ダンボール箱でビートボックスをDIY「BeatBox by Rhythmo」クラウドファンディングがローンチ

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自分で組み立てる「DIYビートボックス」
Nintendo Laboを彷彿とさせるダンボール箱にアーケードゲームのボタンを組み合わせた、ポップでいてミニマルなRhythmoによるビートボックス、その名も「Beatbox」がまもなくクラウドファンディングKickstarterでローンチ予定だ。
組み立て式で初心者や子供でも簡単に楽しく扱え、かつ低価格なビートボックスを目指している。2017年ごろから開発がはじまり、2019年には米国最大級の楽器・機材展示会のNAMMにも出展していた。すでに機材としてはかなり完成されている印象。
スピーカーやバッテリーも内蔵し誰でも簡単に扱えるオールイン
現時点では細かいスペックまでは発表されていないが、わかっているスペックは以下の通り。
・定番の16ドラムパッド
・XYコントロールやメニュー画面などのナビゲーションに利用できるジョイスティック
・各種パラメーターコントロールのためのノブx4
・コントロールボタンx8
・内蔵スピーカー
・DAW・スマホアプリ接続のためのUSB接続端子
・内蔵バッテリーで駆動
おそらくはキックなど低音の鳴りに配慮したと思われる、内蔵スピーカーとしては大きめのスピーカーユニットも好印象。アンプやスピーカーなど外部の再生機材の接続などに時間を取られずに、思い立ったらすぐにビート制作を始められる。スピーカーは現時点では50Wの出力のものを搭載しているが、これは製品版では15Wに変更予定とのこと。このサイズであれば15Wでも充分な出力を得られるので、バッテリー持ちを良くして価格を下げられると考えれば合理的な変更だ。バッテリーとスピーカーを内蔵していることから、屋外でのちょっとしたセッションなども楽しめそう。
ハードに叩ける剛性のあるボディ
ビートボックスといえばフィンガードラムで毎日叩きに叩かれる運命。その筐体がダンボールって大丈夫なの?という不安もある。そこは当然メーカー側でも気を使った部分のようで、筐体の構造に加え合成のある素材を採用することでフィンガードラムにも十分耐えうる強度に仕上がっており、安心して叩いて欲しいとのこと。ただし物事に絶対はないので、ボックス部分のみを安価で販売予定。ダンボール箱の筐体ということで、デザインからスピーカーユニットなどパーツ類までカスタマイズの自由度も高そうだ。こちらのみうらじゅん的なフィンガードラマーによるインスタ動画ではダンボールの上にペイントカスタムが施されている。
専用のスマホアプリに加えDAWでも使用できる
基本的な構造はMIDIコントローラーにあたるが、専用のスマホアプリ(iOS/Android両対応予定)で使用できるため、別途DAWソフトを用意する必要はない。アプリ上メニューなどもハードウェア側のジョイスティックでコントロールできるなど、専用アプリならではのスタンドアローン機材に近い使いやすさも期待できそうだ。
基本的なサンプルはプリセットとして用意されており、加えて自分自身でサンプリングや音源をスマホ内のストレージ用意しパッドにロードすることもできる。Beatbox内部にメモリやプロセッサー内蔵するより、今や誰もがポケットに持ち運ぶ高性能なプロセッサー、つまりスマートフォンを活用する方が本体を安価にできて合理的とのこと。すでにDAWソフトを持っていればMIDIコントローラーとしても利用できる。アーケードボタンのコントローラーといえばMidi Fighterもすでに存在するが、Midi Fighterは完全にボタンのみの単純なDAW用コントローラーだったのに対し、Beatboxは専用アプリやスピーカー、バッテリーなどを内蔵するオールインワンを目指しているので、製品のコンセプトは大きく異なる。
すぐに使いこなせそうなミニマル・ビートボックス
一般的なビートボックスに比べればシンプルな構成だが、同社によれば「使い方を覚えるのに苦労せず誰でもすぐにビートを作れる機材を目指している」とのことで、ミニマルなデザインは理にかなっている。子供でも使えるということで、トラックメーカーやフィンガードラマーのご夫婦の出産祝いには最強のアイテムとなるかも…?
価格は現在$150あたりを目安に検討中とのこと。価格的にも非常に魅力的な製品となりそうだ。一点だけリクエストができるなら…ジョイスティック部分もアーケード風のジョイスティックが良かった…。ここはコアなユーザーによるカスタマイズを待ちたい。
現在、同社サイトでニュースレター登録するとクラウドファンディングの情報を得られ、また10%オフとなるキャンペーンが行われている。メーカーの最新情報では9月3日スタート予定で、送料はかかるものの日本へも発送可能とのこと。インスタ映え確実なアイテムなので、早めに入手したい方は是非クラウドファンディングで!
発売まで待てないという方は同社のインスタもフォローしてみよう。フィンガードラムはもちろん、デモ曲のトラックのクオリティも高く(ここ重要)どの動画も楽しめるものになっている。
written by Yui Tamura
source:
https://www.rhythmo.io
photo:
https://www.rhythmo.io