SUMMIT増田、『オッドタクシー』ヤノにフォーカスした作品 METEOR『2019』を語る

#オッドタクシー でギャングとして登場する魅力的なキャラクター、ヤノ役を演じたMETEORによるインスパイア作品の制作についてトーク。
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2021.07.30 07:00

block.fm『SUMMITimes』でSUMMIT平林さん、増田さんがアニメ『オッドタクシー』ヤノのスピンオフEP、METEOR『2019』について話していました。





増田:協力的にね、なんかみんな取り組もうとしてくれてる姿勢が本当に勇気をもらえますね。


平林:本当ですよ。そういう機会に恵まれて……この間、ちょうど前回の放送の時に放送が終わった……あ、違うか。最終回前か。


増田:『オッドタクシー』最終回直前スペシャル的な感じだったんですよ。あの最終回のさ、オーディオドラマ。俺、追っていたんですよ。毎回、全部聞いていたんですけども。


平林:まあ、ちょっとあんまりネタバレにならない程度に。


増田:最終回の後のやつがアップされてて、すぐに聞いたんですけども……。


平林:あれは、やられますよね。


増田:あれはもう本当にびっくりした。あれは自分も知らなかったんで。いやー、本当に此元さんとP.I.C.S.の方々の緻密な……もう最高ですね。


平林:今ってドラマでサブストーリーをTVerとかParaviとかで走らせることがあるんですよ。


増田:先出しで?


平林:いや、放送が終わった後にもそのアーカイブと共に、その別の話を。スピンオフを結構、ほとんどのドラマでやっていて。『大豆田とわ子』でもあったんですけども。


増田:誰がピックアップされていたの?


平林:あれはレストラン。あそこでみんなが、要は大豆田とわ子さんがいないっていう設定でみんなが働いているっていうのでずっと話が進んでいて。だから、割とある意味、世界線が違うっていう感じでやっていたんですよ。だから、今ってそれが結構主流になっている分、そういう仕掛けが。特に大きい話だと、今やっているMCU。マーベルのシリーズがドラマシリーズと映画が交わっていくみたいな。並行して行くみたいなのが結構あるんで。


増田:リテラシーが試されるのは、でも俺は結構しんどいねんな。


平林:まあまあ。たぶん「全部拾ってないと」っていうのはないように、その軸がしっかりしてるっていうか。それを拾ってないと無理っていうのはまずないじゃないですか。


増田:僕みたいなピーマン頭でもちゃんと分かるようなものがいいんですよ。ピーマンみたいな、中身が空っぽで種ばっかり入っている……(笑)。


平林:でもまあ、好きな、そういうことが別軸でできるっていうか。それは面白いなと思ってますけどね。音楽とかでもそういう、イースターエッグ的なのはめちゃめちゃ……。


増田:それこそ、PUNPEEさんで言ったらコメンタリーCDを作ってりとかね。ああいうのはすごい実験的ですよね。2010年からあの人、やっていたけども。


平林:そうですね。そういうのが……それで、『オッドタクシー』を聞いて。その良さというか。それをすごく生かしているなって。


増田:物語の奥行きがすごく出るよね。


平林:漫画もそうですし。全部、想像をさせるっていうか。答えは言わないというところが美学としてあって。それはすごい素敵だなと思いましたね。


増田:いいですね。


平林:だから終わっちゃった時に……最終回が終わった後って、どういう気持ちなのかな?って。要は、これだけずっと綿密だったから、寂しいだろうなと思って。増田さん的にはどんな感じだったんですか? 「終わっちゃう」っていう感じよりは?


増田:ああ、そういう感情はないですね。自分でもそんな関わってないっていうか……「関わってない」って言ったらあれだけども。なにか、そういうのはないかもしれない。


平林:本当ですか?


増田:本当に。いやいや、音楽はね、PUNPEEさんとかVaVaさんとか……。


平林:というよりも……。


増田:ひとつのムーブメントというか?


平林:まあ、ポイントとかでいろいろ出させてもらったじゃないですか。細かい仕掛けとか。そういうのが普通に電波に乗って世の中に流れてるなんて……結構慣れちゃったかもしれないですけど。なんか普通じゃないって思って。


増田:もちろん、もちろん。Shakkeさんのトーマスとかがね、ああいう、言ったら悪ふざけじゃないけど。そういうアイデアをちゃんと「じゃあ、やってみましょう」って言ってくれるあのフットワークの軽さとかね、ありがたいよね。



