teenage engineeringがOP-Zの触覚サブウーファーモジュール「rumble」を発売

高精細振動触覚フィードバックと心理音響テクノロジーでビートを感じることができる?
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2019.09.16 03:00

音響心理学を利用したテクノロジーで低音を感覚的に再現し感じさせる


小型音楽ガジェット界のリーダー10代工学ことteenage engineeringが、ポータブルシンセサイザー/シーケンサーOP-Zの拡張モジュールrumbleを発売。同社の説明によれば「高精細振動触覚フィードバックと心理音響テクノロジーを用いて、人間の脳をまるで強力なディープサウンドを発するサブウーファーの隣に立っているかのように錯覚させます。つまり、ビートを感じることができるのです。」


うん・・・聞き慣れない言葉だらけですっかり煙に巻かれた気分。とにかくすごそうだ。

ちなみにサイレントメトロノームという機能も搭載しており、ライブやレコーディングなどの音を鳴らせない環境での振動メトロノームとしても使える。




共同開発したテック企業「lofelt」って?


rumbleはドイツのテック企業lofeltとのコラボレーションして開発されたモジュール。同社は同じテクノロジーを利用したBassletという、腕時計のような形状のガジェットを発売しており、クラウドファンディングkickstarterでも大きな出資を集めて話題になった。


同製品はウェアラブルサブウーファーというコンセプトで、10Hz から250Hzの低音がなっている間だけ振動することにより、心理的にサブウーファーの低音を感じているような錯覚を起こすという原理だ。国内でもレビューされているので、詳細はレビューなどを検索してみていただきたいが、普段イヤホンで聞いている音楽の聴感とは違う印象になると、ポジティブなレビューが多い。






子供騙しではなく制作・試聴環境を改善する新たな手法になるか


低音のなったタイミングで大きなサブウーファーの近くにいるときのようなブルブルが作動するという原理は、プロのオーディオ愛好家やクリエイターの方は子供騙しのような印象を受けるかもしれない。しかしこのシステムは音楽制作のモニター環境の限界を補完する新しい発想なのではないかと思えた。


スピーカーのサイズを小さくすると物理的に大きな振幅を作ることは難しくなり、キックドラムのディケイやベースなどの低域は聞こえづらくなっていく。このため携帯電話やOP-Zに搭載できるサイズのスピーカーでは、ダンスミュージックの肝となる低音を感じづらい。だからと言って内蔵スピーカーがダメかというとそうではなく、teenage engineeringの小型シンセで遊んでいると、懐かしのゲーム機のようなチープでペチペチとしたサウンドでの制作がだんだん楽しくなってきて、結構作り込んでしまうことがある。


電源をいれたらすぐに音がなるという魅力に加え、内蔵スピーカーのサウンドには余計なことに気を取られずに制作に没頭してしまう何かがあるのかもしれない。しかし本格的に作り込もうと考えていざDAWに取り込んでみると、内蔵スピーカーで楽しく作っていた時とは曲の印象が違ってしまうことがある。例えばチープなエレクトロポップ風のキックだったつもりが、スピーカーで鳴らすとHIP HOPのような迫力あるキックがドゥウン!と重く鳴り響いていたり、、これは上述の通り内蔵スピーカーでは仕方のないことだが、もしrumbleで低域の減衰まで振動が感じられるのであれば、実際の低音は聴こえなくてもキックのディケイの長さなどを調整できるだろう。


つまり低音の聴こえない小さなスピーカー環境でも、低音部用の振動するメーターのような感覚で使えるのでは?という期待ができる。また、低音が派手に感じられれば単純に作っててテンションの上がる感じはありそう。

日本国内での展示開始が楽しみな機材だ。


rumbleの価格は89米ドルで現在はteenage engineeringオンラインストアにて販売中。


▼teenage engineeringの新作シンセ「OP-Z」について、中の人にガッツリ聞いてきました!



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written by Yui Tamura


source:

https://teenage.engineering/products/op-z/modules/rumble

https://www.minet.jp/brand/teenageengineering/top/

photo:

https://teenage.engineering/

https://lofelt.com/



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