イベント外でも何かと話題になった今年のデトロイト「Movement」フェスティバル。そしてそこにはダンスミュージックをこよなく愛すお婆ちゃんがいた。

デトロイトテクノ・ウィークの制定、地元出身のレジェンドが市から表彰されたりと、イベント外でも何かと話題を呼んだ、今年のダンスミュージックの聖地のひとつ、デトロイトで行われた名物フェス「Movement」。
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ヘッドライナーとして登場したテクノオリジネーターのKraftwerkによる3Dライブは、これまでに披露されたライブ同様、今回も音と映像と光の計算しつくされた完璧な演出は見るものを圧倒し、<a href="https://www.xlr8r.com/features/2016/06/movement-2016-winners-losers/" target="_blank" rel="noopener">海外メディア”XLR8R”のイベントレポート</a>でも高評価を得ている。
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ちなみにこのレポートでは、今月来日するEllen Allienも同じく高評価されており、インタビューでは、デトロイト名物、秘密のSubmergeテクノ博物館に行ったこと、 Underground ResistanceのTシャツを購入したことなどを語り、この聖地を存分に満喫していたことも窺い知れる。さらに、その他にもレポートでは今年活躍した出演者、そうでもなかった出演者などを紹介しているのだが、その中で一際、目を引く人物が紹介されていた。その人物とは、この「Movement」フェスの名物一般客「グランマ・テクノ」という呼び名でフェス参加者から親しまれる70歳を超えたお婆ちゃんだ。
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グランマテクノは、2005年以来、自分が暮らすデトロイトのフェスに参加を続けており、今となっては自分の人生の一部となったとインタビューで答えるほど、このフェスを愛する人物。そして彼女の印象的な異名はインタビューによると2007年に付けられ、それ以来数多くのフェスの来場者に親しみを込めて呼ばれてきた名前だそうだ。
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そしてなんと2013年には、自身が作成したポートレートブック "They Call Me Grandma Techno." が映像化され、彼女がこのフェスについて語ったり、来場者と交流したりする様子が収録された動画となって公開された。なお、その公開されている動画では彼女は毎年「Movement」に訪れる、多くのテクノ好きの日本人や、その他の外国人ファンに出会うそうだ。
<autobr></autobr><autobr></autobr><center><iframe loading="lazy" src="https://player.vimeo.com/video/63948176" width="640" height="480" frameborder="0" webkitallowfullscreen="" mozallowfullscreen="" allowfullscreen=""></iframe><autobr></autobr>
<a href="https://vimeo.com/63948176">THEY CALL ME GRANDMA TECHNO</a> from <a href="https://vimeo.com/user17357354">Clarence Johnson Productions</a> on <a href="https://vimeo.com">Vimeo</a>.
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また昨年、<a href="https://thump.vice.com/en_us/article/rave-to-the-grave-with-movement-staple-grandma-techno" target="_blank" rel="noopener">別のメディアのインタビューに答えた際</a>には、デトロイト出身のプロデューサーでClaude VonStrokeが好みで、その前年のイギリスのレジェンドDJ、John Digweedのプレーには圧倒されたという通な発言も飛び出した。
<autobr></autobr><autobr></autobr><center><iframe loading="lazy" src="https://www.facebook.com/plugins/post.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2F406499059394539%2Fphotos%2Fa.406515296059582.100275.406499059394539%2F406515389392906%2F%3Ftype%3D3&amp;width=500" width="500" height="338" style="border:none;overflow:hidden" scrolling="no" frameborder="0" allowtransparency="true"></iframe></center><autobr></autobr><autobr></autobr>
電動三輪車でフェス会場を移動しながら、時に激しくダンスする彼女の姿は、間違いなくこのフェスの名物となっており、フェス参加者から愛すべき存在として広く知られている。（なお、グランマ・テクノの<a href="https://www.facebook.com/Grandma-Techno-Detroit-MI-406499059394539/?fref=photo" target="_blank" rel="noopener">Facebookページ</a>では多くのフェス好きと交流する姿も確認できる写真がアップされている。）
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ダンスミュージックは決して若者だけのカルチャーではない。最近もロンドンの有名クラブ”Fabric”に訪れることを長年夢見てきたポーランド人老夫婦が、ついに<a href="http://www.factmag.com/2016/06/06/elderly-raver-fabric-story-polish/" target="_blank" rel="noopener">その夢を実現させたこと</a>が報じられていた。いくつになってもダンスミュージックを愛するオープンマインドな心があれば、このように楽しむことができるということを「グランマ・テクノ」は我々に示してくれている。
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好きなものだからこそ、長く楽しみたい。レイブから墓場まで。来年も彼女は、大好きなダンスミュージックを楽しむ元気な姿をみせてくれるだろう。
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Written by Jun Fukunaga
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レイブから墓場まで。デトロイトのフェスの有名一般人”テクノ婆ちゃん”って誰？

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