北欧の至宝 エレクトロデュオRöyksoppの人気曲

アーティスティックで洗練された曲を生み出すRöyksoppの魅力
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2018.05.08 06:32



アーティスティックで洗練された曲を生み出すRöyksopp


極寒の北欧から生まれたRöyksoppの曲は、エモーショナルなヴォーカルと実験的なエレクトロを巧みに混ぜ合わせた、限りなく洗練されたアーティスティックな楽曲が特徴的だ。抜群の個性と創造性を発揮するRöyksoppは、「Poor Leno」などのシングルで全世界100万を超えるヒットを生み出した。




Röyksoppの輝かしい軌跡と人気曲


Röyksoppはノルウェー北部の都市トロムソ出身のスヴェイン・ベルゲとトルビョルン・ブラントの2人組エレクトロデュオだ。12歳から交友が始まった2人は、SF映画と電子音楽にのめり込んでいく。ドラムマシーン購入がキッカケとなり音楽制作をスタートさせ、80年代にエレクトロを輩出した都市トロムソの影響をモロに受けて育つ。2人は98年にRöyksoppを結成し、正式にデビューする。


アーティスティックなRöyksoppは実験的な音楽制作をを続けた先に、2001年デビューアルバム「Melody A.M」をリリース。エレクトロからアンビエントまで様々音楽をミックスしたこのアルバムは、氷点下のダンスミュージックと紹介される。スローなテンポでダークなアングラ感がありながらも、美しくアーティスティックな楽曲というコントラストがスタイリッシュだ。収録された曲の「Poor Leno」や「Eple」などの曲がクラブシーンで大ヒットを記録し、全世界で100万枚のセールスを記録。Röyksoppの名前は世界中に知れ渡ることになる。「Poor Leno」はアーランド・オイエの聴き心地の良いヴォーカルに、ドラムンベースとクールな電子音を組み合わせたサウンドがお洒落で心地良い人気曲だ。2003年には日本のフジロックフェスティバルにも出演し、日本のファンを大いに沸かせている。「Eple」は宇宙的なサウンドとドラムンベースなサウンドを組み合わせた、軽さと重さのバランスが絶妙で、スタイリッシュな仕上がりの人気曲だ。Röyksoppはペットショップボーイズの流行などシンセポップの影響で、次第に歌モノへ志向が強まっていく。セカンドアルバム「The Understanding 」を2005年にリリースすると、Röyksoppの新境地を拓いた新しいサウンドが注目を集める。新曲「What Else Is There?」はエレクトロをベースにスウェーデンのカリン・ドレイヤーをフィーチャリングに迎え入れ、美しく壮大でスタイリッシュな世界観をドラマチックに表現している。




2005年には再度来日してフジロックフェスティバルに出演し、レッドマーキングの外まで膨れ上がったオーディエンスを熱狂させ、そのステージパフォーマンスは伝説として語り継げられている。2009年になると、Röyksoppはサードアルバム「Junior 」と「Senior」をリリース。この2枚は光と影のようなアルバムで、エネルギーに溢れたポジティブな楽曲が収録された「Junior 」と、内省的でダークなアンビエントが美しい楽曲に溢れた「Senior」というコントラストが秀逸だ。さらに4年後にRöyksoppは、「Do It Again with Robyn」をリリース。アメリカ、ヨーロッパ、日本と世界中のエレクトロチャートを総なめにし、世界中のフェスやイベントをソルドアウトさせ、シーンの最前線に再度躍り出た。


Röyksopp & Robyn - Do It Again


Röyksoppという音楽の完成


実験的でアーティスティックという確固たるスタイルを持ちながらも、キャッチーな王道のエレクトロにも近づけたり、様々な楽曲を創造してきた北欧の至宝Röyksopp。世界中のフェスティバルや音楽イベントに精力的に出演し、ミュージックファンを熱狂させ続けた。そしてついに2014年、ラストアルバムとなる「The Inevitable End」をリリースし、Röyksoppという音楽の最高到達点に辿り着いた。空前のスケール感の中に流れる、洗練された宇宙的な電子音のシャワー、高速のブレイクビーツ、ヴォーカルのエモーショナルかつ神秘的な歌声のコラボレーションが、宇宙遊泳しているかのような深遠な世界観を創り出している。極めてアーティスティックな楽曲でありながら聴きやすさもあり、複雑で深く静かでありながら圧倒的なスケールを感じさせる、Röyksoppの最後のアルバムを飾るにふさわしい、極上の音世界と呼べる名曲になったのではないだろうか。



Photo: https://www.facebook.com/Royksopp/

Written by 編集部




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