ニューヨークの新たなポップアイコン、Gus Dappertonって何者?

音楽・ファッションで活躍するGus Dapperton
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2020.02.17 01:40

音楽・ファッションで活躍するGus Dapperton


2016年に登場して以降、ニューヨークの新たなポップアイコンとして注目を浴びているGus Dapperton(ガス・ダパートン)。音楽センスだけでなくファッションや映像制作の才能もあり、若手ながらにアメリカを始め世界で注目を浴びている。そんなGus Dappertonはどんな人物なのか追及する。





ニューヨーク生まれの個性を表すポップアイコン


ポップアイコンとは、大衆文化におけるその時代を代表する人物という意味を持っている。その名の通り、Gus Dappertonは原色を使った派手で奇抜なファッションに奇抜な髪型が特徴だ。現代では日本だけでなく世界各国でも多様性ダイバーシティが訴えられるようになり、Gus Dappertonの個性を全面に出したスタイルはまさに現代におけるポップアイコンと言えるだろう。




Gus Dappertonの生い立ち


そんなGus Dappertonはニューヨークで生まれ育った。彼の両親はアーティストというわけではないが音楽が身近な環境で、特にThe Beatles(ザ・ビートルズ)やThe Beach Boys(ザ・ビーチ・ボーイズ)などポップス要素の強いロックを聴いて育ったそうだ。そこから、1960年代に流行したロックや1980年代のヒップホップなども聴くようになる。


それに加え小学生の頃にはギターも独学で演奏するようになり、友人とバンドを組んで作曲もするように。Gus Dappertonが生まれた街はニューヨークの中でも富裕層が多く暮らすワーウィックの出身であり、ここは新しいことを始めることに対して保守的な大人も少なくない。そんな中でもGus Dappertonの親は彼がやることに対しては基本的に応援するスタンスでフォローしてくれていたそうだ。そのような幼い頃から自由に過ごせる環境が現在のポップアイコンとしての彼の個性に繋がっているのだろう。


そんな彼が本格的に音楽を始めるきっかけが、中学生の頃に学校で開催された作曲コンテストだ。彼は友人と一緒にこれに応募し優勝を果たす。そこから本格的に作曲活動を始めアメリカでツアーを行ったりもした。その後は自分で楽曲制作を行い、2016年頃から「Nylon」などNYを代表するファッション誌から若者のポップアイコンとして注目を浴び、現在に至る。


彼にとって音楽は自分自身を再創造するものだそうだ。生きているうえで人の目を気にして周りに同調してしまい、自分らしさを見失ってしまうことは多くの人が経験しているだろう。Gus Dappertonもそのような経験があったものの、音楽を自分で制作するようになって「自分らしくいたい、好きな服を着て、なりたい見た目になろう」という気持ちを持つようになった。そこでGus Dappertonとしての活動は彼にとって自分を解放する手段であり、このようにそのままの自分をさらけ出す姿が同調を求められる現代社会からポップアイコンとして憧れられるようになったのだろう。




Gus Dapperton楽曲制作へのこだわり


Gus Dappertonの楽曲制作は作曲、エンジニアリング、ミキシング、マスタリング、DX7エレクトリック・ピアノ、ギターまで全て自分で行っている。歌や作曲のセンスもずば抜けており、今までの音楽の常識に囚われない独特な音作りやコード進行も特徴的で、このような型に囚われない発想も時代を代表するポップアイコンと呼ばれる理由だろう。それに加え、彼が育った街ニューヨークはヒップホップの本場として知られている。そんなニューヨークの音楽はアタックが強い楽曲が多い。それに対してGus Dappertonの作る楽曲はアタックが弱く、スッと耳に入ってくる音楽だ。このようにニューヨークの音楽シーンには珍しい楽曲は若者たちに新たな音楽文化として受け入れられている。


Gus Dappertonが影響を受けたアーティストはThe BeatlesやThe Beach Boysだけではない。Morrissey(モリッシー )やMetoronomy(メトロノミー)など世界各国の個性的なセンスで評価されているアーティストも参考にしており、これが彼の唯一無二な音楽性に影響している。これらのアーティストに共通している点は天才的な音楽センスを持ち、自分が持っている声の活かし方も理解している点と言えるだろう。彼もこれらのアーティストを見習い、自分の声質に合うことを意識しつつも、他の音楽に囚われない「自分にしか作ることができない音楽」にこだわりを持って楽曲制作を行っている。


また、洋楽の中でも特にEDMは歌詞よりもリズム感、ビートを重視する傾向にある。それに対してGus Dappertonは歌詞も重視して楽曲制作を行っている。彼が作る歌詞は聴いている人が自分に当てはめて曲を聴くことができるように、歌の主人公が曖昧になっているのが特徴だ。それに加えGus Dappertonの楽曲は彼の経験を参考に作った詞が多く、若い彼ならではの青々しさを感じさせる歌詞となっている。彼の楽曲がニューヨークをはじめ、世界中の若者から注目を集めている理由にはこのように若者が共感しやすい歌詞にもあるだろう。




MVにもこだわりが


Gus Dappertonは楽曲だけでなくMVにもこだわりを持っている。彼はMVを「自分が持っている世界観を表現するためのもう1つの手段」と考えているそうだ。映像を作るのも、自分がカメラの前に立つのも好きということから、自分でMV監督を務めることもある。彼のMVは独特な色使い・構成が特徴的で、浮世離れした世界観に仕上がっているものが多い。このように観ている人を現実から離れて彼が作る音楽の世界観に連れて行ってくれるハイセンスでスタイリッシュなMVも彼の魅力の1つと言えるだろう。




written by 編集部


photo: facebook

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