注目すべき女性シンガーソングライター、Nao KawamuraとファーストEP『cue』の魅力

才能溢れるシンガーソングライター、Nao Kawamura
SHARE
2020.03.19 23:30

才能溢れるシンガーソングライター、Nao Kawamura


ブレイクが期待されるアーティストとして注目されているのが、女性シンガーソングライターのNao Kawamuraだ。2016年のフジロックでROOKIE A GO GOに出演を果たしたことで注目を集め、翌年にはファーストEP『cue』をリリースしている。ここでは、そんなNao Kawamuraの魅力やEP『cue』に収録された楽曲について紹介する。



Nao Kawamuraの歌声・音楽について


とどまることなく活躍し続ける彼女の歌は、一度耳にしたことがあるという人も少なくないはずだ。Nao Kawamuraは、同じ日本人女性シンガーソングライターの宇多田ヒカルと、アメリカのミュージシャンであるErykah Badu(エリカ・バドゥ)を合わせたような、母性的で聞いていてどこか落ち着く雰囲気の歌声を持っている。実際にNao Kawamuraは宇多田ヒカルの楽曲「Addicted To You」や「Traveling」のカバーを披露したこともあった。その歌声を聴くと、一瞬本人かと思ってしまうような錯覚に陥る人も多いだろう。カバーだけではなく彼女が作り出すのもまた現代ジャズやネオ・ソウルをミックスさせたような魅力あふれる音楽が多い。オリジナル楽曲などが計6曲収録されたファーストEP『cue』では、そんな彼女の魅力あふれる音楽の世界を堪能することができる作品となっている。





ファーストEP『cue』の収録楽曲とNao Kawamuraのディスコグラフィー


シンガーソングライター、Nao KawamuraのファーストEP『cue』は、テンポが良く思わずリズムを刻みたくなるような楽曲「RUSH LIFE」で始まる。明るい雰囲気の1曲目が終わると、どこか切なくバラードのような雰囲気の楽曲「食べかけの朝」を聴くことが可能だ。3曲目はエクスペリメンタル・ソウルバンドとして活躍するWONKのボーカリスト、Kento NAGATSUKAとフューチャリングした楽曲「Dawn」が収録されている。4曲目には英語で彼女の歌唱力を堪能できる楽曲「Curiosity」、5曲目には落ち着いた雰囲気で夜に聴きたくなる「Sleep your dream」が収録されているなど、『cue』はNao Kawamuraの魅力を詰め込んだようなEPだ。また6曲目には「食べかけの朝」のリミックスバージョンが収録されている。シングルでは彼女の魅力を知るのに短すぎるが『cue』はEPという形でさまざまな曲を聴けるため、初めてNao Kawamuraの音楽に触れる人にもおすすめの作品だ。


『cue』は2017年1月25日にリリースされたEPである。『cue』が発売された同じ年の7月26日には、EP『RESCUE』もリリースされた。『RESCUE』には「Rescuer」や「Fading Star」、「Balance」といった楽曲が収録されているほか、「Can't Go Back」、『cue』にも収録されていたKento NAGATSUKAとのフューチャリング楽曲「Dawn」のリミックスバージョンが含まれる。EPが中心だったNao Kawamuraの作品だが、2018年3月14日にはファーストフルアルバム『Kvarda』をリリース。『Kvarda』の中には2016年にリリースした「Awake」をはじめ、「One More Dose」や「Ego」、「Time is not on our side」などこれまでEPには収録されていなかった楽曲も含まれている。Intro、Outroを含め全9曲収録された『Kvarda』は、シンガーソングライターNao Kawamuraの楽曲を心ゆくまで堪能するのに相応しいアルバムだ。



シンガーソングライターを目指したきっかけ


Nao Kawamuraがシンガーソングライターを目指し始めたのは大学生のときだ。幼い頃から目指していたという訳ではなかったが、母親がピアノ教師をしているなどすでに音楽に恵まれた環境で育った彼女。母親がピアノ教師ながらも自身はピアノではなく、バイオリンを習っていた。それがきっかけとなり幼い頃から作詞・作曲をしていたが、18歳ごろには自然と歌も始めることとなる。中学・高校生時代は全くシンガーになるということを考えていなかったが、大学進学の際将来何をしたいか考えたとき、歌しかなかったことがシンガーを目指すきっかけとなった。大学ではロック&ポップスという学科を専攻することとなり、そこでは多くの音楽仲間を得たという。


シンガーになりたいと考え始めたものの、誰かの曲をカバーするということは考えていなかったという彼女。その理由としてあげられたのが、リスペクトするアーティストの存在だ。彼女が尊敬するアーティストには、自分の音楽を表現しているシンガーソングライターが多い。影響を受けた日本人女性シンガーソングライターとしてあげられた荒井由実や宇多田ヒカルなどがその代表だ。自身も自分の音楽の世界観をしっかりと持ち、表現できるアーティストになりたいと考えたとき、シンガーソングライターという道を目指したという。また、彼女の楽曲の中にはラブソングもあるが、それは1人の異性を対象に歌っているというより、全ての人を対象にしているようなニュアンスが含まれる。そういった母性的な音楽はErykah BaduやBjörk(ビョーク)といったアーティストに影響を受けたそうだ。


この投稿をInstagramで見る

. 音楽を愛してやまない人達によって作り上げられた素晴らしいフェス @bigromanticjazz 💐 どの会場も沢山の人で溢れていたようです。 コロナの影響がある中、最後まで隅々対策して大成功させたタカハシさん @kokicik に最大の敬意を。 そして歌える今に感謝を🙏ありがとうございました! 📸 @harutaaaaaaa #bigromanticjazzfestival2020 #NaoKawamura

Nao Kawamura(@naokawamura_official)がシェアした投稿 -


ナチュラルな音楽の源


Nao Kawamuraの魅力である”ナチュラルな歌声”は彼女の幼少期が影響しているという。幼い頃千葉で育った彼女は、木に登って遊んだり動物に触れたりすることが好きだった。また父親は文学好きで読書や映画を好んでいたこともあり、自然と影響を受けたという。自然に囲まれた環境で育ったことが、ナチュラルで美しい歌声が生まれるきっかけとなったのだろう。また、歌詞は文学や映画好きの父の影響を受けて作られているそうだ。幼い頃の体験や音楽に囲まれた環境、そしてリスペクトするアーティストから受けた影響。それら全てがEP『cue』に含まれるNao Kawamuraの魅力的な楽曲を作り出しているのかも知れない。




written by 編集部


photo: https://www.naokawamura.com/


SHARE