ニュージーランドのシンガーソングライター・Lorde(ロード)の紡ぐ楽曲の魅力

Lorde(ロード)が持つ唯一のオリジナリティー
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2018.05.22 10:15


Lorde(ロード)が持つ唯一のオリジナリティー


アーティストがオリジナリティーを獲得するのは難しい。模倣であったり、既存の音楽の組み合わせなど、それらを出発点として長い経験と年月を経たとしても個性というものを獲得出来るのは一部であり、早くからその突出した個を持っている存在はそれだけで大きな光を放つ。Lordeはまさにそういった存在である。




Lordeが辿って来た道


彼女の名前はエラ・イェリッチ・オコナーと言う。ニュージーランドのオークランドで生まれた彼女は10代の内からその非凡な才を発揮し、彼女の年齢からは想像も付かない見事な楽曲を生み出し瞬く間に周囲を驚愕させ、その名が広く知れ渡る事となった。彼女自身も多数の偉大なアーティストを聞いて育ってきた。二ール・ヤングやザ・スミス、エタ・ジェームスやオーティス・レディングといった存在は、彼女の音楽性の基盤を形成する上で大きな影響を与えている。数多のアーティストのエッセンスを吸収してきた彼女は、表現者となった時にその誰でもないLordeという個性となって人々の前に現れた。


彼女の独創的な魅力が培われた要因として、彼女の母親の存在も欠かせないだろう。エマの母親は有名な詩人であり、エマ自身も幼少の頃から多くの詩人や作家から文学の知識を身に付けていた。この時の経験が彼女の現在を形成するのに大きく寄与した事は間違いないだろう。Lordeの持つ独自の世界は多くの独創的な作家やアーティスト、そしてユニークな環境によって育まれたのである。



Lordeのデビューはとても神秘的なものだった。特に何か大きな宣伝をしたわけでもなく、ジャケットもシンプル、すでにサウンドクラウドで6万もの数がフリーダウンロードされていたが、それでもなお彼女のアルバムはニュージーランドのチャートで1位だった。彼女の楽曲はすぐに人々の注目を集める存在となり各国のレーベルが彼女を争奪戦を繰り広げた。すぐに各国のレーベルと契約が行われ、スターの階段を登りつめて行った。全米と全英で1位を獲得した彼女は多くの快挙を達成している。


必聴! Lordeの名曲たち


彼女の世界観を存分に堪能出来る曲として「Perfect Places」をまず挙げたい。既存のフォーマットに収まらない彼女の非凡さはこの曲で十分に窺い知る事が出来る、そんな曲だ。静かな立ち上がりから徐々にうねりが大きくなり、より大きな世界の広がりを感じさせる珠玉の名曲である。まだLordeを聴いた事がないという人は是非聴いて頂きたい。きっと彼女の魅力を知る事が出来るはずである。




そして次に挙げる「Green Light」も素晴らしい曲である。Lordeの中ではリズミカルな曲であるがその展開が素晴らしく、すぐに曲の持つ世界観に引き込まれる事だろう。彼女のパワフルな一面も垣間見え、また違った魅力を知る事が出来る。




最後は何度も聴きたくなる魅力を持つ「Royal」を紹介したい。この曲も彼女の世界観が良く出ている。歌詞は日常を生きるごく普通の女性の視点からの世界といった感じだがそこはLorde、ワードのチョイスが小気味良くパンチが効いており、聴く者の心にも心地良く響く。この曲には日本語リリック・ビデオが存在し、一人の女性の絵が描かれる過程をMVとして使っている面白い仕様であり、一見の価値があるだろう。




彼女の特徴を一言で形容するというのはとても難しい。既存のジャンルや概念に当てはめる事が容易ではないからだ。彼女の持つ独特の世界というのはその楽曲を聴く、映像を見る、そうやって触れる事ですぐに彼女だけのものだという事が分かる。若い世代にとっても大きなインパクトを与える存在であるが、さまざまな楽曲を聴いてきた大人の世代にとっても新鮮なものとして映るだろう。




Photo:https://www.facebook.com/pg/lordemusic/photos/


Written by 編集部



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