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<h3>前澤友作効果で"時の人"</h3>

2017年以降、日本にてJean-Michel Basquiat（ジャン＝ミシェル・バスキア）という画家の存在が大きくクローズアップされた。それは何故かというと、彼のファンであるZOZOTOWN運営会社の創業者・前澤友作氏が絵を高額で売買しているという事がニュース記事などで大きく報道されたためだ。日本で"時の人"となっているバスキアの人生に迫る。

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<h3>画家・バスキアの生い立ち</h3>

バスキアという画家は、アメリカ・ニューヨークのブルックリン地区にて1960年12月に誕生した。両親はカリブ海の島国（プエルトリコとハイチ）からの移民で、国籍はアメリカながら、名前の読み方は英語ではなくフランス語の文法に基づく。顔写真はあまり出回っていないが、ドレッドヘアのハンサムな男性である事が判明している。そんなバスキアは幼少期からたくさんのアーティストが住むブルックリン地区にて絵を描き始めた。そして、10代の頃には地元の壁にスプレーペインティングを施すなどの活動を始める。そのスプレーペインティングのセンスはブルックリンにて次第に高く評価されるようになっていき、プロの画家（アーティスト）としてやっていく決意をした。

1980年代前半の頃には同じくニューヨークを拠点として活動してきた世界的な画家のアンディ・ウォーホルと知り合い、意気投合して共作活動を行いはじめる。アンディ・ウォーホルという世界最高ランクの画家と作品を共同制作するようになり、バスキアという新進若手画家の名は一気に世界へと広まった。しかし、パートナーのウォーホルは1987年に心臓発作で死去し、バスキアは心に大きな傷をおう。そんな中バスキアは寂しさを紛らわすために麻薬を過剰に服用していたところ、薬物依存症に陥って周囲から心身の健康状態を心配されるようになった。

その後、薬物依存からは結局立ち直る事ができず、1988年8月にわずか27歳の若さでこの世を去った。なお彼が生前に残した作品はドローイングと絵画を合わせて約4000点にのぼり、この数はレオナルド・ダ・ヴィンチが残した作品の約100倍にあたる。

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<h3>死後に評価が高まる</h3>

画家の中には、生前ではなく死後になんらかのきっかけで人気に火がつく事も多い。バスキアも例外ではなく、若くして死んだ天才という事もあって、死後はその存在自体がどんどん神格化されていった。1996年には彼の短い生涯を忠実に描いたジュリアン・シュナーベル監督による伝記映画『バスキア』が世界的にヒットし、アート好きの人以外にも名が知れ渡った。2000年代に入ってもバスキアの人気は高まり続け、日本でも彼のファンである事を公言するセレブが続々現れ始める。
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<h3>バスキアの作風とは?</h3>

では、バスキアはどんな作風の画家であるのかというと、わかりやすい例えがある。日本でも極めて知名度が高く作風もよく知られているパブロ・ピカソ（スペイン人）とよく似ていると形容されてきた。ピカソ同様にカラフルで幾何学的な雰囲気の作品が多く、誰にも真似する事ができない独特な華やかさがある。そして、作風が似ているためピカソとの比較をされてきた。違いとしては良さがわからないと言う人も存在するピカソの作品と比べて大衆性があり、バスキアの作品は誰にでも受ける。部屋、オフィスなどに飾ると最高の装飾品となるため、万人受けする彼の作品はアートファンの間で高値にて売買されるようになっていった。
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<h3>2017年から日本にて大ブームが起こっている</h3>

アパレル通販サイト・ZOZOTOWN運営会社を1990年代後半に立ち上げた前澤友作氏は、大のアート好きとして知られる。前澤氏は資産を増やしていく中で、そのお金を貯めるのではなく絵の購入費として使い、SNSやニュースを通じて彼が購入した絵の事は広く世間に知れ渡るようになった。そんな中、2017年にはオークションにてバスキア作のある名画を約1億ドル（1ドル100円換算で約100億円）で落札した事が国内で大きな報道される。このニュースをきっかけとしてバスキアというアメリカの画家の名は日本でも一気に知れ渡った。その後も前澤氏がバスキアの絵を売買するごとに国内で大きく報道され、毎日のようにニュースにて"バスキア"いうワードが踊るようになる。その他、ニューヨーク在住のアーティスト・オノヨーコが長く保有していたバスキアの絵をオークションに出したところ、約12億円の値がついた事も話題になった。

2018年以降、前澤氏など国内外に存在するファンの影響により、日本ではかつてないほどのバスキアブームが起きている。アート系の雑誌でバスキアの巻頭特集が組まれた時は高い売り上げを記録するほか、生の絵ではなくプリント画を使用したアパレル商品なども大人気だ。2019年秋には東京にて『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』という展覧会が開催され、大いに賑わっていた。なお、バスキアの日本におけるファン層はかなり幅広い。

例えば、『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』にて会場の音声ガイドのナレーターを務めた女優の吉岡里帆もバスキアファンとして有名だ。彼女は報道陣の前でバスキアの絵について「見ているだけでワクワクしてエネルギーが満ち溢れてくる」などと大絶賛している。そんなバスキアの日本における人気は、有名人からの人気も好影響となって留まる事なく高まり続けていく事であろう。


written by 編集部

photo:&nbsp;<a href="https://www.youtube.com/watch?v=3KLk0_2rJ9s" title="https://www.youtube.com/watch?v=3KLk0_2rJ9s">https://www.youtube.com/watch?v=3KLk0_2rJ9s</a>
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27歳の若さで亡くなった伝説の画家、Jean-Michel Basquiat（ジャン＝ミシェル・バスキア）が日本で話題!

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