平林:知る人と知る場面だとか。しかも、トピックスも合ってるっていうか。説明しだしたらちょっとあれなんですけども。ハロウィーンのシチュエーションとか。


増田:まあ、ハロウィーンというのがあったんで、それを提案したんですけどね。うん。


平林:めっちゃやってるじゃないですか(笑)。


増田:いや、それを「やっている」って言っていいことなのかな? そんなことを……。


平林:いや、ある意味遊ばせてもらっているというか。それって結構、真面目に進んでいくのももちろんですけど。やっぱり思い出がすごいあるかなと思って。もし、僕がそういう風に思っていたら結構寂しいだろうなって思っていたんですよね。


増田:なんか、そういう意味で言うと、もちろん寂しいなというか、面白い、いい体験をさせてもらったなっていうのはめっちゃあるねんけど。そういう寂しい気持ちをよりも、METEORくんの作品をSUMMITでやらせてもらえたっていうことが自分はめっちゃ嬉しかったんです。そのヤノっていうキャラクターをMETEORくんでやらせてもらって。で、OKをもらって。それで、言ったらプレスコが終わった段階ぐらい。


去年、2020年のたぶん4月か5月ぐらいにはもう、たぶん声入れは終わってたんですけど。もうそのタイミングで「ヤノだけ切り離してなんかEPみたいなのを作れたらいいよね」っていうのはSUMMITチームとかでしゃべっていて。で、P.I.C.S.の皆さんにもそんな話はしていて。「ぜひ、やりましょう」みたいなことを言ってくれてたんやけども。それが本当に実際、PUNPEEさん、VaVaさん、OMSBさんがしっかり作ってくれはって。で、なんかまさに昨日、出たばっかり?


平林:昨日ですね。


増田:もう本当、リリースが毎週というか、毎月いっぱい出してるかわからなくなるけど。それがやっと、アニメシリーズが先月終わって。そのヤノのサブストーリーでもあるMETEORくんの名義としてSUMMITでMETEORくんの音源を出せるっていうことがめっちゃ嬉しくて。



増田:しかも、そのアニメがやっぱり人気があればあるほどさ、やっぱりそのヤノという人のキャラクターの世界観というか。視聴者の人たちって、やっぱりいろんな解析の仕方というか、解釈っていうのはみんなあって。


その現実の世界とファンタジーの世界をあんまりむちゃくちゃにされるのって嫌やと思うし。そういう気持ちもよく分かるから。そのヤノっていうのが……本当は、その放送中ぐらいに出せていたら、もっと不安はなかったかもしれないけど。放送後の一番盛り上がってるタイミングとかでリリースになったんで。せっかく「最終回、すごかったね」ってなってるのにSUMMITのそのヤノのやつとかがもしもお客さんの中で「違うな」って思われたりとかしたら、それはMETEORくんにも申し訳ないし。


もちろん、その作品のアニメチームの皆さんにも申し訳ないし。あと、プロデュースやってくれてるPUNPEEとかみんなにも申し訳ないから。どういう風な受け取られ方をするのかな?っていう不安はあって。結構、自分はめっちゃ懸念してて。やっぱり、そのSUMMITのこととか、METEORくんというラッパーさんのことをちゃんと知ってない人もヤノを通じて知った人っていう人はいっぱいいると思うので。


なにか、アニメの世界観を崩したりはしていないかな?っていうのを自分を検索をしたりしてたんやけども。まあ、基本的にはそんなにネガティブなやつはなさそうやったんで。ちゃんと受け入れてもらえてよかったなっていうのと同時に、その5曲のEPの中の全体のトータルバランスとかを特にPUNPEEがちゃんとオーガナイズしてたので。流れとかも。もちろん、みんなでディスカッションしながら作ってるけど。そこはすごいなって思ったし。やっぱりそこのおかげなのかなってめっちゃ感じて。


で、もちろん、その劇中のヤノのラップっていうのは此元さんが書いていて。で、今回のやつはヤノの曲をMETEORくんがMETEORくんとラップで書いている。そこも全部リリックとかをちゃんとアニメの方にも全部確認をしていただいた上でやっているんですけども。こんなこと、言っていいのかな? まあ、言ってもいいよね。これはね。それこそ、作品性に関わることなんで。そこはだからちゃんと丁寧にやったつもりやったんですけどね。


平林:たぶん逆でも、そういう風にしてほしいって思うと思いますよ。


増田:ああ、もしこっちがアニメチームやったとして? そうやね。


平林:まあ、違う形でもたぶんそういうことがあったら。だからなんか、ただそれでも本当に恐らく、僕はちょっとわかんないですけど。すごい尊重をしてくださっていると思うので。


