新譜『ye』が話題のKanye West「センシティブ過ぎてリリックを研ぎ澄ませたぜ」TMZでの問題発言を受けて

ニューアルバム『ye』を6月1日にリリースしたばかりのKanye West。過激なメッセージで全世界から注目を浴び続けている彼だが、その渦中の失言でアルバム発売を目前にして全曲再考し直したらしい。
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2018.06.08 02:30


先日、リリースしたばかりのアルバム『ye』が日本を含め、世界中でクローズアップされているKanye West。最近、政治について独自の見解を論じ始めている彼だが、発売直前まで制作していたという新譜にもその影響があったそう。



参考記事:今からでもわかる! Kanye Westの物議を醸す発言集。一体何が起こっているのか?


TMZでの行き過ぎた主張に対する反響で、アルバム内容が変更?


Kanyeは、アルバム発売のちょうど1ヶ月前、ゴシップサイトを運営する会社<TMZ>が制作しているテレビ番組に出演した際、アメリカ国内で400年もの間続いていた黒人奴隷制について言及した。



「400年続いたって??  そりゃもう(黒人による)ひとつの選択だったって思えるよ」と、なんと奴隷制は黒人自身が選んだ結果だという暴論を打ち出したのだ。


これに局内のスタッフが猛反論。「あなたが何も考えちゃいないとはっきりわかる… 君は何を言っても許されるんだろうけど、現実はまったく違ってる。君は音楽の天才で、その才能でお金を稼いでるけど、大半の人はいつでも(迫害される)脅威にさらされながら過ごしてる…ものすごくガッカリしたし、ゾッとしたよ。」と、徹底して彼を批難している。


その後、Kanyeがそのスタッフに謝罪し、収拾がついたかのように見えたが、映像公開と同時にネット上は大炎上。彼の作品の不買運動さえ起こるなど、多数の批判がTwitterなどSNSを通じて展開された。この騒動を受け、Kanyeは「アルバムをゼロからやり直した」らしい。


「もっとチルなものにしたかった」


彼いわく、元のバージョンはより政治的な内容だったそう。ただ、そのままの状態だとまた問題になってしまいかねない内容だったために、白紙に戻したのだとか。


インタビューに応えた彼は「(TMZの後、)よりリリックを研ぎ澄ますことにしたんだ。今じゃどんなこともニュースのヘッドラインになってしまう。奴隷制についての小節もあった。さすがにセンシティブすぎたし、そこは丸ごとなくしたよ」と、オリジナル版にはTMZでの提言と同様の趣旨があったことも告白した。


「今はもっとリラックスしたいって考えて作り直した」とのこと。


自身が抱えるメンタルヘルスについても赤裸々に


40歳にして、躁うつ病であると診断されたことについても話はおよび「俺がKanye Westでよかったよ」と、Kanye節を炸裂させた。「すごく幸運だし、特別だと思う。他の人たちは俺みたいに曲を作って、何もかも大丈夫だって思えないしね」


「39歳までそんな診断受けてなかったから、アルバムで「これは障害なんかじゃない、スーパーパワーなんだ」って歌ったんだよ」と、自身の病状に独特の解釈で向き合っていることを明かした。


賛否両論あるが、型破りな手法で人々を惹きつけ続けるKanye。とんでもない言論で突き放されたかと思えば、他に類を見ない独創的な音楽性にまた魅了されてしまう。今後もきっと誰もが目を離せないままなのだろう。まるで彼の手の上で踊り続けているかのように。


written by Kenji Takeda

source: https://pigeonsandplanes.com/news/2018/06/kanye-west-i-completely-redid-the-album-after-tmz

http://www.rap-up.com/2018/06/03/kanye-west-redid-ye-album-after-tmz-interview/

https://www.complex.com/music/2018/05/watch-kanye-west-talk-slavery-tmz-live

photo: Flickr




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