h3>
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<p>野宮真貴のファッションセンスは多くの女性たちから支持されているため、音楽活動以外にもファションに関する書籍も出している。ピチカート・ファイヴ時代に『おしゃれ手帖』というタイトルの本を出したことをきっかけに、解散後も続々発表。特におしゃれから遠ざかりやすいと思われがちな40代50代の女性に対し、ポイントを押さえて気軽におしゃれを楽しむことを提案。自らおしゃれな老眼鏡をプロデュースするなどして同年代の女性たちから高い共感を得た。</p>
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<p>野宮真貴はこのような音楽以外の活動について、自分がシンガーソングライターではないゆえの活動だと述べている。彼女にとって仕事のメインは音楽であり、本やメガネのプロデュースはシンガーソングライターのように最初から音楽を作ることをしていないため、歌う以外の作業で自分を感じて欲しいという思いで行っているのだという。渋谷系というバックグラウンドを大切にしながら、それだけにとらわれず幅広い活躍を行う彼女の姿勢は幅広い年代から常に注目されている。</p>
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<p>written by 編集部</p>
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<p>photo:&nbsp;<a href="http://www.missmakinomiya.com/profile/" title="http://www.missmakinomiya.com/profile/">http://www.missmakinomiya.com/profile/</a></p>
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渋谷系のシンガーソングライター? 一世を風靡した野宮真貴の魅力を徹底紹介

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