アシッド・ハウスの先駆者、Sleezy D.が死去。葬儀費用のクラウドファンディングが開始

"I've Lost Control"で知られるシカゴ~アシッド・ハウスの謎多きパイオニア、Sleezy D.が腎不全にて亡くなった。盟友Marshall Jeffersonが葬儀費用の募金を呼び掛けている。
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2019.06.15 08:30

Sleezy D.ことDerrick Harrisが腎不全にて死去


“I've Lost Control”で知られる、シカゴ~アシッド・ハウスのパイオニア的存在であるSleezy D.ことDerrick Harrisが腎不全にて亡くなった。各種ニュースサイトでの報道の他、Graeme ParkやMike Servitoなども追悼のコメントをTwitterにて出している。




“I've Lost Control”は名門Trax Rechordsより86年に12インチでリリースされた。Phuture “Acid Tracks”などと並んでアシッド・ハウスの始祖的存在と言っていいこの曲は、荒々しいドラムマシーンと男たちの呻き声に満ちた、今となっては想像することしかできない、当時のシカゴのナイト・シーンの熱狂と混沌をそのままパッケージングしたような曲調だ。この曲の放つエネルギーはこの2019年に聴いても一切枯れることなく、今朝に見た悪夢のように生々しい。このサウンドは特異点としてハウスの持つエネルギーの幅の「限界値」として、今なお広く深く影響力を持っている。Ron Trent、Green Velvet、Jamal Mossと言った後続のシカゴ・ハウス第二、第三世代はもちろん、日本で、より近しい例で言えば、ZZZ(DJ Nozaki)とNIPPS a.k.a. HIBAHIHIによるアシッド・ラップ・ソング“1111(303+808)”などは正しくその遺伝子を感じさせる。






Marshall Jeffersonによる葬儀費用のクラウドファンディングが開始


Sleezy D.は寡作なこともあってかミステリアスな存在で、“I've Lost Control”の共作者としてクレジットされるVirgoこと、こちらもシカゴ・ハウスのレジェンドMarshall JeffersonこそSleezy D.の正体では?と噂されるも(この時代のレコードの名義、実作者、曲の権利などは曲同様非常にカオスだ)Marshallは2013年のインタビューにて「Sleezy D.は実在する人物だ。みんなSleezyが大好きだった」と答えている。


そのMarshallが発起人となって、Sleezy D.の遺族のために葬儀の費用をクラウドファンディングにて募っている。クレジットカードにて日本からの参加も可能。興味のある方は是非、サイトをチェックして欲しい。


written by:Kotetsu (STUDIO MAV / ピクニックディスコ)


source: https://www.gofundme.com/pioneer-derrick-harris-sleezy-d-funeral?fbclid=IwAR0Mk5c5g2Btj-CNO566eplIG_gYTunT1lE3TJMTeH5s9hlt0iWUBYFx2f0



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