DJが最先端の技術を用いるイベント

クラブミュージックと共に注目を集めているDJイベント
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2018.07.13 02:41

クラブミュージックと共に注目を集めているDJイベント


時代の変遷に伴って音楽に対する考え方が変化する中、2000年頃から日本国内でクラブミュージックの人気が高まっている。実力派のDJが続々と誕生し、クラブシーンを盛り上げている。今回は、最先端の技術を導入したDJイベントについて調査した。


最先端のテクノロジーでオーディエンスを圧倒


インターネットの急成長に伴い、スマートフォンを常に携帯している人々が増加している。この状況を踏まえ、クラブハウスはゲーム機やスマートフォン向けアプリを活用したイベントの開催に乗り出している。


2015年2月、最先端の技術を応用したクラブイベント「2045」が行われた。2045は、クリエイターとして多種多様なジャンルで活動している真鍋大度氏と徳井直生氏が主催者を務めている。記念すべき第1弾では、家庭用ゲーム機・Xboxを活用し、来場者が歓喜する様子を映像化してフロアのスクリーンに映し出した。音楽のテイストに合わせて映像の演出方法を工夫した。音楽を学んだ人工知能がDJを担い、オーディエンスの反応に合わせて選曲している。さらに、会場に訪れた者のみが特定のURLを入手し、イベント専用アプリをインストールできるシステムを導入していた。


既成概念にとらわれることなく、斬新なアイディアを取り入れている点が高く評価されている。初開催ながらも、イベントの序盤から大きな盛り上がりをみせていた。開演間もなくSNS上で話題が沸騰し、大勢の若者が押しかけた。そのため、イベントの途中で一時的に入場制限がかかる事態となっている。




大きな期待が寄せられた第2弾


第1弾の2045が終了した直後から、第2弾の開催を熱望する声が続出していた。運営を手掛けているクリエイティブ集団は、第1弾を上回るイベントを開催するべく、最先端テクノロジーとクラブミュージックの融合を研究している。会場であるクラブ・idolの構造やキャパシティを把握すると共に、フロアのどの場所に来場者が集まるかを解析するシステムを開発した。


第2弾では、第1弾と同様に新たな取り組みに果敢に挑戦している。サウンドアートの分野で注目を集めているアーティスト・evala(エヴァラ)がゲスト出演している。




DJイベント・2045の開催経緯


2015年頃から人工知能の活用が急ピッチで進められている。IoT家電や自動運転車の開発などによって、人々の生活において人工知能が身近な存在になりつつある。その一方では、「来る2045年には、人工知能が人類を凌駕・支配しているのではないか」と不安視している人々が少なくない。実際、コンピュータで自動的に作業を進めるシステムが多種多様な分野で導入され、人間の仕事が減っている。


音楽の分野においても最先端のテクノロジーの応用が活発化しており、コンピュータ上で誕生した楽曲がヒットチャートを賑わせている。初音ミクなど、美少女ボーカロイドが大人気だ。また、逝去した方の声で新たな曲を製作することにも成功している。最先端のテクノロジーによって人間が「考え」「表現する」機会が減ってしまった場合、DJが活躍する場も無くなってしまう可能性が高い。


DJ真鍋大度氏らが立ち上げたイベント・2045は、音楽とテクノロジーの未来について考えることが目的だ。最先端の技術が本当に人間を満足させられるのか否かを検証している。一風変わったイベントに興味がある方は必見だ。



2045の開催に欠かせない人物


2045の主催者である真鍋大度氏は、パフュームのライブ、オリンピックのセレモニーなどの演出を手掛けてきた有名クリエイターだ。2006年に株式会社ライゾマティクスを設立し、メディアアートの業界へ足を踏み入れた。音楽信号を活用して顔の筋肉を制御する様子を動画投稿サイトにアップしたところ、仕事のオファーが殺到し始めた。「人を感動させたい」という思いを原動力にチャレンジを続け、奇想天外なDJイベントの開催に成功している。


photo: https://www.youtube.com/watch?v=CZTkTRbZqJc


written by 編集部

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