block.fm

NEWS / ARTICLES

RADIO PROGRAMS

FOLLOW US

Copyright © 2011-2021 block.fm

SEARCH

ナビゲーターやDJ、番組名、記事タイトル、文中ワードで一括検索することができます。

注目のキーワード

Copyright © 2011-2021 block.fm

UKで人気沸騰中のジャンル・グライム、1年間でアルバムセールスが100%以上増加

2017/06/25 19:00
admin
img
近年の人気再燃がセールス面での成長を促す

Written by Jun Fukunaga Photo by BPI 多種多用なダンスミュージックが存在するイギリスのクラブシーン。最近では、新しいベースミュージックのジャンル”Wave”などがアンダーグラウンドで注目を集めていたりもするが、やはり近年のUKダンスミュージックの顔と言えば、2000年代にロンドンで生まれたグライムだ。その証拠に代表的なアーティスト、スケプタ(Skepta)が昨年リリースしたアルバムは『Konnichiwa』はヒットを飛ばし、権威あるイギリス版グラミー賞と言えるマーキュリー賞で、デヴィッド・ボウイ、レディオヘッドら大物の作品を押さえ、最優秀アルバム賞を受賞したり、シーンの若手で随一の人気を誇るストームジー(Stormzy)のデビューアルバム『Gang Signs & Prayers』が今年発売され、ヒットチャートの1位に輝いていることなどから、今、UKで最もアツいジャンルになっていることがうかがい知れる。

また、スケプタのレーベル「Boy Better Know」は、カニエ・ウエスト、ドレイクら世界のヒットチャートを席巻する大物アーティストとの親交もあり、特にドレイクが今年発売したプレイリスト『More Life』にスケプタ、その周辺のUKヒップホップシーンの大物ラッパー、ギグス(Giggs)がフィーチャーされたことで、UK以外でもその存在が大いに知られるきっかけになったことも記憶に新しい。
このように本国における再燃した人気と知名度をワールドワイドに拡大させたことが影響してか、2016年5月から2017年5月までのセールスが急上昇していることが明らかになった。英国レコード産業協会(BPI)のレポートによると、この1年間でグライムのアルバムのフィジカルセールスが109%も上昇しており、デジタルセールスでも51%の上昇をマーク。さらにストリーミングでも約15億回のトラック再生数を記録しているようで、これは昨年比138%増という数字となっており、このストリーミングの結果がアルバムセールに好影響を与えているとも報告している。そして興味深いのがアルバム相当単位セールスの市場シェア率。1位のポップスが36%に対して、グライムはわずか1.6%となっているが、シーンやアーティストを厳密に定義して分類することが困難とされているため、実際は他のヒップホップなどの“アーバン・ミュージック”のカテゴリーに紛れていることもあり、そのシェア率の実数はそれよりも高い可能性があるようだ。grime-genre.jpg
Photo by BPI
UKの音楽が直近で世界中を席巻したのは、90年代のOasisらロックバンドに代表されるブリット・ポップ・ムーブメントだが、このままグライムの人気が拡大し続ければ、当世を代表するUK音楽となる可能性は決して否定できない。そう思うと、クラブミュージックファンとしてはワクワクしてくる。グライムは、UKユースカルチャーを代表するテン年代の“クール・ブリタニア”となり得るのか? 今年もこのジャンルから目が離せなくなりそうだ。参考:http://www.bpi.co.uk/home/is-grime-set-to-clean-up-as-it-shifts-to-the-mainstream.aspx【この記事に関連するおすすめはこちら】

この記事をシェア