感染症の影響で世界中で自粛生活が続く中、職場に足を運ばずにリモートワークで対応している人も多いだろう。いざ家で仕事ができる! となり好きな音楽をかけてみても、聴き入ってしまって仕事にならない。そんな方は是非この記事を参考にオリジナルのプレイリストを作ってみてはいかがだろうか? 音楽セラピストの意見も参考に、仕事のはかどる自粛生活を。
自宅で仕事をしようとする場合、1番の難題は慣れない環境で気が散ってしまうことだろう。まずはウォーミングアップも兼ねた曲が必要になる。これは「ISO Principle」、日本語では「同質の原理」と呼ばれる音楽療法に基づいた方法で、アメリカの音楽セラピストであるKirsten Nelson(キルステン・ネルソン)も「気分の沈む朝には、落ち着いた曲から始めて徐々に気分を盛り上げることだ」と話している。
参考までにKirsten Nelsonが提案しているのはThe Beatles(ビートルズ)の名盤『Abbey Road』に収録されている「Here Comes The Sun」。ミッドテンポな優しいメロディが仕事に向かい始める気分を整えてくれるはずだ。
音楽療法の研究者たちは曲のテンポが早いほど、仕事(パフォーマンス)の効率が上がることを発見している。音楽のテンポと生産性の関係を調べたある研究では、ほとんどの被験者が121bpm前後のペースの音楽を聴くと最高のパフォーマンスを示したそうだ。例を出すとCarly Rae Jepsen(カーリー・レイ・ジェプセン)のヒット曲「Call Me Maybe」、懐かしい曲が好きな方はWhitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)「I Wanna Dance with Somebody」、Diana Ross(ダイアナ・ロス)「I Will Survive」などが当てはまる。
Kirsten Nelsonはこうした”パワーソング”を見つけることによって、「集中力を要する仕事に励むにあたってモチベーションを向上させることに繋がり、重要な存在である」とコメントしている。モチベーションを維持するためにも仕事のタスク毎に”パワーソング”が追加されていると好ましいだろう。
テンポや雰囲気を気にしていたところで、自分の好きな曲で作られたプレイリストを聴いていたら歌詞が耳に入って集中できない! といった経験は誰しもがあるだろう。研究結果によると耳馴染みのある歌詞の入った曲は逆にパフォーマンスが低下することもあり、楽しい曲を聴くことが重要である一方で気が散ってしまう原因にもなるとしている。
そんな時はあえて歌詞のない曲を追加してみてはどうだろう。思いあたらない場合はピアノ、ドラム、ベースとシンプルな構成で無駄を削ぎ落としたサウンドが魅力のDawn Of Midi(ダウン・オブ・ミディ)などが良いという。気分を害することなく、自分の世界に没頭できるはずだ。
家から出ないリモートワーク生活を続けていく上で、音楽は重要なエッセンスになるはず。上に挙げた楽曲はあくまで一例なので、参考に自分だけのプレイリストを作ってみてはいかがだろう。
好きなアーティストを好きなだけ、も楽しいものだが、この機会に普段触れないであろう曲との出会いを探してみるのもオススメだ!
written by BsideNews
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