数十万円級のマイクなど全部入り! Antelopeより究極のUSBマイク「Axino Synergy Core」登場

ラッパー・シンガーの自宅スタジオや、配信・実況系まで使えそうなUSBマイクの決定版。
SHARE
2021.05.11 09:00

ハイエンドなプロ用オーディオ機器で知られるAntelope社より、シンガーやラッパーの自宅スタジオ用ならこれ一本で相当こだわったものが作れるのでは!? と思われる究極のUSBマイクAxino Synergy Coreが発表された。


Axinoは一見すると一般的なUSBコンデンサーマイクだが、その中身はとてつもないポテンシャルを秘めている。


NEUMANN製品などをはじめ数十万円超えの高級マイク含む18本のマイクエミュレーション、また、レコーディングに必要なヴィンテージ系プリアンプやコンプなどのエミュレーションエフェクトが含まれており、さらには同社のハイエンド・オーディオインターフェースで培った技術と音質が組み合わさった全部入りUSBコンデンサーマイクなのだ。





メンテ不要の高級マイク18本が自宅に


Axino Synergy Coreは、AntelopeAudioのマイクモデリングエンジンにより、18本のハイエンド〜ヴィンテージなレコーディング用マイクを再現できる。


プロ仕様のコンデンサーマイクは価格が高い上に繊細で、防湿庫での保管やメンテなど保有するだけでもなかなか面倒だが、ソフトウェアでの再現ならNEUMANN、Sennheiser、AKGなど、レコーディングスタジオ定番マイク陣のサウンドを自宅で手軽に楽しむことができる。




プロフェッショナルな質感を簡単かつ安価に


気になるマイクやハードウェアのエミュレーションのクオリティだが、Antelopeはプロ〜セミプロ向けのラインナップでEdgeという製品をリリースしており、すでにプロフェッショナルなユーザーからも一定の支持を得ている。しかしながらEdgeシリーズはコンデンサーマイクとオーディオインターフェースのセットで使用する必要があり、安くても十万円以上と購入にはそれなりの覚悟が必要だった。


このAxinoはマイクを直接USBで接続するだけの簡単仕様なうえ、価格も$438.90(およそ4万5千円強)と安めのオーディオインターフェースにコンデンサーマイクを足したくらいの金額というから驚きだ。


自宅でのボーカルや楽器のマイク録音だけといった用途には最適な製品ではないだろうか。またストリーミング配信には必須となるループバック機能も搭載しており、声やサウンドの質感が求められるような配信用にも適しているだろう。




本格的なレコーディング環境に必要な機器も内蔵


高級なマイクを活かすにはプリアンプやレコーディングエフェクトも必要だが、Axinoには録音に必須となる10種のエフェクトがバンドルされており、ヴィンテージコンプレッサー、EQ、プリアンプ、ディエッサー、リバーブなど、マイク以外の必要なものも大体バンドルされている。


APIやUREIなど本格的なレコーディングスタジオにある高級機器のエミュレーションも含まれており、もし実機ハードウェアでセットアップするとなると金額はもちろん配線やメンテナンスも大変なので、自宅録音用であればソフトウェアの方がメリットは大きいだろう。


DAWにエフェクトをかけた状態で直接録音することもできるし、録音時にはエフェクトを使わず素のマイクの音で録音して、DAW側であとからエミュレーションを追加/変更することもできる。


エフェクトかけ録りの場合はレイテンシーが気になるところだが、マイク内蔵のFPGAチップによる処理のためレイテンシーはほとんど発生しない。







USBマイクといえど本気なAntelope


あとからアナログ、ヴィンテージ系の味付けをすることが前提なので、USBマイク自体の録り音は極力クリアであってほしいところ。AxinoはAntelopeが培ったディスクリートプリアンプテクノロジーを採用したハイブリッドアンプが実装され、クリアで無着色のサウンドを実現している。このあたりはAntelopeならば信頼して良さそうだ。


また、AxinoにはAntelope Audioのハイエンドオーディオインターフェースと同じ最先端のテクノロジーが注ぎ込まれている。正確な64ビットAFCクロッキング、プロフェッショナル・クオリティなAD / DA変換を搭載し、最大192 kHz / 24ビットの解像度でハイエンドなレコーディングが可能。


ヘッドフォン出力には124dBのヘッドルームを提供するDACチップを搭載している。オーディオインターフェースとしても死角はなさそうだ。


以上の通り、1本のUSBマイクに、ハイエンドなオーディオインターフェース、スタジオで使用されるレコーディングに必要なヴィンテージ機器、そしてなかなか手を出せないクラスのものを多数含むマイクコレクションが含まれた、ハイエンドUSBマイクの決定打のような製品だ。


出荷は2021年第二四半期の予定で、間もなく出荷となる様子。シンプルな機材構成で本格的なレコーディングをしたいと考えている方には最適な選択の一つとなるだろう。


エミュレーションしているマイクや機器など、詳細はAntelope AudioのWebサイトで。



written by Yui Tamura

source:

https://en.antelopeaudio.com/products/axino-synergy-core/

photo:

https://en.antelopeaudio.com/products/axino-synergy-core/







SHARE