ラッパー・Jaden Smith（ジェイデン・スミス）の実力を知らない人は多い

Jaden Smithはラップ音楽で人気がある。スミスという名前に聞き覚えがある人もいるだろうが、云わば二世タレントというものである。そう、彼の父親は人気俳優のウィル・スミスだ。だが、jJaden Smithは実力のあるラッパーでもある。それを知らない人たちへ、Jaden Smithについて知ってほしい。

Jaden Smithのラップはクオリティが高い

親のネームバリューによってせっかくの才能を世間が認めない、必要以上に低く評価することがある。その対象になってしまっているのがJaden Smithだ。彼が世間に知られるようになった頃は、まだ彼は子供であったから多くの人はウィル・スミスの子供という認識になるのは仕方がない。だが、彼は成長した。様々なヘイトを受けながらも親のネームバリューに頼らない素晴らしい音楽の才能を開かせたのである。Jaden Smithのデビュー・アルバムである『SYRE』は人々は思う以上にクオリティの高いアルバムだ。それは彼の才能と努力の結果であり、決して親の影響であるとは言えない。彼だからこそ出来ることを彼はやってのけたのだ。

アイコニックな存在である意味

Jaden Smithのアルバムの中でも注目されているのが、5thシングルとしてリリースされた曲の『Icon』である。「I’m just an icon living」だと叫んでいる。日本語に訳すと「俺は生きてるただのアイコン」という意味だ。自分自身がアイコニックな存在だと示すような歌詞は彼の心を思わせる。Jaden Smithいわく、「アイコニックな存在」になるために重要なのは「誰もやらない」ことをする、ということだと言う。彼は今まで多くの批判を浴びてきた。親である俳優のウィル・スミスのこと、自身がハリウッドで幼いころから活躍していたこと、ラップを歌い、ルイヴィトンの広告ではスカートを履いた。これらは唯一無二のことであり、彼の言う「アイコニックな存在」になるためには必要があることなのである。

Jaden Smithのラップに影響しているアイコン

Jaden Smithのラップには彼らしさが十分に感じられるものが多い。これはJaden Smithが「アイコニックな存在」であることとも関係している。彼は「アイコニックな存在」になるためには誰もやらないことをする必要がある。彼は誰もやらないことをやって批判をされた。だがそうすることでスカートをはいた少年という「アイコン」に彼はなったのである。生まれたときから「ウィル・スミスの息子」というアイコンがあった彼はラップという音楽以外にも、自身の「アイコン」を持つことが出来た。アイコンであるために、多くのヘイトや悪口を受け取るような広い心を持つことが大切だと言う。ヘイトは誰もしていないことをするからこそ起こるものである。世間には理解出来ないことをして自分を「個」として作る。それがJaden Smithのラップを彩るひとつだと言えるだろう。

注目されるべき存在であるラッパー・Jaden Smith

Jaden Smithの評価は「一般的な家庭の子供の数百倍ものヘッドスタートをきっている」ということである。だがそれと同時に多くのヘイトを受け取るだけの度量も育てることになった。彼のラッパーとしてのキャリアはまだまだ浅く、そして世間では評価が低くなっている。それは二世だからだ。だがそれと同時に彼はすでに注目されるべき存在になっているのだ。彼の個性、彼のラップの魅力を世間は知り始めている。2017年のミュージック・ビデオ『Batman』では白いバッドマン姿でラップを歌っている。バッドマンは黒というイメージを持っている人が多いが、「白いバッドマン」は彼だけだ。ダウナーなこの曲で、Jaden Smithがバットマンことブルース・ウェインに投影していることがわかる。彼の姿はビデオの最後では、腕を組みながら人混みを離れて一人になっている。「Batman, Batman, Batman」とフックでは歌っているが、パーソナルな内容のリリックには二世としての複雑な気持ちも現れているのだろう。Jaden Smithのこれからは、さらに「アイコニックな存在」であり続け、新世代のラッパーとして多くの人に存在を知らしめてほしい。

Photo:https://www.facebook.com/pg/officialjaden/pho

Written by 編集部