in-dとSUMMIT増田&平林『outdoor』制作を語る

「Deadline feat. GAPPER」の制作秘話など、EP『outdoor』の裏話を語る。
SHARE
2020.08.04 06:00

block.fm『SUMMITimes』でSUMMITの増田岳哉さんと平林錬さんがin-dさんとともにEP『outdoor』制作について話していました。


番組情報


▶「SUMMITimes」

放送日:毎月第2月曜日 21:00 - 22:00 O.A.

番組URL : https://block.fm/radios/9





増田:あ、まさに今、in-dさんの曲がかかったのであれなんですけども。in-dさんもなんか、「ケツを決めてもらえないとなかなか動きにくい」みたいな感じのことをGAPPERさん歌ってましたけど。


in-d:そうですね。やっぱりまさに通ずるところはあると思うんですけど。GAPPERくんは元から仲もいいし、よく飲んだりとか。で、ずっと俺、ラップやる前から好きだったから。「GAPPERくんと曲を一緒にやりたい」って思ってたんですけど。サミットで『AVALANCHE』の、いつでしたっけ? 特典ディスクで……。


増田:ええと『Midnight』は……。


平林:『4』じゃないですか?


in-d:その限定でやらせてもらったのと、あとは自分が個人で『d/o/s/』を作った時にも『AFTER MidniGHT』っていう、それの延長で作ったんですけども。みんな、誰もが聞ける環境ではリリースをしていなくて。で、GAPPERくんと「次、第三弾じゃないけどやりたいよね」って。


増田:『Midnight』も出してないもんね。


in-d:出していないんですよ。でも、たぶん俺もGAPPERくんも似てて。割と……まあすげえ酒も飲むし。1回、「打ち合わせをしましょう」って飲み屋に行って話しても、「こういうのがいいんですよね」みたいな、リファレンスじゃないですけど。ブーンバップとか聞いて「やっぱカッコいいね!」みたいなので盛り上がって。すげえ酒を飲んで。で、帰り道で「今日、何してたんだろう?」っていう(笑)。


AKIYAHEAD:あるね!


増田:ああ、結構共感するところが?


AKIYAHEAD:めちゃめちゃわかります(笑)。「打ち合わせ」っつって飲みだすんですけど、結局なんにも決まっていないっていう。


増田:というか、昨夜も夜中の1時半ぐらいに電話をかけてきて……。


AKIYAHEAD:まあまあまあ……WDsoundsの澤田さんとね、ちょっとね、いろいろと。


増田:原島さんとね。飲みましょうよ。


in-d:それで、だから「作ろう」ってなったんですけど。それで帰ってからがGAPPERくんに「今日も楽しかったですね」みたいに連絡してて。でも、『outdoor』はさっきチラッと出ましたけど。『indoor』を出す時にはA&Rのレンくんとも「『indoor』『outdoor』で2枚で出そう」っていうのは決まっていて。それで『indoor』を出したの去年の5月で。もう秋ぐらいには出したいなっていうのは話してて。


で、「GAPPERくんとの曲を1曲、入れたいんですよね」っていうので。ただ、もうデッド、締め切りが……もう早く終わらして出したかったので。GAPPERくんと「テーマをどうするか?」ってなったんですけども。2人とも「うーん、なんかまあ、ないね」みたいな。飲んでいても「うーん……」みたいな。「まあ、なんとかなるっしょ?」みたいにお互いでなっていて。どうしようもねえなっていうか(笑)。


AKIYAHEAD:めっちゃわかる!(笑)。


in-d:アキヤさんがすごい反応してくれる(笑)。でもまあ、俺の名義で出す曲だったから、俺がGAPPERくんに提案したいなっていうのはあったんで。まあ、そもそもいろいろな案はいっぱい出たんですけど。「何か違うな」ってなっていたんで。「そもそも、ちょっとデッドがあるんで、この『デッドライン、締め切りに追われてる』っていうのをもう曲にしちゃいませんか?」って言って。そしたらGAPPERくんもそれこそめちゃめちゃ早くバースが来て。


増田:うんうん。これ、やっぱりあるのかね? PUNPEEさんもね、締め切りに追われるっていうね。なるほど。レンくんからしたらin-dを担当していて、まあスケジューリングをレンくんなりに考えて組み立てると思うねんけど。意思の疎通じゃないけども、リリースプランとかを相談してる時に合わないっていうこととかはないんですか?


