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定番ソフトウェアシンセの新バージョンNexus 3の主な特徴

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プリセットのまま使える鬼便利シンセがさらなる使いやすさにメガ進化。
2019/12/12 08:00
admin
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MassiveやSylenth1、Serumなどと並びソフトウェアシンセサイザーとして絶大な支持を得るNexus 3が遂に発売開始。

Nexusは圧倒的なプリセット力を誇り「プリセットそのまんまでOK」系シンセの代表格と言えるだろう。シンセシスやサウンドデザインに特化したMassiveやSerumなどのシンセに比べ、Nexusシリーズはプリセットを選び基本的なパラメーターを少し触るくらいという用途に特化したデザインで、音色を自分で作りこむというより、ほしいと思った音色をプリセットで即再現し、スピーディにトラックを完成させるのが得意なシンセ。

今回のリリースではこのプリセット力を最大限活かすべく、これまで以上にユーザーフレンドリーに使いやすく進化を遂げている。

Nexusと言えばプリセット!プリセットのブラウジングがメガ進化!

まず一番に目につくのが大きくなったプリセットのウインドウ。ウィンドウだけでなく文字も大きくできる。ソフトシンセのプリセットの文字は老眼でなくても厳しいレベルの小ささだったりするので、地味に聞こえるかもしれないが実はかなり嬉しい配慮だ。

膨大なプリセットがある場合、目的のサウンドを探すのが大変になりがちだが、Nexus 3ではプリセットのナビゲーションも使いやすくデザインされている。サウンドカテゴリーで『Bass』や『Pads』などサウンドのジャンルを選択し、『Dark』 『Bright』などのサウンドの傾向を決めて音色を絞ることが出来るので、大量のプリセットからでも効率的に狙ったサウンドを探すことができる。また、これまでプリセットの音色を確認するには一度ロードする必要があったが、本バージョンではロードせずにプリセットの音色が鳴らせるので、大量のプリセットを素早く試聴できる。

ちなみにプラグイン自体のウインドウサイズもリサイズできるようになっておりラップトップ等では小さめに表示したり大画面や4Kなどの画面では大きく表示できる。

プリセットのナビゲーションだけでも前バージョンより大きく進化しており、これまでのNexusファンであればここだけでもアップグレードする価値は十分にありそうだ。

USBドングルが不要、クラウドで2台までアクティベーション可能に!

これも前バージョンのユーザーにとっては『ショーシャンクの空に』のモーガン・フリーマンのように両腕を広げて天を仰ぎたくなるくらいの出来事だろう。今までUSBがないと立ち上がらなかったので、モバイル環境ではネクサスを使っていなかったユーザーもいるのではないだろうか。昨今のラップトップはUSBのポートが1つしかついていない製品も多く、ソフトシンセのライセンス一つのためにUSBポートを1つ潰されてしまう様子を見ると、どうにも納得のいかない気持ちになるし、現実問題としてUSBのMIDIキーボードなどが使えなくなってしまう等の問題があった。

今回のバージョンよりクラウドアクティベーションを採用しており、しかも二台までアクティベーションができるので自宅用のワークステーションとモバイル環境のラップトップ両方にインストールしておくことができる。

ミキサーページやアルペジエイター、エフェクト画面なども改善

それぞれのユーザインターフェースも大きく改善している。アルペジエイターの編集画面横にはアルペジエイターのプリセットウィンドウが表示され簡単にアルペジオのパターンを切り替えることができる。

レイヤーしたサウンドはミキサーと呼ばれる画面で細かいルーティング変更も可能になり、例えば重ねた音色のうち、1つの音色はアルペジエイター無しにするといった変更も簡単にできる。

リバーブやリミッターなどのエフェクトはこれまでも高い評価を得ていたが、視覚でかかり具合が確認できるようになり、よりわかりやすくなっている。

プリセットの良さや選びやすさだけでなく、モジュレーションやマクロも進化しており、その気になればサウンドを作り込むことも可能。近くNKSにも対応する予定があるそうで、そうなればNative InstrumentsのKomplete Kontrolウインドウから一括でプリセットが管理できる上、同社のKompleteキーボードシリーズから簡単に操作ができるなどさらに使いやすくなるので、こちらのアップデートも楽しみだ。

価格は$250とソフトシンセとしてはすこし高額だが、Nexusらしいプリセットを選択するだけでブレのない仕上がった音が出せ、さらにプリセットのほうは別売の拡張パックも充実しており、常にトラック制作の即戦力として活躍する、お値段以上の価値のあるシンセと言えそうだ。

written by Yui Tamura

source:

https://refx.com/nexus/

photo:

https://refx.com/nexus/

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