暗い曲調とブレイクビーツが特徴のPortishead(ポーティスヘッド)

トリップホップを代表するグループ・Portishead(ポーティスヘッド)
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2018.06.03 10:36


トリップホップを代表するグループ・Portishead(ポーティスヘッド)


イギリスのPortisheadは、ブリストル発祥のトリップホップを代表するグループとして知られる。作曲を主に手がけるジェフ・バーロウによる独自性が強いダークな曲調と、ベス・ボギンズの歌は世界中で評価を得ている。




寡作だが高い評価を得ているPortisheadの歴史


Portisheadは、1991年にブリストルでジェフとベスによって結成された。ジェフはバンドを結成する以前にレコーディングアシスタントとして仕事をしており、自分が作曲したトラックを歌うシンガーを探していた。もう一人の結成メンバーであるベスは、パブでカヴァーソングなどを歌うことで生計を立てていた。その後、エイドリアンがギタリストとして加入しファーストアルバムの制作が始まった。エイドリアンとジェフはPortisheadを結成する前から知り合いであったが、エイドリアンとベスはレコーディングが始めるまで面識がなかった。


1994年にはファーストアルバムであるダミーを発表し、マーキュリー賞など音楽賞を数多く受賞するなど各メディアから絶賛された。メンバーだけでなく音楽関係者の予想を超えた売り上げとなった。世間からの絶賛と批評家の言葉がメンバーのプレッシャーとなり、Portisheadは制作を一時中断することになった。インタビューやプロモーションで精神的なバランスを崩すことになったベスはインタビューを受けないことを宣言し、それ以後インタビューはジェフが応じることになる。




1997年まで3年間の沈黙があったのち、ニューヨークで記者会見と復活ライブを行い、同年にはセカンドアルバムであるPortisheadをリリースした。本作も全英のアルバムチャートで2位、ビルボードで21位を記録するなど大ヒットを記録することになる。アルバムリリース後のツアーでは世界中のフェスティバルでヘッドライナーとなり、7月にはニューヨークフィルハーモニックと共演しCDと映像作品をリリースした。セカンドアルバム発表後のツアーが終了した後は充電期間となりベスはソロで活動を始め、エイドリアンとジェフは他のミュージシャンのプロデュースなどを行った。2005年になるとサードアルバムの制作を始めたことが発表され、2007年には最終段階になり12月に行ったライブでは新曲が披露された。




2008年には11年ぶりとなるアルバムがリリースされ、ヨーロッパツアーが始まった。このツアーは小規模の郊外にある会場が選ばれ、大規模なツアーは実施しないことが表明された。新曲を2009年にシングルで配信し、収益を国際人権団体に帰属した。2013年にグラストンベリーに出演し、2016年にはEU離脱をめぐり銃撃され死亡した下院議員のジョー・コックスに捧げるビデオを公開している。ビデオはアバの名曲であるSOSをPortisheadがカヴァーしたものが使用されており、ベスを長回しで撮影した映像の最後にジョー・コックスによる発言が表示されるかたちで締めくくられている。




Portisheadが発表してきた楽曲について


1994年にリリースしたPortisheadのダミーは、ブレイクビーツと映画音楽が融合した音楽性が特徴である。スパイムービーのサントラをイメージしたトラックは今でも高い評価を得ており、300万枚を超えるヒットを記録した。3年ぶりの1997年に出たPortisheadは生演奏を録音してサンプリングするという手法によって制作され、前作よりもベスのボーカルがクローズアップされている。11年ぶりの2008年に発表されたサードはトリップホップにカテゴライズされるような音楽性から離れ、クラウトロックからの影響が強くなったのが特徴である。今作もサンプリングを使用せずに生演奏が編集されており、パーカッシブな音色が反復する曲調が多くなった。


Photo:https://www.facebook.com/pg/portishead/photos


Written by 編集部



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