平林:いや、めっちゃありましたよ。たぶん、もっと全然早く出したかったと思うし。それもヒシヒシと感じていて。


増田:それは、in-dが?


in-d:はい。


平林:ずっとたぶんもどかしい思いをしてたと思うんですけど。なんかその、そのままの勢いで……『indoor』が結構、やっぱり『On My Way』とかも結構聞いてもらって。そのままの勢いで出すのでもいいなと思ってたんですけど。



平林:でも『Journey』っていう曲が元々、違うビートでやっていたんですけども。そのビートが使えなくなってしまって。それで違うビートにするっていうので遅れたのが一番の理由なんですけど。なんかもうちょっと、なんかほしいなって思ってしまって。サウンドの差とか、ちょっとレベルアップした状態で次の……なんか同じような感じがサウンドじゃなくて、少しレベルアップした状態で『outdoor』ってやりたかったんですよね。


なので、リリックとかは当時と全然変わってないんですけど、なんか録り直した時もバッチリ……VaVaちゃんところで録らせてもらって。で、すごい良くなって。本人も宅録でやってる中でも限界は結構あったもんね?


in-d:そうですね。基本的に『indoor』もスタジオで、モリキさんのところで録って。『outdoor』も家で録っていたんですけども、でもまあ家で出させるテンションとかもあるけど。ちゃんとして録りたいなっていうのはあったんですけど。さっきレンくんが言ったように『Journey』のでちょっと使えなくなったりとかで。それでまさに言ってたように俺は早く、もう『indoor』を出したし、『outdoor』も……もうライブでもやっていたんですよね。


増田:そう。去年、新代田Feverでやった『AVALANCHE』で、まさに『Deadline』もやっていたし。『Broken Silence』も去年のソニーのあれでやっていたし。


in-d:だからもう『indoor』を出した時には……。


平林:あれ、もう作っていたよ。


in-d:もう作り始めていたんですよね。だからほぼほぼ……全部、去年に作った曲なんですけど。


平林:僕、これ初めて言うんですけど。『Deadline』のビート、あれラスカルなんですけど。あれ、実は僕、Pさんに間違えて『Buddy』のビートを送った時に、「これをGAPPERさんとやったらどうですか?」って送ったビートなんですよ。『Deadline』って。で、その『Deadline』のビートを送っていたと思っていたら『Buddy』のを送っちゃっていて。


増田:なるほど。


平林:で、僕はGAPPERにやってほしかったんですね。『Deadline』のビートで。それで、そのビートは結局、まだGAPPERにも聞いてもらっていなかった状態だったので、だからin-dに「GAPPERとやる曲のビート、これでどう?」っていう風に提案をして。で、お互いのバディ同士でやってくれたんで。結果的に……。


in-d:両方ともレンくんのミスから生まれたっていう(笑)。


平林:だからBIM&PUNPEEの『Buddy』と逆の形で成立させてくれたから、なんかすごいよかったですよ。そんなこともあって、ちょっと遅れたんですけども。


in-d:そうですね。



増田:でも『Journey』で思い出したけど、なんか前回の『indoor』を聞いた時も『帰路』と『VIEW』とかを聞いていて、俺はやっぱり「お散歩クラシック」みたいな言い方をしていたけども。『Journey』もまた「俺は変わらず歩くテクテク」みたいに言っていて。


in-d:お遍路系ですよね(笑)。


増田:「この人は本当に歩くのが好きだな」って改めて思いましたね。


in-d:そうですね。『Journey』は前のビートの段階で出来ていたんですけども。ビートをdooooのビートに変えて、バースもほぼ変えて。あれは結構、『indoor』が終わって『outdoor』を出せない時期に結構、ライブを地方とかでやらせてもらって。で、その地方地方でいろんなやつと会って。そういう、なんかいい効果というか、経験とかがあったので。「これをなんか曲にしたいな」と思って。歩くの好きだし。なんか『Journey』っていうのに合わせてその土地土地のことを……。


増田:あのピザプラネットのあのこすりもめっちゃいいっすよね。dooooくんのビートもめっちゃよかったっすよね。『Determination』とかもね。めっちゃヤバいです。


in-d:そうですね。dooooのビートでずっとやりたいって……それこそ、あいつともよく飲むんで。飲んでいる時、dooooくんも結構、「in-dはこういうーーブーンバップじゃないけどーーこういうので1回、聞いてみたいかな」っていう風に提案してくれていたんで。「やりたいよ。ビートをくれよ」っていうことで。それであの2曲をくれたっすね。


増田:あと、ジュベちゃん。やっぱりジュベちゃんとインちゃんの相性がすごい好きで。さっき言った『帰路』も『VIEW』もそうじゃないですか。で、今回は『One Day』。それも自分はすごい好きで。なんか、クリエイティブの中でもその2人がやってる曲のノリみたいなのがすごい好きで。ゆったりしていて、いつも気持ちいいなって思うんですよね。なんか共感するところがあったりするんですか? たとえば、選ぶビートが似ているとか?