増田:めちゃくちゃ理解してくださいましたよ。本当に。「これをやっちゃダメ、あれをやっちゃダメ」とか、本当になかったので。あとはでも本当、手前味噌になるんですけど。やっぱりそのPUNPEEとMETEORくんとかが歌詞を考えたり、流れを作る時にそのアニメの世界観を崩さないように……っていう意識がそもそもすごい強かったんで。そこの配慮があるから、そのP.I.C.S.っていうアニメの方とか、ポニーキャニオンの方たちもそれを汲んでくれたのかなと思います。何でもかんでも、とりあえず俺らが目立てばいいやっていう人たちじゃないんで。


平林:そうですね。やっぱり好きなものがある人の、その自分が思ってるこだわりとか、自分が崩されたくないイメージとかっていうのがある人が物を作るっていうことがやっぱり、そういう配慮をちゃんと生めるっていうのを改めて感じます。だからやっぱり自分勝手で暴走してるんじゃないかって思うこともすごい好きだったりもしますけど。そういうのが自然にお互いにできて作り上げていかないといけないタイミングとかもあると思うんで。すごいそれを感じました。増田さんは一番何が気に入っているんですか? 今回のEPで。


増田:今日、1曲目にかけさせてもらったんですけども。VaVaちゃんプロデュースの「ドブの兄貴」はその前のスキットも含めて聞くのが……。


平林:スペシャルなものをうちの音源に入れさせていただいて。


増田:浜田賢二さんにドブの役をやっていただいて。結構すごいことですよね。大それた……。



平林:あれのレコーディングの時は増田さんも同席をして?


増田:いや、自分は行かなかったんですよ。そのスタジオの大きさも含めて、人があんまり密集しては……っていうので。


平林:なるほど。結構送られてきて、やっぱり……?


増田:そうですね。「ドブや!」って。アニメで見ていないドブが聞けるっていう。ラジオドラマっていう感じですよね。


平林:そうですね。だから終わった後にその、ああいうところで。しかも、相当に癖のあるキャラクターだったからみんな、嬉しかったんじゃないですかね。しかも過去の……あれって要は描きにくいところだと思うんで。話が話なんで。だからすごいそこが垣間見れたのは嬉しいなって。オフィシャルで。


増田:そう。皆さんも……今、ラジオを聞いてくださっている方で『2019』っていうSUMMITから出たMETEORくんのEP自体を聞いてくれてる人もいるとは思うんですけど。よかったら『オッドタクシー』のオフィシャルブックに袋とじで此元さんの書き下ろしの小説というか。『オッドタクシー』のスピンオフじゃないですけど。その袋とじのタイトルも『2019』になってるんですよね。だからそこがちゃんとリンクしてるんで。あの袋とじはめちゃくちゃ面白かったですね。やっぱりストーリーに深みがすごい出るなって。


平林:あと、それで言うと、Blu-rayボックスも絶賛予約中で。


増田:ああ、すごいみたいですね。


平林:結構数字が……ちょうどその次の日に発表みたいなタイミングで。


増田:ああ、そうや。放送の後にすぐ発表します、みたいなことでしたね。


平林:だからそれが最終回の後にあって。そこからどんどん更新されて。今、結構数字的にもすごく大きくなってきていて。だから、そういう期待もあるのかな?っていう。


増田:1セットぐらい、もらおうよ(笑)。


平林:くれますかね?(笑)。


増田:まあ、買えばいいか。買いましょう。


平林:そういうものがあるから、油断できないっていうか。ある意味、そこだけにしか入ってないものがもちろんあると思うんですけれど。そういう期待を生む進行っていうか。それはすごい勉強になるなって思って。僕らもそういうのって、自分たちで楽しみたいから。結構、あるじゃないですか。特典とかだけじゃなくて、なんか仕掛けをしたいなっていうのは常に思っているので。そういう、なんというか、我々もその当事者としてもそうですけど。そういう仕掛けがどんどん明かされていく感じみたいなのはわくわくするだろうなと思って。


増田:まあ本筋が面白いからこそ、そこに興味が持てるっていう。やっぱりなにか根幹というか、一番のメインっていうのがいかに重要かということがわかるよね。我々のことで言うと、やっぱり音楽というものが核にあって。その上でミュージックビデオやったり、グッズやったり。あとはライブとかとプロモーションとか。でも、やっぱり元を辿っていくとやっぱり音楽であり、そのアーティストの人というところにどうしても行くよね。そういうところ、まさにその『EYESCREAM』さんとかで話してる部分もあると思うので。ある意味でラジオと同じかもしれないね。


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放送日:毎月第2月曜日 21:00 - 22:00 O.A.

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ヒップホップレーベルSUMMITがお送りするラジオ番組。その時々でテーマを変えて、いろんな音楽を紹介する気ままな番組です。司会者のトーク・スキルには問題アリですが、構えず楽しんで聞いてもらえたらうれしいです。


written by みやーんZZ





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