Jay-Z、受刑者の社会復帰支援アプリに投資、年間1兆ドルを使う刑務所問題を救えるか?

アメリカでは社会問題ともなっている刑務所の定員割れ。保釈金を払えない受刑者に対して救いの手を差し伸べるJay-Zのストリートへの恩返し
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2018.03.27 03:15

近年アメリカでは刑務所の収容人数がキャパシティを大幅に上回り、多くの刑務所が定員割れを起こしている。


米司法統計局によればアメリカでは連邦および州刑務所での受刑者数は2016年で150万人を超えている。刑務所のニーズが増えたため、それによって社会が負担するコストも膨れ上がっているという。そして、その多くの受刑者は保釈金を払う事ができず、拘留されたままになっているという。



受刑者を救うプログラム「Promise」


Jay-Z(ジェイ・Z) 率いるRoc Nation(ロック・ネイション)は、保釈金を払えない多くの受刑者に対して保釈金支援を行うアプリサービス「Promise」に投資に参加すると発表された。


この「Promise」プログラムは、参加者に対して受刑者の裁判の予定や薬物検査などの重要な情報をスマートフォンアプリを通し「知性のカレンダー」と呼ばれる予定表として共有し適任者によるカウンセリングや職業訓練のサポートを行う。


社会的負担も大きくなっている中、Promiseは「地域保護監督の対象となっている保護観察、仮釈放の支援を行っていく」と発表している。


http://joinpromise.com/




世界最多の受刑者数をかかえるアメリカ


アメリカは世界最大の刑務所ビジネス国だ。世界の受刑者数の約25%を収監していると云われる。そのうち黒人の比率は約40%を占め、30代前半の黒人の10%は塀のなかで暮らすという。また受刑者の高齢化問題も進んでおり、介護用の施設増設が必要となっている。


刑務所運営費は膨らみ続け、年間1兆ドル、日本円で約100兆円に上るという調査もあり、これは世界最高額だ。


前大統領のオバマ氏は刑事司法制度の改革にも乗り出していたが、解決には繋がっていなかった。定員割れに頭をかかえる刑務所の中には「恩赦」として受刑者を釈放するケースも出てきている。




「今の刑事司法制度の誤ちに意識を高めないといけない。現状のシステムのままでは費用も時間も無駄にしている。この困難な問題に対して革新的で進歩した現代のテクノロジーをもって持続的に解決に取り組まないとならない。このプロジェクトによって何億もの人に自由と正義を伝える事ができるんだ」とJay-Zはコメントしている。


PromiseはRoc Nationの他数社の投資によってその活動を開始するが、現在のところリリースなどの詳細は発表されていない。

自らも犯罪に携わった若き日からストリートドリームを叶えてきたJay-Zのアメリカへの新しい恩返しが始まろうとしている!!




参照:

http://www.complex.com/music/2018/03/jay-z-roc-nation-announced-as-investor-in-app-seeking-alternative-to-incarceration

https://www.bjs.gov/index.cfm?ty=pbdetail&iid=6187

https://www.washingtonpost.com/news/fact-checker/wp/2015/04/30/does-the-united-states-really-have-five-percent-of-worlds-population-and-one-quarter-of-the-worlds-prisoners/

http://www.ibtimes.com/white-men-vs-black-men-prison-statistics-2016-why-are-more-african-american-males-2426793

https://www.reuters.com/article/us-usa-education-funding-idUSKCN0ZN2L2

https://www.prisonlegalnews.org/news/2017/dec/5/new-study-indicates-annual-cost-incarceration-exceeds-1-trillion/


Written by #BsideNews

Photo: complexjoinpromisecitylab, Flickr

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