いつ買えるのか?指1本で未知の音色を生み出す、グーグルの次世代モジュラーシンセ「NSynth Super」とは

人工知能(AI)を使い、機械学習するタッチパネル付きシンセ「NSynth Super」のデモ動画が公開された
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2018.03.19 02:00

グーグルが開発中の人工知能(AI)を用いた新しいハードウエア型シンセ「NSynth Super」のデモ動画を公開した。  


AIが機械学習し、未知の音を生み出す次世代シンセ 


NSynth Superは、同社のニューラルネットワーク、機械学習を研究する「Google Brain」チームで、アートと音楽に関するプロジェクト「Magenta」の研究の一環として開発されたもの。  



Photo: nsynthsuper.withgoogle.com


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NSynthの特徴は従来のシンセとは違い、例えば、フルートとスネアといった個別の楽器の音声データをAIが学習し、合成することで10万通り以上の全く新しい未知の音を生み出す点だ。そのNSynthを搭載したNSynth Superは、コルグのKAOSS PADのようなタッチディスプレイを持つ四角い形をした音源モジュールタイプのシンセになっている。



指1本で4つの音を合成 


デモ動画ではそのディスプレイの4角にそれぞれクリーンベース、エレクトリックピアノ、シタール、マリンバといった楽器の音声データが配置されており、その4つをタッチディスプレーを指で触りながら、合成のバランスを調整することで好みの音色を作っていく様子が確認できる。配置された音色は、動画でマリンバがグランジベースに入れ替わっていることからユーザーの好きなタイミングで切り替えることができるようだ。





またディスプレイの下にはアタック、ディケイ、サスティン、リリースといったエンベロープを変化させるツマミと波形の使用部分を調整するツマミが付属。それらの設定を変えることで合成した音声データをさらに違ったものへと変化させていくこともできる。さらにグーグルによるとMIDI機能も搭載しているため、外部のDAWやキーボード、ドラムマシーンといったハードウエアとの同期演奏も可能とのこと。 


しかし、残念ながら現時点ではGoogleから製品として販売される予定はなし。代わりに開発者向けオープンソースとして、そのデータがGitHubに公開されている。 


未来の音楽ジャンルを生み出す可能性も  


指一本で4つの音を合成し、これまでに世界になかった全く新しい音を作成することができるNSynth Super。これまでにもテクノならTB-303のうねるアシッドベース、ダブステップならMassiveのウォブルベース、トラップならTR-808ベースといったように音楽の発展にはいつも機材の貢献が欠かせなかった。その事実から考えると今後、この未来型シンセから新しい音楽ジャンルが生まれるなんてことが起こりうるかも? 今後の開発状況の進展が楽しみだ。


参考:

https://www.residentadvisor.net/news.aspx?id=41298

https://nsynthsuper.withgoogle.com/

https://youtu.be/iTXU9Z0NYoU

https://youtu.be/0fjopD87pyw


Written by Jun Fukunaga

Photo: nsynthsuper.withgoogle.com



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