音楽の分野で使われるBPM(Beats Per Minute)とは?

BPMとはテンポのこと
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2018.06.13 07:44


BPMとはテンポのこと


音楽においてBPMはBeats Per Minuteを意味する。直訳では「分毎の拍」となるが、1分間の拍数を表す。分かりやすい音楽用語で言うと「テンポ」になる。テンポは速いや遅い等と言うが、BPMは高いや低い(或いは大きい、小さい)となる。例えばBPMの高いダンスミュージックといった言い方になる。


BPMを理解する


BPMが表す1分間の拍数の拍は、一般的には音楽の楽譜で使用される音符の一つである四分音符を指す。例えばBPM60の曲といった場合、1分間に四分音符を60回鳴らす速さの曲となる。楽譜に慣れていない人には少々分かりづらいので、アナログ時計の秒針をイメージすると理解しやすいかもしれない。秒針がステップ運針(1秒毎に動く)タイプならば、1分間に「カチカチ」と60回鳴る。1回の運針を1拍と考えれば、1分間の拍数が60となるのでBPM60となる。他にも脈拍が1分間に60回あればBPM60とも言える。BPM60は冒頭にも書いた通り、テンポが60であることと同じである。ところでBPMが60の倍の120になるとどうなるかと言うと、1分間に四分音符を120回も鳴らさなければならないので2倍の速さとなる。脈拍で言えば1分間に120回も打つことになるので、かなりドキドキと早鐘を打つ状態となる。要するにBPM120はBPM60の時の速さの2倍になる。音楽においてBPMの値が高く(大きく)なれば、それだけテンポの速い曲となる。逆に低く(小さく)なれば遅くなる。




曲の速さを表現する言葉


曲の速さを表現する時、楽譜上ではアダージョやモデラート、アレグロなどといった速度標語と四分音符のテンポの値を記した速度記号が使われる。例えばアダージョは「ゆるやかに」といった意味で使われ、テンポはおよそ50~60付近の値になる。このように非常に曖昧だが、クラシック音楽の場合、テンポを決める指揮者は人間であり、また部分的にテンポを速めたり遅くしたりするのが普通である。一つの言葉で表すのが困難なため、おおよその速さの指定にならざるを得ないのであろう。速度標語は他にも沢山あり、音楽を勉強した人などには通じるが一般的ではない。




一方、BPMとなると音楽制作をしたことのある人やDJ、演奏家などには通じるかも知れないが、これも一般的ではない。では、曲の速さを示す言葉として多くの人がよく使うのは何かと言えば、やはり速いや遅いであろう。またポピュラーなどの音楽好きな人であればスローテンポやミディアムテンポ、アップテンポといった言葉を使うかもしれない。これらなら速いや遅いよりもある程度の具体的なイメージが出来る。しかしBPM以外はどれも曖昧な表現であり、人によって差がある。




近年の音楽制作やDJプレイなどではBPMが使われる


現代のダンスミュージック系音楽を始めとするポピュラーな音楽の場合、殆どの曲が機械の作り出す極めて正確なテンポで創られる。近年はパソコン上でも楽曲制作が容易なため、DAWといった音楽制作用のソフトウェアなどを使う場合、曲の速さに曖昧な指定が出来ない。そのためBPMやテンポの指定を数値でキッチリ指定しなければならない。その他にもドラムマシンやシーケンサー、DJ用の機材といった機械的に動くものもBPMなどの数値が必要になる。例えば、DJがプレイする際、次にかける曲のテンポ合わせのためにBPMを調節したりもする。ところでエレクトロニックダンスミュージックにおいては曲の速さを表す時にBPMの値を使うことが多い。そのジャンルではBPMが高く、例えば130~150といった範囲に入る曲が多い。通常であればその速さはアップテンポかそれ以上の表現になるが、BPMを使わずにその言葉を使うと全ての曲がアップテンポになってしまうことになる。最後に、こういった一部のジャンルでBPMが使われる傾向にあるためか、曲の速さを表現する言葉としてBPMを使う人も徐々にではあるが広がりを見せている。


Photo:https://pixabay.com/


Written by 編集部



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