Ella Mai、Slowthai、Flohio、2019年に活躍が期待される注目すべき新人アーティストをチェック!

今年ブレイク必至の期待の新人アーティストの押さえておくべき注目曲を今すぐチェックしておこう。
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2019.01.03 10:00

昨年末にイギリス・BBCが、毎年恒例の翌年の期待の新人アーティストを選出する“BBC Sound Of 2019” のロングリストを発表した。 


新人アーティストの登竜門“BBC Sound Of”、2019年の注目は?  


2018年は、今年来日を果たしたSuperorganism、Pale Wavesなどの若手人気バンドや、Rex Orange County、IAMDDB、Khalidらもノミネートされ、予想どおりの活躍を果たした1年になったことは記憶に新しい。


そして、2019年版となる“BBC Sound Of 2019”ロングリストには、Dermot Kennedy、Ella Mai、Flohio、Grace Carter、King Princess、Mahalia、Octavian、Rosalía、Sea Girls、Slowthaiら10組の人気若手アーティストたちが選出されており、その中からトップ5が再選出されたショートリストが今年1月7日に発表されることになっているが、今回、block.fmではその発表に先駆けて、独断と偏見で特に注目するべき新人アーティストを3組ピックアップし、彼らの魅力を紹介する。




Ella Mai 


2018年12月に発表された第61回グラミー賞ノミネート作品では、「最優秀楽曲賞」に同年の大ヒット曲のひとつとなった「Boo'd Up」がノミネートされたロンドン出身のシンガーElla Maiだが、この"Sound Of 2019"でも彼女が大本命か? 



大物プロデューサーのDJ Mustardにその才能を見出された逸材であるElla Maiは、2016年にリリースしたEP『Time』では、Ty Dolla $ignをフィーチャーした「She Don’t」で音楽ファンの注目を集め、その後、『Change』、『Ready』といったEPのリリース。



そして、2018年にはシングルヒット曲で先述の「Boo'd Up」を収録したデビューアルバム『Ella Mai』をリリースし、高評価を獲得している。90s R&Bテイストな曲が魅力の彼女だが、やはりキーとなる曲は「Boo'd Up」。同曲のヒットでの人気、知名度の上昇がどこまで“BBC Sound Of 2019” の審査に影響を与えるのかに注目だ。




Slowthai  


近年、グライムシーンのSkepta、Stormzy、UKドリルシーンの大物ラッパーGiggsらの活躍で注目を集めるUKラップ。そのほかにも2016年に”Sound of 2016”にも選出された実績を持ち、昨年は、東京での単独来日公演の成功も記憶に新しいLoyle Carnerなど、イギリスでも世界的なヒップホップの盛り上がりとリンクするようにラップの人気は目を見張るものがある。そんなUKラップシーン期待の新人が今回ノミネートされているロンドンの北西にあるノーサンプトン出身の若手ラッパーのSlowthaiだ。 


Slowthaiは、現状、日本での知名度はほぼないに等しいといった感じだが、その実力については、すでに多くの海外の有名カルチャーサイトが特集を組んでおり、現在のUKラップシーンの注目すべき次世代アーティストとしてフックアップされている。中でも彼の名前を一躍有名にしたのが、2018年にリリースしたシングル「T N Biscuits」、メランコリックなトイサウンド系シンセが印象的で、MVでの女性と抱き合う姿が印象的な「Ladies」。



また9月にはグライムテイストの「Drug Dealer」ほか5曲を収録したEPの『RUNT』をリリース。UKヒップホップ/グライムの両サイドからの注目を集める彼は”プリンス・オブ・ノーサンプトン”として目下、UKでの人気を急上昇させているだけに、”Sound Of 2019”では、Ella Maiに次ぐ本命の1人と言えるだろう。




Flohio  


インディーポップからヒップホップまで近年、注目アーティストを次々に輩出するサウスロンドンシーン。昨年の”Sound of 2018”では、Rex Orange Countyがこのシーン発のアーティストとして注目を集めたが、今年は女性ラッパーのFlohioに注目だ。


ロンドンの女性ラッパーではすでにLittle Simzがブレイクを果たしており、UKラップシーンでも女性ラッパーたちの活躍は今や注目の的で、先述のSlowthaiとともに今年のブレイク候補として名前が挙がったのが彼女だ。そのラップの特徴はインテリジェントで詩的なリリック。またヒップホップからグライムまで乗りこなすビート感性にも注目。特にインダストリアルなテクノ経由のグライムビートと彼女のラップの相性の良さには定評があり、注目を集めたL-Vis 1990とのコラボ曲「Yeah Yeah」、Modeselektorとのコラボ曲「Wealth」を聴けばそのあたりのことはご理解頂けるはず。



それ以外にも昨年は『Wild Yout』EPをリリースし、UKシーンで話題に。シングルとして先行リリースされた「Wild Yout」を含むドラムマシーンTR-808系の低音をスライドさせるようにして音程の変化をつける”808スライド”手法を用いたトラップをよりインダストリアルにしたインダストリアルトラップを取り入れたダークなサウンドは、USのものとは違ったインダストリアルなグライムを生み出したUKらしさを感じるため必聴だ!




King Princess、Octavian、Rosalíaにも注目 


そのほかにもノミネートされているアーティストの中で高く評価されているのはインディーポップ系で、”次世代の若きクィア・アイコン”と呼ばれるアメリカ・ブルックリン育ちでLAを拠点に活動するシンガーソングライターKing Princessも本命視されている一人。彼女は昨年スタートさせたDiploとの「Silk City」名義での活動でも注目されたMark Ronsonのレーベル「Zelig Records」の第1弾アーティストとしてデビュー。注目曲はCharie XCXもお気に入りに挙げる「1950」で、アティチュードともに注目されているヤングスターだ。



またUKシーンではフランス出身で、あのDrakeも認めるロンドンを拠点に活動するラッパーのOctavian、スペイン・カタルーニャ州出身のシンガーソングライターで、今、ラテンシーンから熱い注目視線を注がれるRosalíaなども今年要チェックすべきアーティストと言えるだろう。



果たしてショートリスト5組に残るのは一体どの新人アーティストになるのだろうか? さらにその中から2019年、さらなる躍進を果たすのはどのアーティストになるのだろうか? まずは1月7日に発表される“BBC Sound Of 2019”のショートリストに注目したい。


written by Jun Fukunaga

source:

https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-46466338


photo: BBC



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