他界してなお新曲をリリースするアーティストは少なくないが、その話が1996年に亡くなった2Pac（2・パック）ともなれば話は別だろう。これまでに数枚の遺作アルバムをリリースしている2Pacによる新曲が近いうちにリリースされると遺産管理団体が発表した。

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ベストアルバムのリリースも？

新曲の発表とともにGreatest Hits albumの噂も出てきた2pac。この噂は2Pacのファンページに投稿されたもので真偽の程は定かではないが、4曲の未発表音源を含むものだと言われている。他にも1991年のデビューアルバム『2Pacalypse Now』から2 Pacが所属していたグループThug Life（サグ・ライフ）による1994年リリースのアルバム『Thug Life, Volume I』の間でレコーディング/リリースされた曲が収録されるとのことで、初期の2Pac楽曲がメインとなりそうだ。

アルバムのリリースに関しては2018年にも話が出ていた。これは2018年に遺産管理団体が2Pacへのロイヤリティの未払いをめぐり、Death Row Recordsとの5年間にも及ぶ訴訟で和解したことがきっかけとなった。その際に遺産管理団体は支払いだけでなく、いくつかの未発表音源も受け取っており、今後2枚のアルバムをリリースするだろうと話し合いがもたれていたのだ。

新曲リリースの信憑性

今回発表された新曲のリリースに関しても初めての話ではない。2 Pacの才能を初期から見出していたE-Love（E・ラブ）は、西海岸のベテランプロデューサー、DJ Battlecat（DJ・バトルキャット）がプロデュースした2Pacの未発表音源が2023年にリリースされるだろうと昨年12月にコメントしていた。レーベルや遺産管理団体のコメントではないところも、曲の存在を裏付ける理由になりそうだ。

E-Loveは2Pacの名曲「Changes」のプロデューサーでもあるBig D（ビッグ・D）から2Pacを紹介され、DJ Battlecatとともに初期の作品に携わってきた人物。そしてDJ Battlecatは「I Get Around」「Temptations」などのリミックスも手がけてきた。ここで話されている他にも未発表音源が存在することも明かしていたので、近い人物にしか知られていないエクスクルーシブ楽曲が存在することは間違いなさそうだ。