in-d:でも、違うんじゃないですか? あいつ、それこそこの前に『Joyride』っていうのを出していたけれども……。


増田:あ、違う、違う。ジュベちゃん、ビートをいっぱい作るやん? ジュベちゃんのくれるビートを選ぶインちゃんにその傾向があるのかな?っていう。それが俺の好みに近いのかな?っていう。だって、4つ打ちとかもいっぱい作ってたりするし。


in-d:そうですね。でも、あいつとよく会うので。「ビートを聞かせてよ」っていうのは結構あるんですけど。なんかあいつもある程度は分かってくれているから。「in-dにはこういうのが合うんじゃない?」って言ってくれたのが……まあ、すごいいっぱい送ってくれるんですけども。で、「たしかにこれ、いいね」って。それでレンくんに相談して。「それ、いいんじゃない?」ってなって進むことが多いですね。


増田:なるほど。


(中略)


増田:ちなみにレンくんはin-dさんの『outdoor』では特に思い入れのある曲というか、まあ好きな曲というか。何かありますか?


平林:そうですね。『outdoor』が好きです。


増田:ああ、1曲目の? たしかに昨日、ビデオが公開されましたね。Banriさんの。



平林:元々最初にビートを選んで、本人もすぐ聞いてもらって、「すぐやりたい!」みたいな感じではあって。元々短いビートで、たぶんお願いしたら尺とかを伸ばしてもらうこともできたんですけども。でも、このぐらいでやっていいんじゃないかって。で、結局1曲目になって、全体のアルバムのイントロダクションみたいな曲になったんですけど。


なんかイントロの曲ってイントロにならなくてもいいっていうか。イントロダクションっていうだけではなくて、曲としてもちゃんと成り立たせたいみたいなのがあったんで。それを実現してくれたというか。それで、「もうビデオも絶対に撮ろう!」ってなって。


in-d:そうですね。最初の方から言ってくれてたっすね。「これで絶対撮りたい」って。


平林:もうでもね、次のも作っているしね。


増田:おお、次の動きが早速!


in-d:『outdoor』が結構、それこそ時間を置いちゃったんで。その間、今コロナの時期で家にずっといたんで。曲も作って今、いろいろ動き中ではあるって感じですね。


増田:違いました?やっぱり2、3ヶ月、人ともあんまり会わないとかっていうのは?


in-d:めちゃめちゃ違いましたね。いろいろと考えることも増えたし。まあ1人でいるし。なんか……みんなそうだと思うんですけど、今まで当たり前にやっていたことが意外といらなかったなっていうことがあって。たぶん、みんな思うのは「当たり前だったことの大切さに気付く」みたいな。そういうのはみんな感じると思うんですけど。逆に「普通に今までやってたことだけど、これはいらないな」とか。誰しも、アーティストじゃなくても考える時期ではあったと思うんですけど。


増田:「これはいらないな」の中に増田は入ってないですか?


in-d:増田は……もうコミコミで(笑)。


増田:どれに込みなの?(笑)。でも、一番に切り捨てられるね。増田亭は(笑)。でも俺、in-dさんは割と……BIMはどっちかというとさ、ちょっと寂しがりなところ、人懐っこさもあるけど。でもin-dもさ、めちゃくちゃ人と飲むし。それこそBLYYのダイジロウくんとタクヤくんと俺とも一緒に飲みに行ったりとかもしたし。


普段もよく飲むイメージがあるねんけども。でも、どこかやっぱり……本も好きとか映画も好きっていうイメージもあるし。結構1人の時間がすごい好きなのかな?って思っていたから。そんなに、いわゆる自粛の時期……まあ、今もそうかもしれないけど。そういうのがあんまり苦になってないんじゃないかなと俺は勝手に思ってたの。


平林:いや、食らってたよね?


in-d:クソ食らってましたね。


増田:ああ、そうなの? 意外!


in-d:いや、1人が好きだから行けるかな?って思っていたんですけども。やっぱり結構キツいな、みたいな。メンタル的にも結構食らっちゃったりとかもしたっすね。


増田:家族は近くにいたの?


in-d:いたんですけど、まあたぶん元から1人は好きっすけど、人と会うことは多かったし。それこそなんか、もっと日常的なことで言うと、飯とか外で食うっていうのもすごい好きだったから。それもしていなかったし。で、みんなたぶんZOOMとか電話とかをしていたっすけど、そもそも俺はその「電話をする」っていう習慣が普段からあんまりなくて。


だから本当に、なんていうか、閉ざされてるというか。別に自分から暇で電話するとかもないから。たまになんかJUBEEとかから電話が来て「最近どう?」みたいなのが意外と上がるみたいな。


