気品ある姿に目が奪われる。オバマ大統領とミシェル夫人のポートレートが公開に

バラク・オバマ前大統領とミシェル夫人の肖像画がワシントンで展示された。その壮麗な絵画にはさまざまな背景が描かれている。
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2018.02.15 10:00

先日、ワシントンD.C.のナショナルポートレートギャラリーにて、バラク・オバマ前大統領とそのファーストレディであるミシェル夫人の肖像画が展示され、その公開式典がブロードキャストされた。



その美しさに本人も感嘆の声をあげる


ミシェル夫人の肖像画をボルティモアに拠点を置くAmy Sherald(エイミー・シェラルド)が担当し、オバマ前大統領をニューヨーク在住のKehinde Wiley(ケヒンデ・ワイリー)が描いた。

ミシェル夫人は自身の絵画が姿を現わすと、「改めて美しいですね。もう少し拝見させて」と、思わず見とれてしまっていた。




アフリカンアメリカンの歴史を思わせる描写も


灰色がかった肌が、Sheraldの絵の特徴であり、アフリカンアメリカンを幾何学的に象徴している様であるそう。その消えそうな肌の質感が、はかなげに見せている。

身につけている服は、ミシェル夫人が愛用しているファッションブランド、Millyのデザインに影響を受けているもので、虹型にあつらえてあるプリーツが特に印象的だ。

Sheraldはこの衣服について、マーチン・ルーサー・キングJrが行進した町としても知られるセルマにある「The quilts of Bee's Bend」の製品をイメージしており、ここにもアフリカンアメリカンの史実を想起させる要素が散りばめられている。


オバマ前大統領は「シャれてるだろう?」と冗談めかす


続いて、オバマ前大統領のポートレートが紹介された。黒いスーツ姿でネクタイをしていない彼の姿は、在任当時から見せるチャーミングさと熱意が表現されている。

彼の周りを色とりどりの植物が取り囲んでいる。彼のホームタウン、シカゴの市花である菊や幼少期を過ごしたハワイを感じさせるジャスミン、さらには彼の父親の出自であるケニアをかたどる青百合が綺麗に映し出されている。




木製の椅子に座りながら、話を聞き込んでいる自身の様子に、オバマ氏は「ささやかな方法ではあるけれども、この姿はまさに私の政治信条が反映されている」と話した。


「自分がここにいるんだ、という証明」になっている


Wileyは登壇した際、「私たちが重要な存在で、ここに居たんだということ。そして初のアフリカンアメリカンの大統領を初めて描いたアフリカンアメリカンだ、ということ。このふたつの芸術はそれを周知できる私たちの力なんです。これはまったくもってとんでもないことだ」と、自身の気持ちを声高に伝えた。


アメリカでは、トランプ大統領就任以来、レイシズムが再び興隆している。国の指導者である彼自身の口から差別発言が飛び出すこともある中、これらの姿絵はそんな苦境に苦しむ人たちに希望を与えてくれるはずだ。彼らのアートには、数知れない強い想いが込められている。


参考元:

https://garage.vice.com/en_us/article/a34eqb/the-obamas-new-official-portraits

http://www.thefader.com/2018/02/13/michelle-obama-national-gallery-portrait-dress-backstory

http://www.quiltsofgeesbend.com/history.html

http://npg.si.edu/exhibition/obama-portraits-unveiled


Written by Kenji Takeda

Photo:CNN

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