ジェフ・ミルズ、他人の曲を自分名義でリリースするまさかの凡ミス!レーベルが謝罪

最新EPに次世代ミニマルを象徴するプロデューサーによるデモ曲が含まれていたことが明らかになった。
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2019.02.19 12:33

デトロイトテクノのレジェンドの1人として知られるJeff Millsが、自身の最新EP『Str Mrkd』に収録した曲のひとつが、実は他人が制作したものだったことが明らかになった。  


Jeff Mills新レーベル「Str Mrkd」1番にまさかの悲劇...


『Str Mrkd』は、Jeff Millsが運営するテクノシーンにおける伝説的なレーベル「Axis Records」のサブレーベルとして最近、新しくスタートしたリリースタイトルと同名の「Str Mrkd」から今年1月にリリースされた4曲入りのEP。内容としては、「Albali」や「Helix Nebula」など往年のJeff Millsを彷彿とさせるミニマルテクノ感溢れる曲がパックされた印象だが、実は収録曲のうち、「Patterns In Nature」という曲がJeff Millsによって制作されたものではないことが、「Axis Records」のFacebookでの声明で明らかになった。



その声明によると同曲はJulien H. Mulderという、次世代のミニマルテクノシーンを担う存在として注目されているプロデューサーが、デモ音源としてJeff Millsに手渡していたものだったという。


曲がほかのプロデューサーからのデモ音源入りCDに入っていたため、勘違いが起こる 


この間違いについて、Axis Recordsは、Jeff Millesは、「Axis Records」との契約を望むプロデューサーたちからよくデモ音源を渡されることがあり、そういった音源をチェックする際は、ツアーの移動中が多いため、デモ音源用のCDに入れて聴くが、今回はそのCDをラベリングしていなかったため、同じように自分のデモ音源を入れていたCDと勘違いしたことによって起こってしまったミスと説明している。また現在は、レーベルとJulien H. Mulderはこのミスに関して合意しており、今後リプレスされる際には、「Patterns In Nature」の制作者としてJulien H. Mulderの名前がクレジットされるようになるとのこと。(Axis Recordsの公式サイトでは変更済。またすでにYouTubeで公開されている動画では制作者名が変更されているものも…)





レコード店のレビューも好評だった『Str Mrkd』 


他人の音源を自分のものとしてリリースするアーティストの話は、時々、音楽業界では話題になるが、あるまじきミスは犯してしまったものの、それを隠さずに公表したJeff MillesとAxis Recordsには個人的には好感が持てる。ただ、新レーベルからリリースされたStr Mrkdシリーズの記念すべき第1作目であり、レコード店の紹介レビューなどでも好評だっただけにその部分は非常に残念。同じように思うテクノファンもきっと多いことだろう。


なお、間違われたJulien H. Mulderがこれまでにリリースしてきた曲のひとつはこんな感じ。確かにJeff Millsからの影響がうかがえるドープでミニマルな曲調だ。



また彼はミニマルテクノだけでなく、スペーシーで壮大なスケールのアンビエントトラックも制作しているので、そのあたりもJeff Millsに通じる部分。それだけにJeff Millsも思わず、「Patterns In Nature」を自分の曲として勘違いしてしまったのかもしれない。

written by Jun Fukunaga


source:

https://www.facebook.com/AxisRecords.official/posts/2521431097930812

https://www.jetsetrecords.net/jeff-mills-str-mrkd/i/743005560049/


photo: Southbank Centre




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