Written by Jun Fukunaga Photo by Great Big Story/YouTubeblock.fmの番組でもおなじみの「ブーン」と音響効果で使われる「エア・ホーン」。これは元々は70年代~80年代のジャマイカのレゲエシーンで盛んに使われてきたものだが、近年はヒップホップの有名アーティストたち、トラヴィス・スコット、ミッシー・エリオット、ドレイクらから、ビヨンセ、マドンナらまでの曲でも使用されるいわば、アーバン系の曲にとっては必須のエフェクト音になっている。そんな「エア・ホーン」がどのようにして、レゲエからヒップホップに導入されたかを説明するのがこの動画「The Origin of the Hip-Hop Air Horn」。
動画のホストを務めるのは、ヒップホップファンの間で人気のラジオ局「Hot 97」の元DJのCipha SoundsことLuis Diaz。彼曰く、先述のように今ではヒップホップにおける必需品となっているこのエフェクトは、2000年代初期に番組で使われたことによって、徐々に浸透していくことになり、後にビッグチューンがかかり、それをつけ加えることで非常に盛り上がるという流れが出来上がったそうだ。また、動画では最初は現在よく聴けるようなリズミカルな連打的な使い方を人力でするのは難しかったらしく、PCでエディットし、ボタンひとつでそのような連続したサウンドを出せるようにしたというこぼれ話も語られる。Cipha Soundsは、動画の最後で、「自分がこの『エア・ホーン』を作ったわけではないし、パーティーでそれを使ったオリジネーターではないが、ラジオにおいては自分が先駆者として知られるようになった」と、その矜持を覗かせる。ヒップホップオリジネーターのDJ Kool Hercがジャマイカからニューヨークに移り住み、当時のレゲエシーンのパーティーのように場を盛り上げるためにヒップホップ黎明期のブロックパーティーでも使われたという「エア・ホーン」。人に歴史があるように、モノにも歴史がある。それは今や定番となった「エア・ホーン」も然りということをあらためて、この動画は教えてくれる。参考:https://youtu.be/L75QPBUWzj0【この記事に関連するおすすめはこちら】