戦車に乗り火炎放射器をぶっぱなす!! Post Malone「Psycho」はオーバーキルの破壊力

Post Malone(ポスト・マローン)が、Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン)を迎えてバイラルヒット中の「Psycho」。曲もヤバイがミュージック・ビデオもヤバイ。
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2018.03.28 12:00

ダウンビートトレンドの先端を突っ走るPost Malone。グリルズをハメていても歯に衣着せぬ物言いから、物議を醸すこともあるがそれが彼を“ロックスター”たらしめる。「マローンはヒップホップにリスペクトがねえ」なんて批判もチラホラ。それでも我が道を行くのがヒップホップだろ?といわんばかりの「Psycho」MVをチェック。盛りに盛りまくった魅せ方をするのもヒップホップの楽しさだ。



冒頭からクライマックス。荒廃した近未来で奮闘するクリーチャーハンター・マローン!! 


この楽曲で「Psycho」という言葉は、「ヤバイ」の文脈で使用されている。つまり俺たちのライフスタイルは超ヤバイよ。という内容なのだが、ビデオはまた違ったベクトルでPsycho(ヤバイ)だ。舞台は荒廃した近未来。そこに颯爽と登場するPost Malone。愛車の戦車に乗っている。ヒップホップアーティストのビデオではありとあらゆる車両が登場してきたと思う。だけど戦車って斬新。バトル漫画でインフラが加速しすぎた結果、「わたしの戦闘力は53万です」的なバイブスを感じる。どうやら一帯に巣くうクリーチャーを退治して回っているようだ。すでに公開されていたオーディオビデオに映し出されていた、犬のようなクリーチャーである。小さな少女が身を寄せる廃車場で、クリーチャーとエンカウントしたマローン。火炎放射器で立ち向かう(戦車は乗り物です)。



うあああああ!!! 



楽曲とリンクしない潔さ。突き抜けたやりすぎ感がカッコイイ


とまあ序盤の展開をご紹介するだけでも「Psycho」であるということが分かっていただけただろう。日本だと特に、ミュージックビデオと楽曲の内容はリンクしていることが多く、意味のあることこそが美徳という感覚は日本特有なのかもしれない。その点、アメリカのヒップホップビデオは楽曲の歌詞との関連性など二の次(もちろん楽曲の特性にもよる)である。映像は映像で表現できることをしっかりと見せている。意味を持たせるために考えすぎて、意味にとらわれてしまうとかえって退屈なものになってしまう。「Psycho」に至っては「ヤバイ」の一点突破だ。オーバーキル。やるならとことん突き抜ける潔さが人を惹きつけるのではないか。という考察すら野暮である。長々と書き連ねたところで言いたいことはただひとつ。 オチを含め、つっこみどころ満載のビデオを見てほしいってことだ。






おまけ:Lil DickyのUS版「君の名は」的なビデオが大ヒット


内容とリンクするMVでドンズバだった作品を挙げるとすると、block.fm のラジオプログラム INSIDE OUTでも紹介されていたLil Dicky(リル・ディッキー)の「Freaky Friday feat. Chris Brown」が最高だ。Chris Brown(クリス・ブラウン)とLil Dickyが入れ替わってしまい、お互いがお互いの入れ替わった心境をラップするというもの。US版「君の名は」はこの2人でいいんじゃないかな。ビデオの最後ではスペシャルすぎるゲストたちが登場する。徹底した作り込みで人気を獲得した好例。何度も見たくなるよね。






ケンダル・ジェンナーと入れ替わりたい。


参考:

https://www.youtube.com/channel/UCOhtMAg7xh8wv_wUHMgFc-Q


Written by TOMYMOCHIZUKI

Photo:PostMalone VEVO





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