written by BsideNews
コロナ感染症の影響でライブやツアーを行うことができなかったアーティストは多くの時間を制作に費やした1年であり、例年以上に多くのベテランから新人までリリースが多かったように思う。さらにBlack Lives Matter運動に声を上げたアーティストも多く、様々な変化が訪れた。その中でベスト〇〇を選ぶのは難しいものがあるが、記事としてお伝えしたものを振り返りつつお届け。
5月にリリースされたミックステープ『Dark Lane Demo Tapes』ではヒップホップにおける新たなサブジャンル“ブルックリン・ドリル”にも挑戦し話題となったDrake(ドレイク)。その後7月にはDJ Khaled(DJ・キャレド)とのコラボで2曲を同時リリースし、期待が高まったところでリリースされたのが8月にリリースされたのがシカゴからLil Durk(リル・ダーク)をフィーチャリングに迎えた「Laugh Now Cry Later」。
リリースと同時に公開されたMVはナイキの本社で撮影され、本物のアスリートも登場するなど豪華な内容の中にDrakeの遊び心を感じることのできる作品に。イントロからドラマティックにスタートするこの曲はきっと数年後もリリース当時の状況を思い出すことのできる曲だ。
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Drakeでも触れたサブジャンル“ブルックリン・ドリル”の旗手として期待されていたが、 残念ながら2月殺害されてしまったブルックリン出身のPop Smoke(ポップ・スモーク)のデビューアルバムにして遺作となった『Shoot For The Stars Aim For The Moon』。このアルバムは全体がドリルサウンドとなるのではと予想されていたが、いい意味で期待を裏切ってくれたアルバムだ。
2000年代のヒップホップ・R&Bをサンプリングした曲がリリース後から徐々に人気となりPop Smokeの幅の広さを感じた人も多いだろう。そしてギャングスタ・ラッパーでありながら不器用にラブソングを歌う姿は、彼が憧れ、このアルバムでもエグゼクティブ・プロデューサーをつとめた50 Cent(50・セント)を彷彿させる。本当に惜しい才能を失くしてしまった。
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今年1番活躍したフィメール・ラッパーと言えばMegan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)! 学業をこなしつつトップアーティストとしても活動を続ける彼女をニュースで紹介したことも多いが、中でも彼女の曲「Savage」のリミックスにBeyoncé(ビヨンセ)が1番の驚きだった。元々TikTokでは人気だったがリミックスのリリース後には全米1位にもなった。
2人ともヒューストン出身であり、インタビューではBeyoncéを観て育ったことを何回も口にしているMegan Thee Stallion。今では2人でタッグを組みヒューストンへの慈善活動に取り組むなど地元サポートの動きも欠かさない。自粛の影響からかMVが撮影されなかったことが心残りだが、今後またコラボしてくれることを期待したい。
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サブスクリプション・サービスの影響はもちろん、今年はTikTokのさらなる躍進によってTikTok向けのサウンドも多かったように思う。2021年はどういったトレンドが生まれるのか楽しみだ。
photo
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