米・ロサンゼルス発の3人組シンセポップ・バンドLANY（レイニー）が、先週リリースした最新シングル「if this is the last time」のミュージック・ビデオを公開。

LANYは、2014年に米・ナッシュヴィルで結成し、2017年にデビュー・アルバムを発表。これまで2度の来日公演を行い、Zepp DiverCityをソールド・アウトさせた、若者を中心に今世界中で人気を集めるアーティストだ。

「もしこれが最期なら」を意味する新曲「if this is the last time」は、自分が幼少期に母・父それぞれと喧嘩をしたこと、過ちを犯した夜のこと、初めて自転車を乗れるようになった時のことなどの数々の想い出を「あの時はごめんなさい、そしてありがとう」と振り返り、そして「もしこれが最期なら、昔いつもやってたことをまた一緒にしよう。よく行ってたあのショッピングセンターにまた一緒に行って、靴でも買ってさ。最期だからって泣きたくはないから」と歌う、子から親へたくさんの愛が詰まった、誰しもが共感できる歌詞になっている。

7月1日の「if this is the last time」のリリース直後から、ファンからは「本当に素晴らしい歌詞！」「泣ける…。」といった声が多数あがるなど、全世界が感動の渦に包まれていたが、同曲のミュージック・ビデオが公開され、その渦は更に拡がっている。

ミュージック・ビデオには、LANYのメンバー3人（ポール、レス、ジェイク）それぞれの両親が登場し、それぞれの親子間の絆と温かい愛が垣間見える、シンプルながらも美しい映像となっている。YouTubeのコメント欄には、「最近は、“家族についてのポップ・ソング”というものが減っていたけど、こういう曲をみんな待っていたはず」「LANYの3人それぞれの親の、息子への目線が温かくて、見てるこっちが泣ける…」また、「ミュージック・ビデオを観て号泣したのは、これが生まれて初めて」といったコメントが多数寄せられている。更には、最近親を亡くしたファンが自身の親との思い出を語り合うなど、YouTubeで稀に見る、“ファンのための温かい居場所”と化している状況だ。

LANYのフロントマンのポール・クラインは、この楽曲についてこう語っている。

「この曲は、2019年の終わり頃に作り始めたんだ。曲を書いたきっかけは、自分の両親がこの世からいなくなる日がいつか必ず来るという逃げようのない事実について考えた時に、自分の母に電話をかけることができるということは、一生は続くことがない、今だからできる幸せなことなんだなと気づいた。そして2020年になり、世界中でパンデミックが起き、今まで想像したことがなかった現実を突きつけられた時に、“この曲を完成させなきゃいけない”という気持ちが自分の中で固まったんだ。もしかしたら、世界中の人々の心がこの曲で少し救われるかもしれないと思ったから。」

パンデミックが続く今だからこそ、「if this is the last time」を聴いて、少しでも両親や家族について考える時間を持ってみてはいかがだろうか。LANYが5月に発表した第1弾先行シングル「good guys」と、両親への感謝を綴る第2弾先行シングル「if this is the last time」収録のニュー・アルバム『Mama’s Boy / ママズ・ボーイ』は、2020年内に発売予定だ（日にちは後日発表予定）。

 
【リリース情報】

LANY「if this is the last time」

■試聴・購入：https://umj.lnk.to/Lany_LastTime/

■歌詞ビデオ：https://youtu.be/HPduNiSSRV4/

LANY「Good Guys」

■試聴・購入：https://umj.lnk.to/LANY_GoodGuys/

■ミュージック・ビデオ：https://youtu.be/ReoSr-MLrBg/

photo by Photokohli Stefan Kohli