グランジスタイルの生みの親、Kurt Cobain(カート・コベイン)

音楽だけに止まらないグランジスタイル
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2018.06.10 15:55


音楽だけに止まらないグランジスタイル


近年、ファッションの世界でも、リバイバルファッションとして90年代のグランジファッションが注目されるなど、グランジスタイルは音楽だけではなく、ファッションシーンにも影響を与えるジャンルの一つになった。中でも伝説的に語られるのが、ニルヴァーナのKurt Cobainである。


一大ムーヴメントを起こしたグランジというジャンル


グランジスタイルとは、「薄汚い」や「汚れた」などの意味合いを持つグランジを語源としたもので、シンプルで速いリズムを刻むパンク・ロックと、正確的な楽曲構造のハード・ロックが融合されたような音楽とされる。


バンドにより、それぞれの楽曲に違いや個性はあるものの、やや退廃的な歌詞が特徴的なジャンルで、叫ぶように歌うヴォーカルや激しく掻き鳴らすギターとベース、まさに叩くという言葉がピッタリなドラムのコンビネーションはシリアスな歌とは反面、エネルギッシュささえ感じさせるものだ。


また、ヘヴィメタルが席巻していた、80年代の音楽シーンに風穴を開けるように登場したオルタナティブ・ロックでもあり、1987年に結成され、1989年にデビューをしたニルヴァーナは、グランジスタイルを語るに外せない、代表的なバンドなのである。




ヒットの陰に潜む葛藤


ギター&ヴォーカルにKurt Cobain、ベースにKrist Novoselic(クリス・ノヴォセリック)、ドラムにDave Grohl(デイブ・グロール)という3ピースバンドで結成されたニルヴァーナは、デビューアルバム「ブリーチ」発表後の1991年にセカンドアルバム「ネバーマインド」を発表、このアルバムがビルボードでナンバー1を獲得する。全米トップのバンドとなり、その刺激的な音楽は世界中で大ヒット、激しいサウンドにポップなメロディーは日本でも大人気となった。


また、衣装を身にまとう訳ではなく、無精ヒゲにぼさぼさの髪、よれよれのシャツに破れたジーンズにスニーカーといういで立ちでステージに立つ様は若者に大いに受け、ストリートでもKurt Cobainのファッションが流行り、グランジスタイルとして今に受け継がれる。だが、商業主義を嫌い、アンダーグラウンドな世界を基に活動をしていたKurt Cobainは、この大ヒットに戸惑い、葛藤していたとされる。


その後、1993年にサードアルバムを発表するも、ヒットチャートや周囲の反応などの現実と、自身の信念とのギャップなどに悩まされ、少年時代から患っていた精神的な病も加えて苦しんでいた。





Kurt Cobainの死を乗り越えて


そして1994年4月8日、Kurt Cobainは自宅で亡くなっている所を発見される。死因は、薬物を使用した上でショットガンで頭部に発砲した自殺とされ、死亡推定日は、4月5日とされている。享年27歳であった。音楽シーンにおいて、一つの時代と、グランジスタイルというジャンルを作り上げたKurt Cobainは、アメリカやイギリスだけではなく、日本のアーティストにも影響を与えた人物としても、語り継がれている。LUNA SEAのベーシスト、JはKurt Cobainが亡くなってすぐに音楽雑誌に追悼の記事を掲載、ONE OK ROCKなどの若手バンドもニルヴァーナのトリビュートアルバムに参加するなど、グランジスタイルは脈々と受け継がれているのだ。


ちなみにKurt Cobain死後も、大ヒットとなったアルバム、ネバーマインドは売れ続け、2013年には4000万枚を越える驚異的な売り上げとなった。




Kurt Cobainが作り上げたグランジスタイル


ファッションとしてのグランジスタイルは、イコールオシャレである。だが、Kurt Cobainが生み出したグランジスタイルは、メイクアップも無い自分そのものであった。


Kurt Cobainそのままの自分が奏でる音楽が、結果的にはグランジスタイルと呼ばれるようになったが、そこには今も若者を鼓舞して止まない魅力が詰まっているのである。


photo:

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written by 編集部

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