アナログ音楽ソフト需要が高まる中、レコードに続いてカセット市場は成長するか?

デジタルのミュージック普及の一方でアナログも人気!!レコードに続いてカセット市場は成長するか?
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2018.07.22 13:16

デジタルのミュージック普及の一方でアナログも人気


iPodの登場は音楽業界に革命を起こし、CD売上に大きな影響を与えたと言われる。一方、1980年代まで市販音楽ソフトの大部分を占めていたレコードは、独特な重厚感が楽しめるという事でデジタルサウンドに飽き始めたヤングの間で需要が増している。では、この流れに乗ってカセット市場も成長するのであろうか?


まずはじめにレコードの魅力とは?



音楽レコードソフトとは、アナログな商品のため、聴けば聴くほど音が悪くなっていく事・または保存が大変な事が大きな弱点と言われてきた。また、1つの長い作品を聴く際に途中でA面とB面を裏返す作業も行わないといけないこともユーザにとって大きな悩みであった。


そんな中、これらの弱点を見事にカバーしてくれるCD(コンパクト・ディスク)というものが1980年代後半に登場し、まずアーティストはレコード・CD両方とも発売するようになった。しかし、バブル期の中で便利なCDプレーヤー(ハード)市場が一気に成長したことにより、1990年代になるとアーティスト側はレコードソフトを基本的に発売しないようになる。それに連動して一気にCD音楽ソフト市場も成長し、裏返し作業が要らない事・何千回聴いても音が悪くならないCDの存在にユーザ達は歓喜した。しかし、1990年半ばの時点で既に、アナログサウンドにはあってデジタルサウンドにはない独特な重厚感に強い興味を持つ人・懐かしさを感じる人が現れ始める。その流れが途絶えることはなく、レコードソフトが基本的に発売されなくなってからもアナログ音楽機器は一部の間で高い人気を誇るようになっていった。


また、一部の大物アーティストが、アナログミュージック好きの人々の需要を見越して新作発表時にアナログ盤を限定発売すると、その商品は瞬く間に完売となる現象も起こるようになる。2000年代に入って、iPod登場で音楽ソフトの無形が進む中においてもレコードは高い人気を誇り、重厚感のあるサウンドを求めてレコードプレーヤーを買い求める若者は後を絶たない。


カセットテープとは何?



MDが普及した2000年代以降に生まれた世代の間では、どんなものなのか知らない人も出てきていると言われるカセットテープ。この商品は、音楽ソフトがレコードからCDに切り替わり、街にたくさんのレンタルCD店が存在していた時代に需要が伸びて全盛期を迎えていた商品である。ユーザは、このカセットテープを使って購入したCDまたはレンタルCDをカセットテープにダビングし、オリジナルのカセットテープを作ることが可能だ。なお、大まかに分けて3つのランクがあり、ノーマルポジションが最安値・ハイポジションが中間、メタルテープが最高級というような構図となっていた。


そして、最高級のメタルテープはノーマルポジションのテープと比べてやや高価ながら、音質が良く音の劣化が起こりにくいため、市場に登場してから需要が急成長していったことで知られる。ただし、1990年代後半からMD(ミニディスク)が登場し、購入したCD・またはレンタルCDをカセットではなくMDにダビングする人が激増したことにより、需要は一気に下降した。さらにiPodなどのデジタルミュージック機器が登場したことにより、カセットの需要はさらに低くなっていったという歴史をもつ。


カセットにも十分成長の可能性があり


デジタルミュージックの普及の一方でアナログ回帰の流れも存在し、この流れの中でレコードに続いてカセットの需要も成長していくかどうかについては意見が分かれる。例えば本の世界においては、部屋の中が本だらけにならないように、または引越しが楽になるように紙の本を捨てて電子書籍に買い替える人が増えてきている。一方、音源はファイルとして所有するのではなく、形のある状態で置いておきたいというユーザも多い。そんな中、もしカセットテープに従来のテープを上回る品質の商品が登場した場合は、MDよりダイナミックな音が楽しめるカセット商品市場が急成長する可能性も十分あるだろう。


Photo: https://www.pexels.com/


Written by 編集部

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