人気回復なるか!? アカデミー賞が新たに「Popular Film」部門を設立

映画評論家の声に頼らず一般客に評価の高い映画が選ばれる「人気映画」部門。視聴率の回復を目指す映画賞。
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2018.08.19 22:00


アカデミー賞が新部門を設立


アカデミー賞は新たに人気映画の業績を讃えるべく「Popular Film(人気映画)」部門の新設を理事会で発表した。伝えられたメッセージでは資格要件やその他の詳細については今後公表していくとしている。新部門の新設によって評論家の評価が低い映画作品でも一般的に人気が高ければアカデミー賞を受賞する可能性があり、『Black Panther』のようなスーパーヒーロー作品がアカデミー賞の候補にあがる可能性が高くなった!


今回の新部門の設立の狙いは人気の回復だろう。ストリーミング視聴などの影響で生放送の視聴率が軒並み低下している中、今年3月に行われたアカデミー賞授賞式では2008年に記録していた最低視聴率を大幅に更新。一般層にとって関心が薄くなってしまっていることが明らかになってしまった。その原因の1つとしてあげられるのが、実際に映画館に足を運ぶ一般客とアカデミー賞を選考するアカデミー会員の好みの違いが大きいと言われている。新たな人気映画部門の設立によって視聴者の関心を引くことができるのだろうか?





視聴率回復のために


アカデミー賞は2020年の授賞式における変更点も同時に発表した。エンターテインメントショーでもあるアカデミー賞は長時間の開催となり、その放送時間も3時間半以上。しかし2020年では放送の時間は3時間に定め、世界中で見やすい環境にすると伝えられている。しかし今回の新部門設立もあって全部で24部門もある授賞式を3時間の放送で納めるのは不可能で、いくつかのカテゴリーの発表はコマーシャル中に行われ、受賞スピーチは編集されたものが番組中に流されるとしている。また例年2月の最終日曜日か3月の第1日曜日に行われてきた授賞式を1ヶ月近くも前倒しし、2020年は2月9日に行われることも同時に発表された。




新部門に反対派も!


今回の新部門設立に関して否定的な意見も少なくない。そもそもテレビ離れが進んでいる現代で低迷している視聴率を回復させることは難しい。そしてこの「人気映画部門」で映画ファンのお気に入り作品に賞を与える代わりに、他の部門での受賞の可能性も低くなるのでは?といった意見も出てきている。アメリカのエンターテインメントニュースサイト「Variety」編集者のStuart Oldham(スチュアート・オールダム)はTwitterで「ブラック・パンサーやミッション・インポッシブルのような映画はベスト・ピクチャー賞からは外れるのか」と懸念している。




受賞作品を選ぶ立場のアカデミー会員はそのほとんどが映画関係者であることにも問題があり、一般的な映画ファンの意見をどう反映させるかが再び注目を集める大事な要因となるだろう。


今のところ「人気映画部門」の正式名称や選考基準などは発表されておらず来年2月のアカデミー賞から採用されるのかもわかっていない。視聴率が落ちているとはいえ、映画のプロモーションに多大なる影響を及ぼすアカデミー賞、誰しも納得できる授賞式となるにはさらなる改革が必要となりそうだ。




written by #BsideNews


source:

https://pitchfork.com/news/oscars-add-popular-film-category/

https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-45115581


photo: twitterfacebook



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