沖縄発のラッパー・3houseの魅力とは?

澄んだ歌声と落ち着いた雰囲気が魅力的
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2020.03.11 05:16

澄んだ歌声と落ち着いた雰囲気が魅力的


3house(スリーハウス)とは、メロウな歌いまわしが魅力的な沖縄発のラッパーだ。彼のHIPHOP音楽には特徴的な澄んだ歌声とゆったりとした雰囲気が共存している。ミステリアスなムードにあふれた楽曲は、日本のラップ界にも浸透しつつある。出身地であり活動拠点にもしている沖縄から新しい音楽を発信し続ける彼のプロフィールを紹介してみたい。



沖縄のラッパー・3house、MCネームの由来とHIPHOPとの出会い


彼の名前の読み方は「スリーハウス」。名前に数字が入ったこのMCネームは、彼の本名である「ミカモト」に由来する。漢字で書くと3文字の苗字「三家本」となるが、この苗字の2文字目までにあたる「三家」の部分を英語表記にしたものが「3house」だ。つまり3houseという名前は、彼の本名をもじった実にシンプルなMCネームなのだ。


3houseがHIPHOPにのめり込んだのは、高校時代から始めたダンスが始まりだった。もっと言えば高校生の頃に憧れたMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)が、彼がダンスを始めるきっかけを作ったアーティストとも言える。高校時代から時は流れて、3houseのお気に入りのアーティストは、世界に名を響かせるラッパーやヒップホッパーへと変遷をたどっている。今ではPost Malone(ポスト・マローン)やJay Park(ジェイ・パーク)など、海外では特に有名なアーティストが彼のお気に入りアーティストとしてランクインしている。



交友関係と盟友は


ミステリアスな雰囲気を持つ3houseだが、意外な交友関係も持っている。3houseの友人として名前を挙げられるのが、タレントのりゅうちぇるだ。りゅうちぇると言えば、3houseと同じく沖縄県の出身であることが有名だ。同郷の身である2人は、実は高校の同級生でもあり、その交友関係は今に至るまで長く続いている。3houseが本格的なダンスを求めて東京に上京してきたのが19歳の頃。東京で暮らした2年間、ちょくちょく遊んでいた友人こそがあのりゅうちぇるなのだ。沖縄を活動拠点としている3houseだが、東京に出向く機会があればりゅうちぇると遊ぶことが今でもあると言う。


3houseの所属クルーは、沖縄発のSouthCatだ。このSouthCatクルーのメンバーであるYo‐Seaは、3houseの楽曲に客演として招かれることも多いラッパーであり、沖縄発のラッパーとして3houseよりも先んじて注目を集めるシンガーでもある。盟友と呼ぶに相応しいYo‐Seaと3houseの織りなす歌声は、誰もが聞き惚れてしまうほどに透き通って美しい。3houseとYo-Seaのフィーチャリング曲が聴けるのは「Dejavu」や「Familia」といったナンバーだ。いずれも2人の澄んだ歌声にたっぷり酔いしれることができる楽曲となっている。



デビュー曲から念願のEP発売まで


3houseのデビュー曲は「Purple Rain」だ。雨をテーマにしたしっとりとしたリリックで紡がれた楽曲であり、スローテンポな曲調と3houseの澄んだ歌声が見事に融合している。メロウな仕上がりとなった心地よいメロディに彷彿されるのは、彼の出身地である沖縄特有のゆったりとした歌いまわしでもあり、沖縄出身の3houseならではの魅力が詰まったデビュー曲に相応しいナンバーと言っても良い。ちなみに「Purple Rain」のMVディレクターは、3houseと同じく沖縄発のSouthCatに所属するKiyoraとなっている。デビュー曲に続いてリリースされた「Dejavu」は、先にも挙げたとおり、盟友Yo-Seaとのコラボ曲だ。メロウ系の音楽が心地よく、ゆったりとしたメロディが耳に馴染む仕上がりだ。落ち着いた2人の澄んだ歌声とあいまって、独創的な雰囲気が漂うこの曲は、MVディレクターであるRyoji Kamiyamaが、16mmフィルムを使って作成したこだわりの映像作品としても完成度が高い。


3houseがファーストEPをリリースしたのは2019年の8月30日で、EPタイトルはその名も『3』。収録された全6曲のうち、EP盤がリリースされる以前、シングルとして既に発売されていたのが「Dejavu」と「Only One」の2曲である。そこに新曲が4曲も追加された、3house待望の初EPとなった。EP『3』にはYo‐Seaとのフィーチャリング曲である「Dejavu」と「Familia」も収録されており、盟友Yo‐Seaと3houseの澄み切った美声を存分に楽しめる念願の初EPともなっている。


「Dejavu」は、スローテンポな曲調が特徴の楽曲で、こちらは2人のゆったりとした歌いまわしが全編を通して癖になる1曲だ。それと打って変わって、もう1つのコラボ曲である「Familia」は、セクシーなムードが漂う大人のナンバーに仕上げられている。EP盤では盟友Yo‐Seaと3houseの二人の溶け合うようなハーモニーと柔らかめのフロウをタイトル別に聞き比べてみるのも一興だ。



これからの3house


3houseはメロウ系の楽曲を得意とする、才能あふれるHIPHOPラッパーだ。ミステリアスな雰囲気に包まれた彼だが、その交友関係やHIPHOPとの出会いを語ったエピソードからは、彼の隠された人となりを知ることもできる。名の知れた沖縄発のラッパーと比べれば当然知名度は劣ってしまうが、彼の澄んだ歌声と柔らかいフロウはリスナーの心を掴んで離さない。デビュー曲「Purple Rain」を始め、ファーストEP『3』のように彼の魅力が詰まったナンバーを聴けば、初心者リスナーでも独特な空気感にしっかり触れることができる。次々とリリースされる繊細な楽曲は、いずれも完成度が高いナンバーとなっている。今後も沖縄発のHIPHOPラッパー3houseの躍進が期待されるところだ。




written by 編集部


photo: https://www.youtube.com/watch?v=2SJqOPSQ1Ss


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