イケメンキャラどうしのラップバトルが見どころのプロジェクト・ヒプノシスマイク

武力ではなくラップで戦う時代の物語
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2020.03.11 11:34

武力ではなくラップで戦う時代の物語


ヒプノシスマイクは2017年にプロジェクトが始動したキャラクターコンテンツのひとつである。最大の特徴は登場人物がラップバトルを行うという点だ。武力を排した世界でそれでも止まない争いのため少年たちはお互いのリリックをぶつけ合うのだが、キャラクターを演じる声優陣の放つラップの完成度の高さも注目すべき点だ。



ヒプノシスマイクの世界観


ヒプノシスマイクは当初YouTubeに動画が投稿されたところからコンテンツが動き出し、ラップバトルの様子を収めたCDがリリースされると、その後に世界観を掘り下げるようなコミック、ラジオ番組、ゲーム、舞台などのメディアミックス展開を経てファンの裾野を広げてきたコンテンツである。ラップバトルを繰り広げるキャラクターは3人1組のグループであることが多くディビジョンという枠組みで活動していることが多いが、そのキャラクターの荒々しさや怪しさがラップバトルのクールさをさらに盛り上げることになる。ヒプノシスマイクというコンテンツそのものを応援するファンはもちろんのこと、各ディビジョンのキャラクターを推すファンが多いのも特徴である。


ヒプノシスマイクはその世界観上、武力が廃止された世界を描いている。争いの手段としての暴力が無くなった時代で、男らしく白黒をつけるために用いられているのがラップであり、各ディビジョンのキャラクターは精神に干渉するというラップを繰り出して相手を屈服させ、あわよくば自ディビジョンの勢力を拡大させようとする狙いがあるのだ。各ディビジョンのキャラクターはラップバトルを繰り出すときのクールでミステリアスな側面のみならず、ラップバトルをしていないときの日常生活の部分まで描かれる。多くのキャラクターは本業を持っており、その日常生活とラップをしている時の二面性にも注目して貰いたい。普段の力の抜けた振る舞いから、スイッチが切り替わったように鋭いリリックを紡ぐ様子は圧巻である。


また、それぞれのディビジョンの中で微妙な人間模様が描かれたり、各ディビジョンの間に強烈なライバル関係が成立しているところもポイントである。単に相手の陣地をラップバトルの末に奪い取りたい、という事ばかりが目的ではなく各キャラクターどうしのプライドのぶつかり合いなどが背景にあってラップバトルが起こることが多い。その衝突や相克が物語に深みを与え、単なるラップバトルに終始することない熱いストーリーを実現しているのだ。変わりゆく人間模様も単行本特典CD内のドラマやコミックなどで描かれるため、メディアミックス展開からも目が離せない作品である、と言えよう。



ヒプノシスマイクの魅力は完成度の高いラップバトル


ヒプノシスマイクはキャラクターコンテンツである関係上、キャラクターは声優が演じることとなる。これまでもキャラクター名義の曲を出したりしたことのある声優は決して少なくは無いが、ことラップというジャンルの特殊性と難易度は通常のキャラクターソングとは比べ物にならないだろう。そんな声優たちのラップはとても完成度が高く、しっかりとラップらしいフロウとリリックのキレを感じることが出来る完成度であり、単なるキャラクターコンテンツの1曲というには完成度が高すぎる楽曲の数々は一度聞いてみるといいだろう。


元からラップが得意、という声優も参加している。例えば山田一郎役の声優、木村昴はそもそもラップを得意としていることで知られており、その技量を活かしてヒプノシスマイクにも作詞という形でも関わっているなどラップというコンテンツに親和性の高いキャストを一部チョイスしている部分もある。しかし、このヒプノシスマイク以前にはラップという印象が全くなかった声優もアーティストとして参加している。一例に、神宮寺寂雷役の速水奨は、渋い低音ボイスが魅力の声優であるが決してこれまでラップが出来る、という印象が無く、キャスティングの際にはファンの間でも驚きの声が上がった一人である。このように、ラップというコンテンツによって新たなる境地を開いた声優も少なくはない。新たなる一面を垣間見せる声優たちの活躍をこのコンテンツで見ることが出来るだろう。



キャラクターどうしの掛け合いやライブの盛り上がりも魅力的なヒプノシスマイク


キャラクターがラップバトルをしている、という世界観ではあるもののキャラクターを演じている声優が実際にステージに立ってラップを披露するライブが幾度か開催されている。キャラクターになり切ってラップを披露してくれるので、実際に目の前でキャラクターが歌っているような感覚が味わえることも魅力であるが、CDでは見られない歌唱中の動きなどライブならではの楽しみもあり、その臨場感を求めて何度もライブに足を運んでいるファンも少なくはない。そのキャラクターの内面を歌っているようにも読める、そんな歌詞をどんな表情で声優たちは紡ぎ出すのか、その表情や一挙手一投足から目が離せない。


また、ライブはコンテンツの新展開を真っ先に発表する場にもなりつつあり、メディアミックス展開などがここで告知されることも少なくはない。4thライブでは何とオオサカとナゴヤという2つの新たなディビジョンが加わることが発表されるなど、同コンテンツの次の展開を真っ先に知りたいのであれば人気のチケットを獲得する努力を始めるのがいいだろう。




written by 編集部


photo: https://hypnosismic.com/


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