F1でもグリッドガールを廃止! その是非に迫る

F1が2018年からグリッドガールを廃止
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2018.06.10 12:59


F1が2018年からグリッドガールを廃止


F1レースに長年、華を添えてきた存在であるグリッドガール。しかし、2018年からは廃止となってしまったことが波紋を広げている。ドライバーやファンの他に、当のグリッドガールからも困惑の声がある中での突然の決定だったが、その理由や背景について、迫ってみることにしよう。


姿を消しつつあるグリッドガール


F1におけるグリッドガールは、決勝レース前のスターティンググリッドで活躍してきた存在だ。その役割としては、ドライバーの名前やナンバーが記されたボードを持って、グリッドと呼ばれるレースカーの配置場所を示すと言うものである。地域色のある衣装を身にまとったりして、レース前の雰囲気を盛り上げるような役目もあった。

近年は、この職業が女性蔑視に当たると言うようなフェミニストの指摘が増えているようで、F1以外でも、廃止しているカテゴリーが見当たるようだ。例えば、FIA世界耐久選手権でも2015年からグリッドガールは廃止となっており、この流れが波及するのではと言う心配も声も多数となっている。




F1がグリッドガールを廃止した理由


2018年からF1の運営権を得たリバティ・メディアは、グリッドガールは「F1の価値に共鳴しない」としている他、「社会規範にそぐわない」と言う理由もあげて、廃止を決定している。これには以前まで、F1の世界を牛耳っていたバーニー・エクレストンへの対抗姿勢から、と見る意見も多い。


バーニー・エクレストンはF1の黄金期を築き上げ、2017年まで実質的に運営を掌握してきた人物だ。功績も凄いが悪名も高くなっており、後任者のリバティ・メディアとしては、方向転換を図ることで過去との決別を模索したと言う側面はあるかも知れない。


加えて、どうやらそれ以外にも、考えられる理由はあるようだ。実は2018年はイギリスでは女性が参政権を得てから、100周年の節目にあたると言う情報がある。また、近年は日本国内でもよく言われる、女性と男性の格差問題などは、世界でも注目を集めており、男女平等に対する意識は高まって来ている。そのような流れから、F1のイメージ刷新を図ったと言う見方も出てきた。


グリッドガール廃止に対しての反論


グリッドガールは伝統的に続いた文化となっていたこともあり、急な廃止決定には男女、ファン、関係者を問わずに困惑の声が少なくない。レースチームの代表や幹部からも疑問の声が聞かれる他、元関係者も言及している。


例えば、F1選手権を三度制した伝説のドライバーであるニキ・ラウダは、この件に関しては逆に女性に不利な判断だと見解を示した。と言うのも、特にグリッドガールが仕事を嫌がっていたとか、争議運動を行っていたと言う経歴はなく、彼女たちにとっても青天の霹靂だったからだと言う。




当のグリッドガールも困惑


F1ではグリッドガールが廃止され、グリッドキッズが後を引き継いだ形に落ち着いた。これはグリッドガールは単に職を追いやられた形と見る意見も多く、やはり、自身の仕事として取り組んでいた当の本人達も、にわかには受け入れがたい決定では無かったことがうかがえる。


あるグリッドガールは、自身としては愛していた仕事を突然に奪われた上に、その理由は「一部の人を不快にするため」とされているので、納得しかねると言う内容のコメントを発した。コメントでは給与面を考えても、廃止となった分の影響も心配があると訴えている。F1のレースは2018年は21戦が行われるが、その仕事が全てキャンセルになるとしたら、これは大きな影響が考えられるはずだ。


問題はF1のみにとどまらず、今後は他のカテゴリーや、日本のレースクイーン・キャンペーンガールにも影響が及ぶのではと、関係者の懸念が増している。グリッドガール廃止はF1のレース自体にはあまり関係しないものだが、思わぬ形で波紋を広げた事柄になったと言えそうだ。


photo:

https://www.youtube.com/watch?v=o5FA8N3R2yw

https://www.facebook.com/pg/Formula1/photos/


written by 編集部


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