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    ヒップホップ名物であるビーフとは?

    2018/06/17 (Sun) 05:05

    ヒップホップならではの文化「ビーフ」の意味や歴史、日本のヒップホップでのビーフなどを紹介。

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    ヒップホップならではの文化、ビーフ

    ヒップホップと言えばダンスやラップなどが特徴とされているが、最も名物と言われているのが「ビーフ」だ。あまり聞きなれないという声も多いが、実はヒップホップとビーフは切っても切り離せないものとされている。そこで今回は、ヒップホップにおけるビーフとは何かを解説していく。

    ビーフ=ディスりあい

    一般的にビーフとは牛肉という意味を持っているのだが、ヒップホップの世界では相手をけなし合う「ディスりあい」という意味を持っている。もっとわかりやすく言えば、ラッパー同士が楽曲を通じてお互いを挑発し合いながらケンカをするという意味合いを持っているのだ。ここで気になってくるのが、何故ビーフと呼ばれるようになったのかというところである。これには元ネタがあり、1984年にアメリカで放送されたファーストフード店のテレビCMだ。その中で役者は、ほかのファーストフード店のハンバーガーの肉の小ささを「肉はどこ?」(Where's the beef?)と揶揄している。当時はこの「肉はどこ?」(Where's the beef?)がキャッチフレーズとされ、あまりにも挑発的な内容からビーフが相手を挑発したりディスるものとなったようだ。

    過去には殺人事件に勃発したケースも

    ヒップホップでのビーフはラッパー同士が白熱すればするほど周囲もテンションが上がっていくため、場合によっては過激な事件に発展するケースもある。

    特に有名なのが西海岸勢と東海岸勢のラッパー達がディスりあったとされる、東西抗争と呼ばれる事件だ。この事件ではラッパー同士のビーフがあまりにも白熱し過ぎたため本当の喧嘩に発展してしまい、ノトーリアス・B.I.G.と2PACというラッパーたちがそれぞれ銃殺されてしまうという凄惨な結果に終わっている。ただ人が死んでしまうほどのビーフが起きたのはこの事件のみで、それ以外は単純に殴り合いに発展してしまうなどのケースがほとんどだ。またあくまでも本当に相手をけなしているわけではないため、多くの場合は喧嘩に発展することはなくラッパー同士も楽しみながらビーフをしているようだ。

    日本のヒップホップでもビーフはある

    このようにヒップホップの本場であるアメリカではビーフが日常的に行われているのだが、実は日本のヒップホップでもビーフが起きるケースはある。アメリカのように歴史が長いわけではないが多様性はあり、代表的なものとして2004年のキングギドラのK DUB SHINEとBUDDHA BRANDのDEV LARGEという2人のラッパーのビーフが挙げられる。2人ともアメリカでラッパーとして活躍してきたのだが、2人のビーフはそれぞれのヒップホップに対する価値観の違いやビーフのマナーを洗練したものとして行ったところが大きな特徴として指摘されている。これによって日本流のビーフのマナーが普及したと言われており、日本のヒップホップでもビーフが行われるようになったのだ。

    ビーフをする際の注意点

    ビーフはお互いを楽曲を使ってディスり合う行為なのだが、注意点としてビーフが常に成立するわけではない点が挙げられている。そもそもビーフはラッパー同士がファイティングポーズを取ることが前提条件とされており、一方が仕掛けたものに対して相手が答えることで成立する。このため例えビーフを仕掛けたとしても相手がそれに応えない場合もあり、応えなかったとしても問題はないのだ。つまりビーフは仕掛けられても必ず応える必要はないので、応えてもらえなかったとしてもそこから喧嘩に発展するのはマナー違反なのである。また仕掛けたわけではない、意図的ではないにしても楽曲によっては相手にビーフを仕掛けたと誤解されるケースもある。この場合にはきちんと誤解を解いておかないと喧嘩に発展してしまうケースもあるので、こちらも注意が必要だ。

    スカッシュ(解消)したケースも多々

    ビーフに発展してしまったものの、その後誤解が解けるなどして解消し再び共演するケースも多い。ヒップホップのキングとして君臨するJay-Z(ジェイ・Z)とNas(ナズ)もその昔激しいビーフを繰り広げた2人だが、2005年10月にステージ上で2人は和解し集結を迎えた。

    最近ではDJ Khaled(DJ・キャレド)のアルバムに2人揃ってフィーチャリング参加するなど、今ではよきパートナーとも言える関係のようだ。

    人気ラッパーが狙われやすい?

    すでに売れているラッパーに対して新人ラッパーがビーフをけしかけることが多いが、これはいわゆる売名も視野に入れてのことだ。上手いことレスポンスをもらえれば自分に注目が集まるし、そこで元々のラップスキルを見せつけることができればビーフと関係なく楽曲を聴いてもらうことができる。

    しかし特にアメリカのファンはビーフ慣れしており、その理由もわかっているとあって生半可なスキルでは通用しないのが現実だ。下手にビーフを展開しようとして逆にファンが離れてしまうケースもあるが、それも周りから見ていればビーフの面白さと言えるかもしれない。

    Photo:https://pixabay.com/

    Written by 編集部

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