増田:でもその頃、じゃあしゃべるって言ったら、クリエイティブのみんなとレンくんぐらいとか?


in-d:ぐらいですかね。まあ出れなかったあった時期もそうですけど……ちょいちょい仕事とかで。BIMとたまに会ったりとかはあったっすけども。


平林:ああ、撮影とかね。


in-d:でもあいつとも別に電話とかもそんなにしないし。


増田:たしかに。案外、仕事的なことがないと会わないっていうのもあるよね。そういえば俺、in-dさんに「最近飲むことないから飲もうよ」って言って。「空いてる日、教えてくださいよ」「じゃあ、○○で」「その日、無理っす」って。で、その後に……。


in-d:俺、誘ったっすよね?(笑)。


増田:でもそれで普通は「その日、無理っす」ってなったらさ、「逆に僕はこの日なら都合がいいです」とかってあるのかなって思ったら、一切来ないっていう。


in-d:いやいや、1回、寝かせてみようかな?って(笑)。


増田:フハハハハハハハハッ! 一番に切り捨てるの、やめようよ(笑)。でも本当、誰も飲んでくれないのよ。


平林:いや、そんなことないですよ。圭太くんがいるじゃないですか(笑)。


増田:shakkeさんですか(笑)。


平林:この人、なんかそういう期間があって、結構溜め込んで。その後すごいペンが走ったのか、曲がどんどんできてきて。


増田:それは『outdoor』ではないってことですね?


平林:ないですね。だからすごい曲がありますよ。


増田:あら? そんなこと、もう言ってしまっていますけど大丈夫ですか?


in-d:まあレンくんが言うならいいかなって。


増田:ああ、鬼軍曹がね。


平林:来週には発表します。で、BIMもその間ツアーが全部延期になっちゃって。それで、多少キツいもんなのかな?って思って見ていたんですけども。「じゃあ、曲を作ります」みたいな感じでずっと作っていて。


増田:いや、BIMさんもすごいっすよね。元々、2月に『Not Busy』っていうのを出して。前回の放送では曲とかをいろいろと紹介して、次の4月の放送の時にBIMさんに来てもらいたいと思ったけど、なかなかコロナの影響もあってラジオではやれなかったんですけども。BIMもその後、リリースした後も一昨日か。ブリッツでライブをやらせてもらったりして。あれもすごかったですね。


平林:すごいよかったです。久しぶりにやった感じではなかったですね。


増田:すごかったですよ。自分も踊るコメント欄を見てましたから。「すごいな!」って。


平林:in-dはBIMの一昨日のライブ、どうでしたか?


in-d:いや、でも俺は遊びに行って見てましたけど。あんまり言いたくないけども……でも、あいつは近いところにいるっすけど、結構背筋が伸びるタイミングが多いっていうか。俺、勝手にあいつのことをもっと曲を作るのが遅いイメージがあって。でもなんか、お互いに自分の進捗とか、あんまり情報共有しないんですけども。なんか気づいたら「これ、聞いてよ」みたいなので。


「こいつ、すげえ曲を作っているな!」って思って。で、そもそも俺、『Not Busy』をめちゃめちゃ聞いていて。「いいな!」って思っていたし。もうBIMにも言っていたんですけども。それで、その後の動きを聞いていて、どんどんあいつも作っているし。それこそライブも普通にお客さんとして「いいライブだな」って。そう。すごい感じましたね。


増田:今ね、VaVaちゃんのツアーファイナルのタイミングからBIMのワンマンのツアーとか、PUNPEEのツアーとか。これからやろうと思ったイベントごとがなかなか、今も見えない状況ですけども。アーティストの方々、なかなかね。せっかく曲を出したら、それはお客さんの生の反応も見たいやろうし。それこそ、BLYYとかも一昨年、BEDがなくなって。そこからアルバムを作って。リリース後のライブとかもいろいろやれたら……っていうところもあったけど。なかなか今、厳しいっていうのがありますけども。まずは曲をしっかり聞いてもらえたら嬉しいですよね。


【関連記事】

in-d、EP『indoor』と自身が所属するCreativeDrugStoreを語る



番組情報


▶「SUMMITimes」

放送日:毎月第2月曜日 21:00 - 22:00 O.A.

番組URL : https://block.fm/radios/9


ヒップホップレーベルSUMMITがお送りするラジオ番組。その時々でテーマを変えて、いろんな音楽を紹介する気ままな番組です。司会者のトーク・スキルには問題アリですが、構えず楽しんで聞いてもらえたらうれしいです。


written by みやーんZZ





SHARE