2019年5月発売のアルバム『Ghost Notes』が好評なキーボーディスト・KAN SANOの偉大さについて

日本を代表するキーボーディスト・コンポーザー
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2020.03.12 00:15

日本を代表するキーボーディスト・コンポーザー


KAN SANOは、ボストンのバークリー音楽大学を卒業し、帰国後は様々な大物に楽曲を提供してきた歴史をもつ偉大なコンポーザー・キーボーディストだ。一方ソロアーティストとしても精力的に活動しており、2019年には『Ghost Notes』というアルバムが大ヒットしたほか同名のツアーを成功させた。そんな彼の華麗な歴史を詳しく紹介する。



KAN SANOは名門・バークリー音楽大学卒業生


KAN SANO(漢字表記=佐野観)というキーボーディストは、1983年8月に兵庫県で生を受けた。その後、小学校高学年の頃に北陸地方の石川県金沢市へ移住し、この時代に独学でピアノや作曲技術を学び始めた。圧倒的な才能を持つ彼は誰の指導を受けていないにもかかわらずメキメキと能力を伸ばしていき、地元の高校を卒業すると渡米して名門・バークリー音楽大学入りを果たした。ニューヨークからも近いいボストンにキャンパスがあるバークリー音楽大学は、特にジャズ界の超大物をたくさん輩出していた世界的な学校として知られる。


例えば、海外で言うとQuincy Jones(クインシー・ジョーンズ)、Gary Burton(ゲイリー・バートン)、DIANA KRALL(ダイアナ・クラール)をはじめとした世界的なジャズ系ミュージシャンが卒業生にあたる。そして、日本のジャズ界で大活躍してきた人の中にもバークリー音楽大学出身の人物は極めて多い。ベテランでいうと渡辺貞夫やMALTA、そしてGary Burtonと共にグラミー賞を受賞した事がある小曽根真あたりがこの学校の出身者として有名だ。その他、ジャズ以外でもロックバンド・ゴダイゴのキーボーディストとして有名なミッキー吉野を輩出した。若手で言うと、2011年2月開催の第53回グラミー賞で『ベスト・コンテンポラリー・ジャズアルバム賞』を受賞した上原ひろみが、バークリー音楽大学出身者である。


KAN SANOはこの世界的音楽大学に通っている間に、世界最大級のジャズイベント『モントルー・ジャズ・フェスティバル』に参加するなど貴重な経験をたくさん積んだ。2006年に同校のジャズ作曲科を卒業すると、現地アメリカで音楽活動をするのではなく凱旋帰国して日本にてプロとして活動する道を選ぶ。



日本に帰国してからの活動


日本に帰国してからしばらく下積み生活が続いたが、2011年に入ってようやくソロデビューのチャンスを掴み、4月に『Fantastic Farewell』というアルバムでデビューする。一方、2012年からはBennetrhodes(ベネットローズ)という名義でのソロ活動もスタートさせた。その他、2013年には松浦俊夫 presents HEXというグループにキーボーディストとして参加した歴史ももつ。なお、2011年時点では知名度が低すぎたためファーストアルバム『Fantastic Farewell』に関してはヒットしなかったが、2014年に突入して大きな転機がやってくる。様々な豪華アーティストをゲストに迎えて2014年2月に『2.0.1.1.』というアルバムをリリースしたところ、話題性のあるこの作品は国内の音楽チャートにランクした。


さらに、このアルバムのリードソングという位置づけであった「Here and Now feat. Monday Michiru」がフジテレビ系『テラスハウス』の挿入歌として使用される。2014年当時、人気がウナギ登り状態であったリアリティーショー番組『テラスハウス』に曲が使われた事の威力はすさまじく、この出来事を機にファン層が一気に広がった。またこの曲をきっかけとしてたくさんの『テラスハウス』ファンがセカンドアルバム『2.0.1.1.』という現象が起こる。そして、ソロアーティストとしてブレイクした2014年以降、KAN SANOのもとにはたくさんのアーティストからプロデュース依頼または楽曲提供依頼が続々届くようになる。



KAN SANOが手掛けてきたアーティスト情報


KAN SANOがプロデュースや作曲またはリミックスを手掛けてきたアーティストの中で、代表的なものを幾つか紹介する。例えば2017年で言うと、CHARAのアルバム作品の中の2曲をプロデュースしたほかフジテレビ系ドラマ『僕たちがやりました』のサウンドトラックに曲を提供している。2018年は絢香のアルバム収録曲のプロデュースや、メンバー(ボーカルの上村翔平)が『テラスハウス』に出演した事で有名になったTHREE1989の楽曲のリミックスなどを手掛けた。さらに2019年は持田香織(E・L・T)のソロ曲の作詞・作曲を任されるなど、キーボーディストのみならずサウンドメイカーとして存在感が年々増している。



2019年にアルバム『Ghost Notes』をリリースし同名タイトルのツアーも成功させる


プロデューサー的な立場として成功を収める一方、2019年5月には2年半ぶりのソロアルバム『Ghost Notes』をリリースした。なお、サードアルバムまではCD音源のみのリリースであったが、4枚目のアルバム『Ghost Notes』に関しては新しい試みとしてアナログレコード商品も同時に発売している。この『Ghost Notes』というアルバムはファンや業界関係者の間で最高の評価を受け、キーボーディスト・KAN SANOのソロ活動はますます乗りに乗っていく。


『Ghost Notes』発売の10日前となる5月12日からは、アルバム収録曲を軸にした全国ツアー『Ghost Notes Tour 2019』がスタートした。KAN SANOは7月まで続いた全国10都市を廻る長いツアーを大成功させ、全国各地のファン達を大いに魅了する。その後も2019年の夏は全国各地で開催された音楽フェスティバルからひっぱりだこの状態となり、各イベントを通じて新規ファンの開拓にも成功した。キーボーディストとしての能力やプロデューサー・コンポーザーとしての能力は年々上昇していくばかりの状態で、2020年以降も多方面での活躍が期待されている。




written by 編集部


photo: http://kansano.com/


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