block.fmが選ぶ2020年の注目アーティストをピックアップ【海外編】

2020年に日本でもブレイクしてほしい海外アーティストをピックアップ。
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2020.01.02 08:00

written by TOMIO


ライターのTomohisa“Tomy”Mochizukiです。山梨を拠点に2019年は東京と往き来しながら、地元ではフリーペーパーの取材を始め、東京のお仕事ではフェスのレポートやインタビューなどもろもろ活動してきました。ありがたいことにあちこちでトミーと呼ばれることが多くなったんですが、そもそもトミーって名前、めっちゃいっぱいいますよね。で本名の智久は、かの智久界の頂点、山下さんがいらっしゃいますので、入り込むスキがない。なのでたまに親しい友人に呼ばれるトミオ名義で2020年は活動していこうと思います。以上業務連絡でした(どうでもいいな)。さて、2010年代の終わりに、2020年個人的にブレイクしてほしいアーティストを国内外からセレクトしてみました。普段、仕事場で民放のラジオばっかり聴いているので、なかなかディグできなかったのが正直なところ。だんだん感覚がおじさんになってきてて泣けます。



国内外の注目アーティストをセレクト。2020年にブレイクしてほしい海外アーティストをピックアップ


2020年にもなって“ブレイク”って死語? そこは大目に見ていただいて、2019年に聴いた国内外のアーティストの中から、10組をピックアップ。海外編5組を紹介。


エモの精神は死なない:Craig Xen


Lil Peep、XXXTentacion、Juice Wrld、まさにこれから、というときに才能あるクラウドラッパーたちが次々に命を落とし、アメリカの若者を取り巻く危険な状況、加えてアーティストのメンタルヘルスの重要性が浮き彫りになっている昨今。先に逝ってしまった彼らと親交を持ち、エモな世界観を継承する男がCraig Xenである。ヒューストン出身で、父親が黒人系、母親が白人系のミックスとして生まれた。インパクトのあるスキンヘッドにタトゥーという出で立ちでハードなラップから繊細な世界観のチルな楽曲まで幅広く描き出すのが魅力だ。エモラッパーの生命線である声も申し分なし。XXXTentacionの未発表アルバム『Bad Vibes Forever』でも共演している。Lil Peepとは3年前にすでに共演済み。Lil PeepとXXXTentacionとの交流を話したインスタライヴを配信し話題にもなった。2020年のエモラップの顔として更なる活躍を期待したい。





愛を読む人:Ian Isiah


NYはブルックリン出身のクィアシンガー。BIG SHUGGAの別名を持つ彼は、もともと少年聖歌隊出身で今では、Blood Orangeの『Negro Swan』にも参加する気鋭のアーティストである。ファッションに精通し、ロングヘアーに切れ込みの入った眉が特徴。ジェンダーレスで官能的な歌声が美しく響く楽曲の数々は、Blood Orange、Daniel Caesar、Frank Oceanあたりが好きな人は好みなはず。エレクトロプロデューサーSinjin Hawkeを起用した「247」、「10K」、「Sweat」といったシングルをリリースしたのち、ミックステープ『The Love Champion』をリリースし注目を集め、2018年11月にはこれらのシングルを網羅し新曲を追加したミニアルバム『Shugga Sextape Volume 1』をリリースした。Sextapeというタイトルはそのままに、公開されたMV「GOD」では恋人と思わしき人物との交流を赤裸々に映し出している。




ナイフを持ったハローキティ:REI AMI


Spotifyでプレイリストを聴いていたら出会ったREI AMI。自身でもプレイリスト『REI』と『AMI』を公開していて、ジャケットにはみんな知っているあの“レイちゃん&亜美ちゃんのイラストがそれぞれ使われている。日系人かと思いきや、彼女はソウル出身の韓国系アメリカン。Geniusのプロフィール欄では「Hello kitty with a knife」なんて書かれている。鋭い目つきでローファイなトラックの上にサクっとマンブルなラップをかます。ラップだけでなく歌唱を取り入れた楽曲もある。まだ楽曲は少ないけれど「SNOWCONE」ではお尻フリフリなMVが人気のMia Gladstoneをフックで引っ張りだしたり、自身のファッションスタイルについてや、韓国系であることをレペゼンしている。アジアンアメリカンの88risingルート以外の、USでの成り上がりを見てみたいけど、REI AMIはどんなストーリーを辿っていくのか気になる。




フロリダのシンデレラボーイ:Dominic Fike


個人的には2019年のベストアーティストの1人。「3 Nights」を皮切りにその名を知らしめたラッパー/シンガー。好きなコに思いを馳せて、パームスプリングのモーテルに3泊したことを歌った曲だ。フロリダの出身らしい、リラックスしたリゾート感のあるムードがたまらない。ローファイなサウンドにラップとボーカルを乗せた「Açaí Bowl」は彼の魅力が存分に詰まった曲だ。もう充分ブレイクしているアーティストで、シンガーのHalseyも彼のファンだとTwitterで言及するほどだ。1月発売のHalseyのアルバム『manic』にも参加している。みんな大好きBROCKHAMPTONのリーダーKevin Abstractの『ARIZONA BABY』収録の「Peach」に参加。block.fmプログラムINSIDE OUTで『BEST PRODUCER OF THE YEAR』を獲得したプロデューサーのKMさんとDMでDominic Fikeについてたまたまやりとりさせていただいた際には、「楽曲もいいけどライヴがとにかくヤバイ」と太鼓判を押していた。2020年来日公演あったら絶対行くなあ。




己の忍道を貫くスクスクマン:Dear Silas


2月にJ.ColeのレーベルDreamvilleのアーティストであるJ.I.Dが来日するとのことで、同じDreamville所属のBasと迷ったんですが、Basと同様にキャラが立っていて、リラクシンなキャラが愛おしいラッパー/シンガーDear Silasをセレクト。Dreamvilleではないけど通ずるものがあるアーティストである。RCAレコーズと契約して2018年11月にアルバム『The Last Cherry Brossom』をリリース。「Skrr Skrr」でヒットを飛ばしエクスクルーシヴなライヴ動画配信チャンネル、Vevo DSCVRでもピックアップされた。彼はトランペッターとしてのスキルを持っており、動画の中でもトランペットを演奏している姿が観られる。いちばんの特徴は、彼の額を見てほしい。そう、『NARUTO』に出てくる木の葉の里の鉢金が巻かれている。この鉢金こそが彼のトレードマークである。だからてっきり、木の葉の里の出身かと思ったらミシシッピ州ジャクソンという街の出らしい。どうか、日本のサブカルチャー好きであろうDear Silasを日本に呼んであげてほしいと思う。




Photo:Facebook/CRAIG XEN ,Facebook/IAN ISIAH MUSIC,Facebook/REI AMI,Facebook/Dominic Fike,Facebook/Dear Silas




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